目次
概要
このシリーズでは、大会で結果を残したリストを取り上げ、各カードの採用理由や、ヒーローの勝因を推理・考察するシリーズです!このシリーズを読んでいるだけで、「基礎的なカードの使い方」から「環境に合わせて採用すべきカード」や「ヒーローの選び方」が学べるはず!という企画になります。
今回は「第三紀の凶兆」シーズン 2026年6月-2026年8月のリストになります。
挨拶
GoAgainMedia攻略記事担当のdokuiroことTansei Hiroyukiです。
今回取り上げるデッキは2026年7月18日~20日にかけて開催された「プロツアー:ラスベガス」のTop8デッキ!プロツアーは年2回、春と夏に開催されるイベントで、「世界選手権」と並ぶ競技最高峰のイベントです。今回のプロツアーはCCと「第三紀の凶兆」ドラフトのダブルフォーマットで行われ、CC9戦、ドラフト6戦の15ラウンドを経てSEへ進出する形式で開催されました。デッキ分析はCCフォーマットのものとなります。
「プロツアー:ラスベガス」大会結果
まずは参加ヒーロー分布から。

《傀儡・アラクニ》、《オシリオ》、《ヤール》が10%以上の使用率となる「3強」という分布に。



《傀儡・アラクニ》はカードが強力なアグロデッキとして、《オシリオ》は秘術・物理・コンボの3軸のある型の多さとそれぞれのちゃんと強い点が長所。《ヤール》は《傀儡・アラクニ》と《オシリオ》の上位2ヒーローに強く出やすいのが強みのミッドレンジデッキとして頭角を現しています。
次いで《カッサイ》、《ダッシュI/O》、《シンドラ》などが続きます。最多ヒーローでも13%なので、全体的には非常にヒーローが散っており、「レイス英雄譚」環境から続く雑多な環境は継続しています。

予選15戦を終えて、Top8は旧《オシリオ》3名、《ベッツィー》2名、《ヤール》《傀儡・アラクニ》、《グレイビィ》が1名という結果に。《ベッツィー》は《ヴィクター》LL後の「コーリング:新宿」などでも活躍していましたが、いきなりTop8に2名入賞とは予想外の大躍進となりました。
そして優勝は《傀儡・アラクニ》を使用したJacob Clements選手!

Jacob Clements選手はもとより世界トップクラスの強豪プレイヤーですが、特に「第三紀の凶兆」シーズンの活躍はすさまじく、7月だけで「イギリス選手権」優勝、「コーリング:新宿」優勝、そして「プロツアー:ラスベガス」優勝と破竹の快進撃を続けています。勝ちすぎ!

では続いて、Top8リストを見ていきましょう。
※Fabraryリンク先のリストは筆者の判断によるメイン・サイドカードの分類が行われています。
《傀儡・アラクニ》 1位 Jacob Clements選手

1位 Jacob Clements選手 Fabraryリンク

《死の接吻》《流血への陶酔》《タランチュラの毒素》などのパワーカードを中心に、短剣を強化するカードを軸に組まれた構築です。



リスト自体は半年ほど前に確立されている構築(参考:コーリング秋葉原)から大きな変化は起きておらず、環境に合わせた微修正が行われ続けています。
「第三紀の凶兆」の影響としては、ほぼノーコストで使用できる軽減効果を持つ装備《万象結界のブーツ》や《星界聖域のグローブ》などが現れたのが《傀儡・アラクニ》にとって向かい風となる要素でした。



これらの軽減効果を持つ装備により《短刀の妙技》で《狩人のクレイヴ》を投げてダメージを与えて、相手を好きなタイミングで「標的」にする動きが防がれてしまいます。これにより「標的」にしていない状態で引いた《流血への陶酔》でのドローが狙いづらくなったり、先手1ターン目に《短刀の妙技》で標的にして、相手の返しの攻撃に頭装備《欺瞞の仮面》を防御に出して好きな形態に変身、といった動きが対策されるようになりました。



この問題に対してJacob選手は《死神の呼び声》や《不屈の追跡》を採用し、「ダメージに依存しない標的手段」を増やすことで対策しています。どちらも防御値3の青いカードなので、「標的」できている際や、素直にカードバリューで勝負する展開では防御かピッチに使えば邪魔にならない点も優秀ですね。



リストの傾向としては6番《影罠蜘蛛のアラクニ》に必要な罠防御リアクションが5枚の他、《予見された宿命》3枚に《嵐からの避難》2枚と防御リアクションがやや多めの構築。攻防のバランスを取っているリストという印象。
《無力症の罠》は昔は1枚採用が主流でしたが、物理《オシリオ》、《カッサイ》、《傀儡・アラクニ》など、強化して攻撃を行うヒーローが環境に多く、採用が2枚に増えています。特に、防御リアクションが多い環境では「攻撃した後に格納庫に防御リアクションを置いてパス」という動きを咎めることができるので非常に強力ですね。これらの「罠」を再利用できる《影罠への転落》も3枚採用。「圧倒」や「凌駕」といった防御制限能力にも強く出れます。




汎用防御リアクションは、手札事故を解消できる《群青に沈む》が優先して採用されがちですが、こちらのリストは《予見された宿命》を3枚採用。《熟慮》トークンや《流血への陶酔》などで青いカードをドローするのを防ぎたい《傀儡・アラクニ》にとっては《予見された宿命》の選択1の方が重要という判断でしょう。



《第三紀の凶兆》の新カード《手下の粛清》は1枚採用。主に《グレイビィ》対策になるカードですね。1枚採用しておき、墓地に置いて置けると使いたい状況で《虚弱症の魔本》で使い回せるため、《傀儡・アラクニ》はピン指しの恩恵が大きいヒーローです。



《オシリオ》 2位 Filipe L. Cardoso選手、3位 Alexander Vore選手、5位 Majin Bae選手

国別選手権で「秘術」型「物理」型それぞれが活躍し、対面した相手のサイドインアウトを悩ませていた《オシリオ》は3名入賞と最多の入賞となりました。
リストをそれぞれ見ると、2位のFilipe L. Cardoso選手は物理アグロ型、3位のAlexander VoreとMajin Bae選手は秘術ダメージ型です。秘術ダメージ型は日本選手権で優勝したような《未来予知》+《エーテルの閃火》のようなコンボは採用しておらず、防御リアクションや0コス4点続行などのバリューカードを採用して表現価値でレースするタイプになっています。



《オシリオ》は週ごとに「物理型」が良い環境、「秘術型」が良い環境とめまぐるしく正解が変わっていきそうな印象。「コーリング:新宿」では「物理型」の《オシリオ》の使用者が多く、結果として《カッサイ》や《ヤール》《人狩りのアラクニ》に負ける形になっており、Top8に一人も《オシリオ》が残らず良くない週でした。

今回、プロツアーの舞台ではどちらのタイプの《オシリオ》も結果を出す形になりました。来週、再来週の《オシリオ》の立ち位置はどうなっていくのか、非常に読みづらくなっており、今後の動向から目が離せないヒーローです。
以下、各デッキのユニークなポイントをそれぞれピックアップしていきます。
【Filipe L. Cardoso選手のリスト】
2位 Filipe L. Cardoso選手 Fabraryリンク

Filipe選手の《オシリオ》は物理アグロ型、チュリオスオシリオなんて呼ばれたりもするアグロデッキです。主な戦法は0コス4点続行の連打!
それに加えて《光速移動》+《放電》や《癒しの印》が組み合わさると1枚7点以上のターンが作れる点、《残響》などによりインスタントダメージでのリーサルがある点で他のアグロデッキやミッドレンジデッキとのライフレースに強いのが長所です。弱点はファティーグしやすい点と、装備・防御値の低さからオンヒットに弱い点。要は、短距離走は得意だが長距離走は苦手…といったところでしょうか。
特に、《追憶》の禁止によりもともと低いファティーグ耐性は更に下がっており、どのように「ファティーグ対面の対策をするのか、という点は現在の物理型《オシリオ》の大きな課題です。
Filipe選手は《閃雷》や《双雷》など相手ターン中にダメージを与える手段を増やすことでファティーグ対策としているようです。


4点続行による連続攻撃を行うと、ファティーグを狙っている相手は手札全てを防御に使ってきます。そして相手ターンが来て、相手手札0枚、こちらの手札が4枚の際にプレイする《残響》《閃雷》《双雷》などのインスタント秘術ダメージカードは通り放題になる…というのを狙っているサイドカードですね。
他、サイドカードでは《エネルギー・ポーション》は青ピッチ兼、《ヤール》の《アイゼンロフトの要塞、石筍》や《吹雪》対策になるカードとしての採用でしょう。



《雷嵐返し》は続行を付ける効果を持つ0コストインスタントとしての採用でしょう。秘術防壁効果はほぼほぼオマケです。《光速移動》に続行を付与することで、ダメージステップに回収することでアクションポイントを得ながら《光速移動》を回収できます。



《稲妻の化身》を作成できる《稲妻の印》や《星光の道》も似た役割を持ちますが、《雷嵐返し》は赤いため《飽くなき無秩序》や腕装備《Bracers of Belief》で公開した際に強いのがメリット。反面、ピッチに使えないため《凍傷》トークンなどのリソース要求や《隕石の嵐》などとは相性がやや悪いです。そちらが気になる場合は《稲妻の印》や《星光の道》を採用するのがおススメ。



【Alexander Vore選手のリストについて】
3位 Alexander Vore選手 Fabraryリンク

所謂「フルアーケン《オシリオ》」と呼ばれるリストですが、先述の通り《未来予知》や《エーテルの猛火》のようなコンボ用のカードは採用されていないのが特徴的。日本選手権で活躍したリストが「”コンボ”秘術オシリオ」なら今回の入賞リストは「”テンポ”秘術オシリオ」とでも呼ぶべきリストです。要は《ケイノ》ではなく《ヴァーダンス》って感じですね。




Alexander選手のリストの特筆すべき点は装備品の少なさ。どの対面も固定の装備で行く構成になっています。頭装備《スフィンクスの第三の眼》は《星々の瞑想》や《難題の秘本》で出した《熟慮》トークンをドローに変換することが可能。




《熟慮》トークンを出すカードが複数枚手札に来てしまうとバリューが落ちがちなので、どんな対面にも頭装備《スフィンクスの第三の眼》を装備するということでしょう。



胴装備《冥王星の星鎧》で相手ターンに《光輝の印》や《雲の広がり》等の稲妻インスタントを使用して出た1リソースで、頭装備《スフィンクスの第三の眼》を起動したり、《装電幕》や《双雷》のような1コストカードをプレイ可能。「第三紀の凶兆」のL装備をフルに活用した構築と言えるでしょう!
サイドの《孤高の増大》、《教訓の呼び起こし》、《思考の保管》、《ボルタリス》はファティーグ対策のループコンボになっています。





【Majin Bae選手のリストについて】
5位 Majin Bae選手 Fabraryリンク

長年魔術師クラスを使用し続けて競技シーンで活躍し続けているMajin Bae選手。アメリカ選手権では物理オシリオを使用していましたが、プロツアーではテンポ秘術型を使用。Alexander選手のリストと比較すると、汎用防御リアクションを9枚と多数採用している点と装備品の多さが特徴。ファティーグに強いテンポ秘術がAlexander選手、アグロに強いテンポ秘術がMajin選手のリストと言えそうです。
両者とも《隕石の衝撃》と《色彩の鈍化》を採用しているのは面白いポイント。



相手ターン終了時に《色彩の鈍化》をプレイし、自ターンに武器《隕石の嵐、ヴォルザー》を起動しつつ《隕石の衝撃》をプレイして0コスト7点秘術ダメージを与える動きは「第三紀の凶兆」リミテッドでも最強格の動きでした。リミテッドで強力な動きが構築に流用され活躍する事例ですね。
Majin選手のリストはファティーグ専用のループコンボなどは採用していませんが、おそらくファティーグ対策として《燃やし尽くし》を3枚採用。《Prism》のLLによりポッパーとしての役割は薄まりましたが、3コスト6点秘術カードは唯一無二の役割です。


また《思考の保管》も1枚採用してそれらの巨大秘術カードを使いまわせるようにしており、秘術防壁4-5を貫通する秘術ダメージを複数回投げて押し切るプランですね。
《ベッツィー》 3位 Jonathan Magnuson選手、5位 Bryce Stroyek選手

「暴力の饗宴/Heavy Hitters」で登場以降、3年近く競技シーンで活躍できていなかった《ベッツィー》が急激に頭角を表し、Top8に2名入賞。今回最も番狂わせを起こしたヒーローでしょう。ダークホース《ベッツィー》。
活躍の背景には「第三紀の凶兆」で登場した新武器《パイルドライバー》にあります。


「賭け」を行うことができ、これにより以下3つの使い方が可能。
①4コスト6点で賭けをしない
⓶賭けを行い、4コスト6点ヒット時《金貨》作成
③賭けをした上で《ベッツィー》の能力を使用して6コスト7点+凌駕+ヒット時《金貨》作成
青2枚で7点凌駕というだけでも凌駕を防ぎづらいデッキや、ファティーグ狙いのデッキには脅威になりえます。賭けに勝利した場合に作成される《金貨》は主に頭装備《好調の帽子》のコストに使用されます。



《好調の帽子》の能力を使うことで《征服の命令》に《ベッツィー》の能力を乗せて7点凌駕することも可能ですし、実は起動回数に制限がないため、複数回《好調の帽子》を起動すれば、消費した金貨の数だけ《剛力》+《活力》の作成が狙えます。16点凌駕のような、相手がほぼ防御できないであろう攻撃を行う前に《金貨》を壊しまくって《好調の帽子》を起動しておけば《剛力》と《活力》の大量作成が狙えます!この動きに「賭け」により生成されるトークンを2倍にする《倍掛け》が絡むとさらに夢が膨らみます。

《パイルドライバー》の登場、そして環境の変化では《ヴィクター》がLLしたことにより本格的に競技シーンで活躍し始めました。ブロックにより「凌駕」が通りづらい上に《ゴールドメインの地所の訪問》でリーサルを作られやすい《ヴィクター》を苦手としていたんですね。
同様に、リアクションを多く採用しているヒーローには「凌駕」が通りづらい関係で不利になりがちで、《カッサイ》《傀儡・アラクニ》などの戦士・暗殺者クラスを苦手対面としていますが、《カッサイ》《傀儡・アラクニ》のLLが近づいているので今後より立ち位置が良くなる可能性があります!

【Jonathan選手のリストについて】
3位 Jonathan Magnuson選手 Fabraryリンク

Jonathan選手は大量の「緊迫」オーラを採用しているのが特徴。赤い攻撃アクションは3枚の《征服の命令》しかなく、「緊迫」のバフ効果はほぼ《パイルドライバー》に乗せる構築であることが伝わってきます。



ライフで受けながら「緊迫」を並べていくプレイだけではなく、ファティーグもしっかり狙える構築になっています。



《船乗りの集落地》や《癒しの印》、汎用防御リアクション9枚採用など豊富な防御札から、相手やゲーム展開によって「ファティーグを狙う」「相手がセットアップをしてきたら緊迫オーラをプレイしつつ相手にプレッシャーをかける」「大量の強化オーラを使用してライフレースをする」の3種のゲームプランを切り替えてそうです。
《能天気》は《活力》トークンの作成により、返しに青1枚で《パイルドライバー》6点の攻撃が可能。秘術ダメージや《短刀の妙技》にも少し強くなるのも利点です。《フィエンダルの春のチュニック》が溜まっているターンにも青1枚で6点のターンが作れるのも《パイルドライバー》の強み。


《調和の小太刀》や《》のようなピッチカードに制約を持たせるカードがないリストなので、青いカードの採用自由度が高いのも《ベッツィー》の長所。《波紋消散》や《戦争屋の外交術》《急所看破》のような特定の状況・相手に強いカードをふんだんに採用しています。



また、最近禁止解除された《口先三寸》が3枚採用されています。

「緊迫」オーラのバフが乗った巨大な《パイルドライバー》に「凌駕」をつけて攻撃する前に《口先三寸》をプレイしておけば、6個くらいの《剛力》トークンの作成が狙えます。
【Bryce Stroyek選手のリストについて】
5位 Bryce Stroyek選手 Fabraryリンク

Bryce選手のリストは、Jonathan選手のリストと比較してより防御的な印象を受けます。
《フィエンダルの心臓》や、《巨人の鉄槌》+《羊頭の堅盾》装備の採用がよりファティーグを前面に出したプランを持っていることを示しています。



「緊迫」オーラも最小限のみ入っており、巨大な《パイルドライバー》はほぼプランに入っておらず、消耗戦指向のリスト。《パイルドライバー》は武器を振り合うロングゲームでも最高峰の性能をしているため、守護者ミラーなどでも強力。ファティーグが好きな人はこのリストを触ってみるのも良いかも!?
《ヤール》 5位 Michael Hamilton選手

5位 Michael Hamilton選手 Fabraryリンク

世界王者経験者の強豪、 Michael Hamilton選手が《ヤール》を使用してTop8に入賞。《ヤール》は氷軸、ファティーグ軸、氷+大地ハイブリッドなど多数の構築が可能なヒーローですが、今回のヤールは「氷+大地ハイブリッド・ミッドレンジヤール」とでも呼ぶべきリストです。Pablo選手がスペイン選手権で使用して優勝したリストに近いですね。(参考:Fabraryリンク)
動きとしては《征服の命令》《岩落とし》のようなアグロにとってカウンターとなる効果をもった攻撃アクションを2枚で使用する動きをしつつ、《絡み根の外殻》で「腐解」を1回行ってから《王位の切り倒し》《すき込み》や《堅牢な老兵》などの強力なカードをプレイしていくのが理想的な展開。




《破砕撃》は効果を無視しても腕装備《北方領域の篭手》と組み合わせれば3枚10点圧倒になり、相手のリーサルを狙うのに十分なカードになってくれます。


また、《ヤール》の特徴と言えば装備破壊。《オシリオ》の《稲妻の脛あて》や《シンドラ》《傀儡・アラクニ》の《短刀の妙技》のようなキーとなる装備品がある相手にはその装備に《永久に消えゆく》で-カウンターを乗せ、《破砕撃》や《凍死》で装備破壊を狙えるのも長所。《永久に消えゆく》は《溢れ出る威厳》でサーチすることができるので、先手や後手1ターン目に《永久に消えゆく》が登場して装備破壊のリーチを行うのは結構な確率で発生します。




物理型《オシリオ》にファティーグを狙う展開では、《稲妻の脛あて》でビッグターンを作られるのが負け筋になるのですが、《ヤール》は盾《アイゼンロフトの要塞、石筍》による《凍傷》トークンでビッグターンを妨害できたり、《稲妻の脛あて》の破壊を狙うことによるタイムリミットを押し付けれるのは《ヤール》最大の強みです。



サイド装備の盾《羊頭の堅盾》は《グレイビィ》など戦闘チェインを閉じるヒーロー相手にファティーグを狙う展開で役立つカード。
《グレイビィ》5位Noah Clark選手

5位 Noah Clark選手 Fabraryリンク

《グレイビィ》がTop8入賞。《シンドラ》や《カッサイ》物理《オシリオ》などにやや不利が付きますが、表現価値の高さやワンアクションヒーローへの強さは証明されており、ずっと環境上位にいるヒーローの一角です。
「レイス英雄譚」以降、《支配の王冠》の採用は減り、《腐肉の王冠》の採用が増えました。



《腐肉の王冠》の手札の盟友を捨てつつ1ドロー、という《金貨》を破壊して《グレイビィ》能力を使用するのとほぼ同じ効果を持つ上に、防御値2があるため、序盤の事故防止かつ、順調に回って能力を使用する必要がなかった場合に防御値2として使用できる点が《支配の王冠》より優れているポイント。
《船倉の略奪》は《グレイビィ》の定番の対アグロカードですが、《武器庫の略奪》も2枚採用しているのは面白い点です。


物理《オシリオ》はオンヒットを防ぎづらい構築をしており、特に格納庫にキーカードである《光速移動》を置きがちなので、《武器庫の略奪》で格納庫破壊に成功した際のバリューは非常に高くなりがちという点での採用でしょうか。
また、《オフィディアの瞳》が不採用になっている点も特筆すべき点です。《オフィディアの瞳》を持っていなくても《グレイビィ》で遊びましょう!

《グレイビィ》は防御的なデッキにファティーグを狙われるヒーローですが、《追憶》で《蒼海の大覇船》や《ウェイラー・ハンパーディング》を使いまわす動きでファティーグ対策をしていたので、《グレイビィ》も《追憶》禁止により被害を受けたヒーローの一人。



Noah選手は《犬》の増量と、《ダイヤモンドのアミュレット》の採用によるセットアップ、青枠として《Last Ditch Effort》を2枚採用すること、サイドカードとして《スウィフトウォーター・スループ》を2枚採用して続行攻撃札を増やすこと…などで多角的にファティーグ対策としているようです。




総括と今後のCC環境予想
今回のプロツアーでは、《傀儡・アラクニ》《オシリオ》《ヤール》の3強環境であることは変わりませんでしたが、《ベッツィー》という新たな勢力が結果を残し、環境がさらに複雑化しました。特に《オシリオ》は物理型・秘術型のどちらも結果を残しており、対策の難しいヒーローとなっています。
現在のTierを表にするとこんな感じでしょうか。

また、LLポイントの事情も要チェックです。《カッサイ》や《傀儡・アラクニ》、《ダッシュI/O》、《シンドラ》のLLが近づいてきており、10月のプロクエスト、もしくはそれまでにLLする可能性があります。これらのヒーローがLLすると、また環境が大きく変わっていくでしょう。

以上です!お読み頂きありがとうございました。
Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。CallingKobeTop4。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

みんなのコメント
コメントはまだありません
コメントを残す
「コメントを送信」ボタンを押すとガイドラインに完全に同意したものと見做されます。
規約に違反する書き込みは削除・編集が行われる可能性がございますので何卒ご了承ください。

