GoAgainMedia

11/14(金)にクラシック向け構築済みデッキ「アーモリーデッキ:ライナー」が発売されました！
今回は「アーモリーデッキ：ライナー」の基本的な動きの解説、デッキ強化案を紹介します！

《無謀な暴力、ライナー》はフレッシュ＆ブラッド第1弾『Welcome to Rathe』にて登場した野人・ヒーロー。
パワー6以上のカードを捨てたときに「威嚇」を行うシンプルな能力を持っています。

威嚇は対戦相手の手札からランダムに1枚をターン終了時まで追放する能力。
相手の防御カードを制限することが出来て、
4回能力を使えれば相手の手札を全て使えなくすることも可能です！
防御でしか使えない防御リアクションやブロックカードを追放することができれば、
かなりのアドバンテージを得ることが出来る反面、
ほとんど手札のカードを防御に使わないヒーロー相手には効果の薄いこともある、
強い相手と弱い相手がハッキリしたヒーローです。

また、野人ヒーローはギャンブル性のあるカードが多いのも特徴です。
手札をランダムで捨ててパワー6以上だった場合に効果が発揮されるカードや、
キーワード能力の「胸打ち」（コストとして手札からパワー６以上のカードを捨てる）を持つカードを上手く使って戦うのが得意なクラスです。

フレッシュ＆ブラッドが誕生したときから存在しているヒーローなので愛好家も多く、
コーリングを始めとした大型の競技シーンで配信などに登場した際にはコメントが見るからに盛り上がるのもその人気ゆえ。
長い間リビングレジェンドにならず環境にい続けているので、その間に追加された野人の装備やアクションカードを利用したデッキタイプが複数あるのも面白いポイントで、
使うプレイヤーによって装備やデッキカードの採用に差があるのもフレッシュ＆ブラッドの多様性を感じられるヒーローといえるでしょう。

アーモリーデッキ:ライナー デッキリスト

Fabraryリンク

まずは収録されているカードを簡単にご紹介。
アーモリーデッキ:ライナーに新規収録されているカードは装備3種類・メインデッキカードが4種類です。

胸打ちサポート装備

胸打ち持ち攻撃アクションカード

待望の青のパワー6！

今回の新規追加はいずれも「胸打ち」に関連するカードです。
攻撃アクションカード・コストで捨てるパワー6のカード・ピッチのカードで3枚カードを使いますが、効果は強力です。
胸打ちを持つカードの追加効果の条件は「このターンに胸打ちをしていること」が条件なので、1ターンに沢山プレイすることが出来れば1回のコスト支払いで多くの効果を得られるので非常にお得です。
1ターンでより多くのカードを効率よく使えるように、この記事内からヒントを得てプレイしてみましょう。

基本戦術

《無謀な暴力、ライナー》（以下ライナー）には続行を持つ攻撃アクションカードがほとんどなく、基本的にはターン中に1回しかアクションできません。
ライナーの攻撃には一部を除いて、守護者のようにヒット時の能力がありません。それを補助するためにヒーロー能力を使ってダメージを与えてライフを減らすことでプレッシャーを与えていきます。
しかし、ターンに1回だけの「威嚇」付きの攻撃だけでは相手の手札を十分に減らすことができないので簡単に防御されてしまいます。なんとかして2回以上の攻撃や「威嚇」を行ってダメージを与えたいところです。
そこで活躍するのが「敏捷」トークンです。

次の攻撃に続行を付与！

アーモリーデッキにも「敏捷」トークンを作成できるカードが複数投入されています。
これらのカードを使ってトークンを作成できた次のターンには防御よりも攻撃に手札を使って攻撃する。
それ以外では防御を重視した手札の使い方をして、攻撃アクションカードをプレイせずあえて武器で攻撃して格納庫に強力な攻撃アクションカードを保管するなどといった、メリハリをつけた攻防の切り替えが必要なヒーローです。

敏捷トークンを作成しよう！

では、敏捷トークンのあるターンに十分な攻撃をするためにはどれくらいのカードが必要でしょうか。
例として、最初に《脅迫と暴行》で攻撃するとすれば、まず《脅迫と暴行》が1枚に加え、
さらに「胸打ち」コスト用のパワー6以上のカードが1枚、
ピッチするための青カードが1枚、
さらに追撃したいので最低でも武器で攻撃できるリソースを生み出すことのできる黄色カード以上のカードが1枚、
「胸打ち」を持つ攻撃を更にプレイしたいのであれば攻撃アクションカードがさらに1枚。

この手順だと攻撃アクションカード2枚を使って相手に大ダメージを与えたい場合は格納庫＋手札の計5枚のカードが必要です。
事前に格納庫にアクションカードを準備しておかなければならず、遂行するハードルが非常に高いです。

このハードルを下げることが出来るのが装備品の《活気の首飾り》や《内なる獣》、《剥き出しの破壊衝動》です。

胸打ちすれば次の野人・攻撃アクションカードが2コスト軽くプレイできる

胸打ちコストなど、戦闘チェイン以外から墓地にいくとパワー6以上のカードが手札に。
コストのディスカード分をなかったことにできるので手札がかなり温存できる。

胸打ちから《活気の首飾り》を破壊すれば効果を満たせる。
この攻撃が続行を得るので敏捷トークンがなくても連続攻撃できる

これらのサポートカードを上手く活用して、
強いアクションカードと十分なピッチカードがあり、連続攻撃できそうな手札がきたときは自分のライフを犠牲にしてでも強い攻撃を仕掛けていきましょう。
《剥き出しの破壊衝動》の強化される次の攻撃は野人・攻撃アクションカード限定なので、武器攻撃では強化されないことに注意です。

《無謀な暴力、ライナー》を10000円くらいで改造しよう！

Fabraryリンク

基本的にはアーモリーデッキをベースにお手頃価格で強いカードを追加しています。
まずは装備面から、
胴装備を《野獣の蛮帯》に変更し、武器を《下顎の鉤爪》×2に変更しました。
《下顎の鉤爪》は後程紹介する《Bloodrush Bellow》との相性が抜群で、リソースさえ賄えれば簡単に強い連続攻撃を行えるターンになるので野人武器の定番になっています。
ただし、近い将来《武装した獣性、ケイヨ》のリビングレジェンドに伴い禁止になる予定なので早めに使っておきましょう！
禁止になってからは代わりに《Ravenous Meataxe》か《愉楽の棍棒》を持つことになるでしょう。

メインデッキでは反撃に多くの手札を必要とする上に効果のイマイチな「胸打ち」のカードを思い切って抜き、コストパフォーマンスに優れるドローしてディスカードする攻撃アクションカードを大量に投入しています。

ライナーのデッキは青カードにパワー6が少ないのですが、
それでもデッキ60枚のうち、およそ40枚のカードがパワー6以上なので手札0枚の状態でプレイしてもざっくり2/3の確率で効果を発揮することができます。
ドローからのディスカード系の攻撃はヒーロー能力で威嚇しながら続行付きの攻撃ができるライナーにとってかなり強力です。
ただしそれでも1/3くらいは続行が付かなかったり、続行はついたもののそのあとにやることがなかったりとかわいい側面を見せることもあるので過信は禁物です。
これらは防御値がないのもマイナスポイントで、噛み合いが悪いと強力な手札が揃うまではじっと機会を待ちたいライナーにとって行動を制限されるカードとなってしまうこともあります。

基本的な戦い方はアーモリーデッキと同じで「敏捷」トークンを作成しながら、
続行持ちの攻撃アクションカードや「敏捷」トークンのあるターンに大ダメージを狙うことは変わりません。
ただし準備のあまりいらない強力なカードも投入されています。
それが《Bloodrush Bellow》です。

追加コストとして手札をランダムに1枚捨てる。
このターン、野人の攻撃は+2Ⓟを得る。
これによりパワー6以上のカードが捨てられたならカードを2枚引き、これは続行を得る。

多少のドローの運はあれど、パワー6を捨てることさえできれば非常に強力な連続攻撃が約束されています。
《Bloodrush Bellow》から、《下顎の鉤爪》で攻撃。
パワー6が既に捨てられているので、《下顎の鉤爪》の攻撃は続行を持ちます。
さらに逆の手に持っている《下顎の鉤爪》でも攻撃。
とどめに攻撃アクションカードをプレイできればこのターンおよそ20点分の攻撃を行えたことになります！

非常に強力な攻撃のきっかけになる《Bloodrush Bellow》は対戦中に何回プレイできたかで明確にゲームの勝敗を分けるほどのカードです。
まずは《Bloodrush Bellow》を使って強力な攻撃ができることを第一目標にできると上達の近道になるでしょう。

《無謀な暴力、ライナー》フルパワー改造案

Fabraryリンク

「少し改造」デッキを更に発展させたのがこちらのフルパワー型です。
フレッシュ＆ブラッド公式で紹介されていた上位リストをお借りしてきました。
装備品は強力なレジェンダリー装備が追加され、
さきほどのデッキでは問題だった防御力のないカードも極力少なくなっています。

中でも《Scabskin Leathers》は最高峰の防御性能を持ちながらも、
アクションポイントが増えるかもしれないギャンブル効果を持っていて、
野人クラスを象徴する装備品となっています。

6面ダイスを1個振り、出た目の半分（切り捨て）のアクションポイントを得る。
1だと0アクションポイントでターン終了。
6だと3アクションポイントで続行がなくても連続攻撃！

不利な状況であろうとも、ギャンブルに勝利し大量のアクションポイントを得ることができれば
戦況をひっくり返す連続攻撃をすることが可能です。
アクションポイントや続行さえついていれば強力な効果を持つ《Savage Feast》や
完璧に防御されたら相手に《加速》トークンをプレゼントする《Swing big》、
パワー6以上のカードに防御されたら少し弱くなってしまう《強さの誇示》などを連続でプレイすることで、終盤なら一気にマウントポジションを取ることができます。

力こそパワー！

カード1枚ごとの強さは上がったものの、ベースとなる動きは変わりません。
敏捷トークンや続行を絡めて大きなダメージを与えれるように準備をし、
《Bloodrush Bellow》や《剥き出しの破壊衝動》を引くのを待ちます。
《船酔い知らず》を捨てることができれば《黄金のラム酒》トークンを作成でき、いつでも使える敏捷トークンのように使うこともできます。

ライナーをタップすれば次のアクションが続行！
タップがいらない能力なら問題なし！

野人クラスはヒット時能力のある攻撃が少ないので、
防御の裏目を発生させるために《征服の命令》も投入されています。
ライナーの「威嚇」は手札をランダムに追放する能力なので、
格納庫に防御リアクションを置いておきたい対戦相手の心理を逆手に取った攻撃です。
さらに野人クラスには《斬首》といった格納庫を破壊する攻撃や、
それを嫌って先に防御リアクションを使ったことを咎める《生き抜くのは強者のみ》など盛り沢山。

基本的にやることは変わっていませんが、
やはりヒット時能力や出力など全体的にパワーが上昇しているのでライフだけでない相手との読み合いを本格的に仕掛けることができるようになります。

《Bloodrush Bellow》を沢山プレイして対戦相手を地の果てまでぶっ飛ばそう！

おまけ　～色々なデッキタイプを持つライナー～

ライナーはフレッシュ＆ブラッドの初期から様々なデッキタイプが試されてきたヒーローでもあります。
防御リアクション満載のタンクライナー。
「威嚇」したあとに《殴打》で残った手札を捨てさせたいリアクションライナー。
毎ターン安定して「威嚇」を行い相手の妨害をしたい斧ライナー。
とにかくライナーに関連するのはパワー6くらいしか制限がないのでありとあらゆるカードを試せる柔軟さがあり、
完全にパワー6のカードでデッキを埋めることができないなら3枚くらいパワー6じゃないカードが増えても誤差！の野人愛好家達が日夜オリジナルデッキを作成しています。

今回はそんな中から《Ravenous Meataxe》を使った斧ライナーを簡単に紹介！

サンプルデッキ

Fabraryリンク

一般的なライナーと比べると青が少なく、《Bloodrush Bellow》にそこまで依存していないのが特徴です。
爆発的なターンを行うことよりも何もないターンで少しでも威嚇を行うことで相手の防御リアクションを腐らせたり、強力なカードを防御に使ってもらうようにすることで
コツコツと有利を積み重ねて勝利を目指すデッキです。

野人よりは守護者のようなプレイ感覚に近いですが、
野人の安定性の低さと和解できない人にはオススメかもしれないデッキタイプです！

まとめ

今回は11月に発売されたアーモリーデッキ:ライナーを紹介しました。
ランダムディスカードや「威嚇」、《Bloodrush Bellow》の2ドローや
《Scabskin Leathers》のダイスロールなどとにかく運命を天に委ねるところが多いですが、
天使が微笑んだときは全てをぶっ飛ばすパワーを発揮するハチャメチャなヒーローです。

2025/11/8開催 Battle Hardened: Rochesterでの1幕
《Bloodrush Bellow》 × 3 からの 《怒涛の猛襲》で4枚「威嚇」
鉤爪（11点）→鉤爪（9点）→攻撃アクション（12点）

実は紹介しきれなかった小テクやさらなるギャンブルカードなどが沢山あるのですが、
カードごとの小テクが多すぎてバッサリカットとなりました

アーモリーデッキ:ライナーからクラシックを始めようと思っている方は
是非アーモリーイベントやカードショップでライナーのカードについて聞いてみてください！

おそらく地域に何人かずつは古来からの野人プレイヤーが丁寧に教えてくれるはずです！

12月に発売されたアーモリーデッキ:アラクニについても近日中に公開予定ですので、
暗殺者が気になっている皆さんはもう少しだけお待ちください！

ここまでご拝読ありがとうございました。また次回もお願い致します。