2025/12/15発表、禁止改定による影響を考察

0

2025年12月15日、禁止改定が発表されました。

カード5種となかなかの規模の改定となり、環境は変わること間違いなし。筆者dokuiroが禁止改訂の影響を考察します。

まずは直近の環境のおさらいから。

《シンドラ》、《ヴァーダンス》、《グレイビィ》の3ヒーローが環境の頂点、御三家として君臨し、《傀儡・アラクニ》《オシリオ》《ダッシュI/O》《ケイヨ》などが次点のヒーローとして活躍するような環境が9/15の改訂以降続いていました。

そして、今回の改定で、主に《シンドラ》、《グレイビィ》、《ヴァーダンス》、《フローリアン》、《傀儡・アラクニ》の5種のヒーローが打撃を受ける改訂となりました。(《Fai》、《ヤール》、《ウズリ》等もダメージを受けていますが、環境で大きな活躍はなかったヒーローなので、以下割愛させて頂きます)

以下、個別のヒーロー毎にどのような影響が出るのかを分析していきます。

改訂影響分析

《シンドラ》 《Brand with Cinderclaw》3色禁止、《燃え滾る報復》禁止

被害 大
《Brand with Cinderclaw》を失うことで安定感が下がり、《燃え滾る報復》を失ったことでビッグターンを作れなくなりました。《Brand with Cinderclaw》は貴重な竜系スターターですが、その中でも「次の攻撃を竜系にする」というのは2点の意味で秀でていました。
①「竜系が2枚の手札」でも竜系チェインリンク3を形成し、墓地から《報復のクナイ》を0コストで回収できたり、足装備《竜鱗の飛行経路》を起動できる点

②「竜系になっていた場合~」のカードと組み合わさることで《忠義》を消費せずに強力なターンを作れたこと

次に、《燃え滾る報復》について。厳しめの条件こそあるし、「伝説」により1枚しか採用できないものの、プレイできた場合、0コスト7-9点相当のカードになる強力なカードでした。《燃え滾る報復》が絡むことで《シンドラ》が不利な状況やマッチアップを克服するシーンは多数あったため、失うことは大きな痛手です。

これらのダメージを補うために《シンドラ》は以下のようなリペアをする可能性が考えられます。

①竜系スターターとして《レイスの終わりなき狩り》のようなカードを採用する
②忠義をより出す方向になり《目標補足》など標的系のカードを増量する
③青ピッチ《報復のクナイ》を竜系スターターとして扱えるように青9-12枚近く採用した形にリストが変化する

青いカードを増やした場合、リソース事故や《機運の仮面》《スナッチ》などで青を引いてしまいバリューが出ない可能性が上がる点がネック。
いずれにせよ出力や安定感はこれまでの構築よりも落ちてしまい、かつ《燃え滾る報復》を失ったダメージは補えないため、環境から消えはしないが環境Topアグロではなくなる、と予想しています。

《ヴァーダンス》 《絡み根の外殻》3色禁止

被害 小
《絡み根の外殻》は元々赤3枚しか採用してないリストが主流だったので、被害としては誤魔化せる範疇。

《王位の切り倒し》と《すき込み》の前に《絡み根の外殻》で2枚大地を追放しておく動きが理想ムーブだったので、そこは弱くなりやすくなりましたが、もともと採用している《死骸の耕作》を先にプレイできれば、理想ムーブが可能です。
ただ、そもそも環境的に最近勝たないヒーローになりつつあったのがネック。具体的には《グレイビィ》不利がついており、《癒しの印》などを採用した《シンドラ》や《傀儡・アラクニ》などのアグロデッキにも脚装備《嵐の闊歩者》起動からのリーサルを回避されて負ける展開が発生するようになっていました。《絡み根の外殻》を失っても依然強いヒーローだと思いますが、環境の隙を狙う立ち位置になりそう。

《フローリアン》 《絡み根の外殻》3色禁止

被害 大
《絡み根の外殻》を2種6枚採用しているのが基本だったため、被害が大きいでしょう。《ヴァーダンス》は2枚で守って2枚で攻撃するのが基本のヒーローですが、《フローリアン》は3枚で防御して青1枚から腕装備《アークナイトの掌握》→武器《命刈りの刃》という動きをすることが多いので、防御しながら「腐解」を進行できる《絡み根の外殻》への依存度が大きい認識です。同じ大地ヒーローでも《ヴァーダンス》よりも大地8枚追放を達成したい度合が高いのも辛いところ。

守りながら大地8枚追放を目指していくこれまでのミッドレンジフローリアンのような形は厳しそうで、《死骸の耕作》のような本来のゲームレンジとかみ合わないカードを採用せざるを得なくなりそう。防御が硬すぎる《フローリアン》に苦しんでいたヒーローはチャンスかも?

《グレイビィ》 《蒼海の航海図》禁止

被害 中
貴重な金貨供給源&プレイして強い青&上振れ要素を持ったカードである《蒼海の航海図》を失いました。
プレイすることで「溺墓」のプレイ条件を満たしつつ、青をピッチすることでそのまま《ソーボーンズ》などの盟友をプレイして攻撃することが可能な便利なカードでした。

上記性能だけでも十分なカードですが更に上振れ要素を持っており、「盟友」が墓地に落ちて金貨を出しつつ3リソースが出るパターンや、青《裏通りの禁忌破り》を公開してアクションポイントが増えたり、《Eye of Ofidia》をピッチして選択2をしたり、《船乗りの終落地》が墓地に落ちて3点回復したり…といった上振れの要素が減るのは《グレイビィ》に対面するすべてのヒーローにとって嬉しいことでしょう。

強力なカードを失いましたが、青を落としながらリソースを軽減する《容赦無用》や《金貨》を出しうる青である《海底からの回収》などある程度、似た役割のカードでリペアは可能です。また、《グレイビィ》の強力な「盟友」戦略自体は継続しており、ちゃんと回った時の表現価値は依然高いでしょう。
「暗殺者」「野人」など、「盟友」戦略を苦手とするヒーローは多く、強力な天敵だった《シンドラ》が減りそうな恩恵の方が大きい可能性もあり、目は離せません。

《傀儡・アラクニ》 《円環の糸巻き》黄青禁止

被害 小
《円環の糸巻き》は赤青の6枚か、赤黄青の9枚採用しているカードでした。役割としては《グラフェンの鋏角》を装備できるカードである点が強力なカードです。

「隠密」「短剣」の2種の要素を併せ持ち1リソースで攻撃できる《グラフェンの鋏角》は《傀儡・アラクニ》にとって最強の武器であり、ぜひとも装備したい…という理由で6-9枚採用されていました。とはいえ、一番強い《円環の糸巻き》赤は使用可能なので、すぐに別のカードに変えて活躍することができそうと予想しています。対戦相手を標的にしている状態で頭装備《欺瞞の仮面》を使用して3番《円環蜘蛛のアラクニ》に変身して《グラフェンの鋏角》を装備しに行くプレイを増やしたり、《骨研ぎ》を採用したりといった可能性が考えられます。最近頭角を現していた点、周囲の強ヒーロー達が弱体化する中、被害が小さい点から次環境注目のヒーローです。

要注目ヒーロー

《ダッシュI/O》

シンドラに代わり環境トップアグロになる可能性があるヒーロー。
《オシリオ》、《Prism》、《グレイビィ》に強いのは◯ 。
《カッサイ》、《卑劣ケイヨ》などにファティーグされそうなのは×。また、流行するとアイテムメタカードを採用される可能性があります。

《ケイヨ》

《ダッシュI/O》とアグロ最大手を競いそうなヒーロー。
《フローリアン》を苦手としていたので規制は追い風。
《グレイビィ》や《ヴァーダンス》に弱いのは×
LLが近い点にはご注意を!

《傀儡・アラクニ》

改訂による被害少なく直近勝っている注目のヒーロー。
出力により多くのヒーローに有利が取れるのが〇
《グレイビィ》に弱いのは×
また、苦しいマッチアップだった《フローリアン》がかなり弱体化した恩恵はあります。

《カッサイ》

王道ミッドレンジ戦士。中速デッキの中では最も活躍しており、《フローリアン》などの愛好家が《カッサイ》を使用しそう。
《グレイビィ》や《ダッシュ I/O》に有利〇
《オシリオ》や《傀儡・アラクニ》に不利×

《アイラ》

ヒット時効果のプレッシャーが特徴的な忍者。汎用カードを採用しやすく、速度の変化やメタに合わせて採用カードを変えれるため、環境が定まってくるとメタヒーローとして活躍しそう。
《グレイビィ》、《オシリオ》辺りに強いのは〇
《ヴァーダンス》に弱いのは×

《オシリオ》

2ターンキルも可能な理不尽ヒーロー。《ケイノ》LLもあり、環境唯一のコンボヒーローに。
戦士クラスなどのミッドレンジと、《グレイビィ》に強いのは〇。
《ケイヨ》や《ダッシュ I/O》、《アイラ》など妨害要素を持ったアグロに弱いのは×。

《Prism》

理不尽ヒーロー2
《グレイビィ》に強いのは◯
《アイラ》、《ダッシュI/O》、《ケイヨ》あたりに弱いのは×
環境の隙間を縫って活躍しそう。

今後の環境予想

※左右順なし あくまで私見です。

《傀儡・アラクニ》、《グレイビィ》、《ダッシュI/O》辺りを中心に、雑多な環境になりそうと読んでます。B以上のヒーローが主に競技シーンで活躍する読みです!
環境も変わり、1月から始まる国別選手権予選(RtN)及び、1月10日(土)開催予定の「コーリング:秋葉原」がとても楽しみになってきました!


Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。CallingKobeTop4。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

みんなのコメント

コメントはまだありません

コメントを残す

このサイトは reCAPTCHA と Google によって保護されていますプライバシーポリシー利用規約 申し込み。

The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.

「コメントを送信」ボタンを押すとガイドラインに完全に同意したものと見做されます。
規約に違反する書き込みは削除・編集が行われる可能性がございますので何卒ご了承ください。

記事検索

タグ