Project Blueのカードやデッキを紹介する記事

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この記事はFlesh and BloodのProject Blueというフォーマットでよく使われているカードと、主要なデッキを紹介する記事です!
Project Blueは簡単に言うと「レア以下のカードが使えるフォーマット」で、お安く、FaBらしい駆け引きが楽しめるのが特徴のフォーマットです。
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また、この記事は2025年8月現在のものです。環境が変わったり、新規カードが出たりしていくと古い情報になっている可能性があるのでご了承ください。

Project Blueでよく採用されるカード

装備品

《老練の波刻み》

緩い条件で1リソースを出すことができる上に、緊急時は防御値1点としても使える点が評価され、多くのヒーローの胴装備となっています。ただ、タップが必要なので、ヒーロー能力のコストにタップが要求されるヒーローでは《春の目覚め》の方が優れているかも。

《刃招きのヘルム》など「刃招き」サイクル

どの部位も全て同じ効果で、防御値1と、武器の攻撃を防御していれば防御値が1上がる効果、そして「優護」を持ちます。オススメの使い方は主に2つあり、
①2点以上の武器の攻撃に対して防御値2点として使用
②武器ではない攻撃に1点防御として使用して防御値0になった後、武器の攻撃に対して使用して防御値1点として使用
の使い方ができます。武器を使わないヒーローに対しては防御値1というだけですが、それでも標準的な性能なので、多くのヒーローで使用されています。

《速撃の腕甲》&《機敏な足運び》

どちらもアクションカード《機敏主義》をプレイしているターンにのみ起動できる装備品です。腕装備《速撃の腕甲》は次の攻撃アクションに+2点、足装備《機敏な足運び》は次の攻撃に続行を付与してくれます。《機敏主義》を強く運用しやすい《スカーヴ》や《ブライアー》などのヒーローで愛用されます。

《虚空のルーンの》サイクル

こちらはサイドカードとして主に使用されます。「魔術師」クラスや「ルーン剣士」クラスは秘術ダメージを与えてくるカードが多いので、主にそれらのクラスと対戦する際に装備されます。「ルーン剣士」対策には1部位、「魔術師」クラスには2~3部位ほど装備するのがオススメです。

《Tearing Shuko》&《獰猛な獣脚》

インスタント-これを破壊する:あなたがこのターン次にプレイする《臥虎》の攻撃値を+2する。戦傷

どちらも《臥虎》に関連する忍者クラスの装備品です。どちらも戦傷を持つため気軽に防御に出せて、足装備《獰猛な獣脚》を起動して《臥虎》を追放領域に作成→《Tearing Shuko》を起動して次にプレイする《臥虎》を+2点することで、防御値1点分の仕事×2をしながら2点の攻撃値の攻撃アクションを無から好きなターンに作成できるため、非常に強力です。忍者クラスの中でも特に《アイラ》と相性が良く愛用されています。

攻撃アクション

《スナッチ》

0コスト4点と標準的な性能に加えて、「ヒット時に1枚ドロー」という強力な効果を持つ攻撃アクション。CC、Blitzでも様々なアグロヒーローで採用されてきましたが、Project Blueでも強力です。《シンドラ》、《ドロマイ》、《ブライアー》などのあまりカードをピッチしないタイプのアグロに採用されます。

《傷には傷を》

こちらもCC、Blitzで愛用されている0コス4点の攻撃アクション。ライフが低い状況という緩めの条件で「続行」を持つので、使い勝手が良いです。ただ、《Iyslander》などの元のライフが低いヒーローを相手にする時は条件を満たしづらいことが多いのは注意が必要。

《飽くなき無秩序》

こちらもCCやBlitzでも長らく活躍しているカードです。攻撃時に自分のデッキトップを公開し、赤いカードなら4点続行と破格の性能に、青いカードだと2点続行という悲しい性能になる攻撃アクション。赤いカードがデッキの2/3以上を占めるような攻撃的で軽いデッキでよく採用されます。

《機敏化》《機敏主義》

《機敏化》は《機敏主義》をサーチできる攻撃アクションです。3点の攻撃をしながら3点分の強化カードをサーチできるので、上手く運用できれば1枚で6点分の仕事をしてくれます。《機敏化》に続行を付与できない場合は、あらかじめ格納庫を開けておかなければサーチした《機敏主義》が置けないので、プレイで注意をする必要はあります。《ブライアー》や《スカーヴ》のような《機敏化》に続行を付与できるヒーローでは使いやすさが向上し、相性〇。

《叩き壊し》

ヒット時に格納庫の攻撃アクションを追放する効果を持っている攻撃アクションです。1コストの攻撃アクションを使いやすい《アイラ》や《スカーヴ》などで採用されることがあります。《叩き壊し》が見えたら、格納庫に攻撃アクションを置かないようにするなど、プレイを意識すると良いかもしれません。

《静穏港のセイレーン》

2コスト6点ですが、攻撃か防御に使用すれば、1点回復します。そのため、実質2コスト7点として使用できます。2コストのカードの標準性能は6点なので、7点分のバリューが出せるカードは強力です。特に《アイラ》の《調和の小太刀》のような1コスト続行のアクションと組み合わせると非常に効率の良い攻撃ができます。

《謙虚》(=《Humble》)

ヒットした後、次ターン終了時までヒーローの能力を無くすことができる妨害効果を持つ攻撃アクション。《ケイヨ》《ドロマイ》などはヒーロー能力への依存度が高いため、防御を強要しやすく有効です。一部のヒーローには強力ですが、反面、ヒーロー能力への依存度が低い相手にはあまり強くないので、サイドカード向け。

《門破り》

条件を満たせば3コスト8点、さらにヒット時にデッキトップのカードを破壊できる効果も持っています。3コスト7点が基準なので、8点というだけで強力で、ファティーグ(=デッキ切れ)が絡む展開になると、トップ破壊効果も無視できません。「守護者」クラスや「野人」クラスなどの、攻撃値が高いカードを多く採用しているヒーロー相手には条件が満たせないことがあるのは注意が必要。

《Wounded Bull》《フィエンダルの戦意》

《Wounded Bull》は自分のライフが対戦相手よりも低ければ攻撃値が+1点される効果を持ち、《フィエンダルの戦意》は自分のライフが対戦相手よりも低ければ、攻撃か防御時に1点回復できる効果をもつため、どちらも条件を満たせば3コスト8点のカードになります。《門破り》を使うような、青いカードが一定数採用されているヒーローで併せて採用されることが多いです。パワーが6以上の攻撃アクションなので、《エニグマ》や《ドロマイ》のような幻術士への対策になるのも魅力で、サイドカードとして採用されることもあります。

ブロック、インスタントなどのカード

《水平船上》《強さの試練》

《群青へ沈む》や《予見された宿命》のような4点防御リアクションがProject Blueでは使用できません。

そのため、このような4点ブロックが、防御的なデッキで採用されます。「守護者」クラスや《エニグマ》などですね。《強さの試練》で激突に負けてしまうと相手の利益になってしまう為、基本的には《水平船上》が優先的に採用されます。これらのブロックカードは格納庫に置いてしまうと、格納庫から防御に使用できず、基本的にどかせなくなってしまうので注意しましょう。

《船乗りの終楽地》

上記のブロックに加えて、より防御的なデッキだと採用されることもあるブロックカードです。防御値こそ低いものの、3点回復効果によって実質4点分のバリューを出します。1点/4点/7点などの攻撃にうまく合わせることができると幸せ。

《秘術の極性》

「魔術師」「ルーン剣士」といった秘術ダメージを与えてくるクラスへの対策カードです。1枚で4点分の仕事をしてくれるので優秀です。特に「魔術師」の秘術ダメージは物理に比べて1点ほどダメージが低い点数が基準になっているため、そういった相手に4点回復できるのは強み。《オアシスでの休憩》と比べてピッチしたくない赤いデッキでオススメ。

《オアシスでの休憩》

秘術ダメージへの効率の良い軽減カードにもなり、圧倒(=Dominate)や凌駕(=Overpower)といった防御を制限する効果への対策にもなります。「魔術師」クラスと対戦する際に、「秘術防壁」を持つ装備品を装備し、秘術ダメージに対して青ピッチして《オアシスでの休憩》をプレイして軽減、残ったリソースを秘術防壁に使うという使用方法がオススメ。

Project Blueで強いヒーローについて

まず、前提としてProject Blueはまだまだ未開拓のフォーマットです。今後、強いヒーローや構築が開発される可能性はまだまだありますが、現時点の筆者の印象として、
《アイラ》、《Iyslander》、《ブライアー》、《オールディム》、《エニグマ》が強力なヒーローです。

これら5種のヒーローに次いで、《ケイヨ》《アウローラ》《ドロマイ》《ヴィクター》《テラ》《アザレア》《レクシー》などが活躍しているのが現在のProject Blue環境だと考えています。

以下、簡単に各ヒーローの動きと採用率の高いカードを紹介します。

《アイラ》

《アイラ》は各ターン2回目の攻撃が+1点されるというシンプルかつ、毎ターン1点得できる堅実かつ強力な能力を持ちます。武器は0コストのカードをピッチしている、という簡単な条件で続行がつく《調和の小太刀》を両手に装備します。アグロ/ミッドレンジの動きを得意としています。

青ピッチして《調和の小太刀》1点→《調和の小太刀》1+1=2点→1コスト5点の攻撃アクション、といった動きや、青ピッチして《調和の小太刀》1点→2コスト6+1=7点の攻撃アクションなどの動きを手札2枚で行うのを得意としています。

アグロとのライフレースも可能な攻撃力・防御力の高さと、ファティーグにも《調和の小太刀》を振り続けることで対抗できる丸さが魅力。装備品《Tearing Shuko》と《獰猛な獣脚》は2点の防御に使いながら、いつでも2点の《臥虎》による打点を発生させることができるのも強み。

よく採用しているカードは以下。

《Iyslander》

《Iyslander》は氷カードを使える魔術師クラスで、相手の妨害をしてテンポを取ることが得意なヒーローです。ヒーロー効果は「相手ターン中、あなたの格納庫から青い非攻撃アクションを、インスタントのようにプレイできる」、「相手のターン中にあなたが氷カードをプレイした場合、《凍傷》(=《Frostbite》)トークンを相手のコントロール下で作成する」の2つの効果を持ちます。この2つの効果により、格納庫に「氷の青い非攻撃アクション」を置いてターン終了し、相手ターンに氷の青いカードをプレイすることで《凍傷》トークンを出して相手の妨害ができます。

また、Fuse効果(手札から特定のタレントを持つカードを公開することで、付与効果を付ける)を持つ秘術ダメージカードが強力で、特にFuseすることで、「ヒーローにダメージを与えた場合、相手は手札を捨てるか2リソースを払う」という手札破壊が付く《Aether Icevein》は強力無比。《Iyslander》を相手にする場合は、この秘術ダメージを《オアシスでの休憩》などで軽減して対策できると〇。また、魔術師クラスなので《Iyslander》と対戦する際は「秘術防壁」をしっかり2-3装備して対戦したいですね。

よく採用しているカードは以下。

《ブライア―》

《ブライアー》は大地・稲妻タレントのカードを使うことができるルーン剣士ヒーロー。手札4枚以上を使うことで真価を発揮できるアグロヒーローで、特に重要なのは2回目の攻撃でないアクションカードをプレイしたとき《稲妻の化身》トークンを作成する効果。これにより「攻撃でないアクション」→「攻撃でないアクション」→攻撃アクション(続行付与)→攻撃アクションという風に手札4枚を全て攻撃に使うことが可能です。

更に、攻撃アクションがヒットすると、《大地の化身》トークンが出て、攻撃でないアクションの防御値が上がるオマケ付き。攻撃でないアクションの多くは防御値が2なので、防御面が弱い弱点がありますが、《大地の化身》があるとその弱点を克服できます。

手札を複数枚使うことで真価を発揮するアグロなので、ライフが低くなってしまった終盤や、手札破壊系に弱いという弱点はありますが、攻撃力はProject Blueでも屈指。攻撃的なデッキが好みの方にオススメ!

よく採用しているカードは以下。

《オールディム》

《オールディム》は大地・氷のタレントカードを使うことができる守護者のヒーロー。防御リアクション効果を持っており、この効果のために大地カードをピッチすれば2点軽減、氷カードをピッチすれば手札のカードを1枚奪うことができます。この効果を使うことで、デッキのカードを消費せずにライフを守ったり、攻撃リアクションへの耐性、手札全てを使いたいような連続攻撃への耐性がある防御的なヒーローです。
高い防御力を活かして、ファティーグ(=対戦相手のデッキ切れ)を狙うことが多いヒーローなので、《オールディム》と対戦する際はピッチして武器を使用する回数を増やしたり、デッキ枚数に意識を割きながら対戦するのがオススメです。

よく採用しているカードは以下。

《エニグマ》

《エニグマ》は神秘タレントを持つ幻術士クラスのヒーロー。
「結界」を持ったオーラを展開することを得意としており、武器《先祖の綴れ織りの巻物、小宇宙》や《Reality Refractor》でオーラを武器にして攻撃します。

「結界」を持つオーラは攻撃する武器にも、身を守る盾にもなり、かつ相手の攻撃から「結界」オーラを守り切ることができれば、非常に打点効率の良い武器が残ります。そのため、防御力が高い代わりに攻撃性能が低く、「結界」オーラを破壊しづらい「守護者」などに《エニグマ》は有利です。
装備する武器としては、「結界」を並べることで連続攻撃が可能な《先祖の綴れ織りの巻物、小宇宙》と、続行を付与しない為、基本的に1回しか攻撃できない代わりに打点が非常に高い《Reality Refractor》の2種がよく使用されており、それにより攻め方が少し変わりますが、基本的には2枚で防御して2枚で攻撃するようなミッドレンジデッキであることが多いです。

また、幻術士を語る上で外せないのが「幻影」(=Phantasm)を持つ攻撃アクションの存在。

「幻影」は、パワー6以上の幻術士でない攻撃アクションで防御された時、破壊されてしまい、攻撃として成立しなくなるというデメリット効果です。続行を持つ攻撃も、「幻影」効果で破壊されてしまうとアクションポイントの獲得ができなくなり、基本的にターンが終了してしまいます。
デメリットを持つ分、性能が高い攻撃アクションが多く、《Spears of Surreality》は1コスト5点続行、《Spectral Rider》は3コスト8点など高い攻撃性能を持ちます。《エニグマ》《ドロマイ》などの幻術士と対戦する際は、パワー6以上の攻撃アクションをサイドインして対戦するのがオススメ。

また、「超越」を持つカードを使用して《内なる気》を作ればヒーロー能力により《霊気の盾》トークンを作成することも可能。デッキの消費なく《霊気の盾》で攻撃できるため、長期戦にも強いヒーローです。

よく採用しているカードは以下。

最後に イベント紹介など

Project Blueは3000円ほどでデッキが組めて、FaBのゲーム性がしっかり楽しめるフォーマット!FaBの参入にもうってつけですし、CCの息抜きやLiving Legendして今は使えないヒーローを使ってみたい人にもオススメです。
イベント面は、各地でカジュアルイベントも開催されています。8月は大阪・関東で「メシーエス」が開催予定となっています。今からでも間に合う!

以上です。お読み頂きありがとうございました!


Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。CallingKobeTop4。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

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