GoAgain Media攻略記事担当、dokuiroことHiroyuki Tansei(@fab_dokuiro)です。今回は7/18-20開催されたプロツアーシンガポールに参加してきたので、そのレポートとなります!
PQシンガポールにて優勝し、権利を獲得したため、初のプロツアー参加となりました。世界選手権には2度参加してきましたが、実はプロツアーは初めて。プロツアーは世界選手権と並ぶ、Tier4イベントであり、最も競技レベルの高いイベントとなります。フォーマットはCCとドラフト。

調整過程-ヒーロー選択の背景-
今回は「蒼海の秘宝」発売後、各国で開催されていた国別選手権がメタゲームの指針となります。
各国の世界選手権での優勝ヒーローは上記。大きく《シンドラ》《抜け落ちたアラクニ》《グレイビィ》の3種のヒーローが環境の中心にいるシーズンと言えるでしょう。その次に《ヴァーダンス》《Prism》《ダッシュ I/O》などのヒーローが位置しています。また、《カッサイ》《ファング》《ドリンシア》などの戦士クラス、《ヴィクター》、《オシリオ》、《フローリアン》といったヒーローもSEに残留していることはしばしばあり、本当に「どんなヒーローと当たってもおかしくない環境」と言えます。
事前の環境予想は以下のような感じで

実際のプロツアー参加者の分布は以下。

正直、予想していたよりも《抜け落ちたアラクニ》が多い環境となりましたが、それ以外は概ね予想通り。
こういった明確なTier1ヒーローが1-2種に絞られていない、「どんなヒーローと当たってもおかしくない環境」でデッキ選びにおいて大切なことは2点あると私は考えています。
①環境のトップ3のヒーローの内、明確に有利が取れる対面があること(他も五分だと理想)
②それ以外のヒーローにも勝てる地力、一定以上の出力があること
上記を踏まえて、今回選んだヒーローは《オシリオ》。

①の観点で《オシリオ》を見ると、環境トップの一角である《グレイビィ》に有利が取れる点が長所です。《オシリオ》が得意な相手は「キルターンが遅い」「妨害に乏しい」といった要素を持つヒーロー。《グレイビィ》は打点を出す為に墓地や《金貨》のセットアップが不可欠であり、《シンドラ》ほどのスピードもなければ、《抜け落ちたアラクニ》ほどの妨害もないため、比較的やりやすい相手です。また、《ショック》で攻撃中の「盟友」にダメージを与えて倒せば、ダメージを受けずに破壊したり、続行によるアクションポイント獲得を防ぐことができる点も優位が持てる理由です。《リガーモーティス》は勿論、《ショック》のプレイ後のスタックで《雷の導き、ヴォルザー》を起動すれば増幅1が可能なので、攻撃中の《改造船医、ソーボーンズ》も射程圏内です。




②の観点では、「地力が高い!」とは少し言いづらいですが、コンボさえ揃えばどんなマッチアップも勝ちうるのが《オシリオ》最大の魅力です。また、前述した通り「キルターンが遅い」デッキ全般には有利が取れるので、《ヴァーダンス》《ファング》《カッサイ》《フローリアン》辺りの中速系デッキには有利が取れています。《抜け落ちたアラクニ》に有利という理由で上述の中速系デッキが増えていると《オシリオ》的には嬉しい展開。
逆に、《オシリオ》の難点はアグロと妨害に弱い点。

《オシリオ》はコンボ・アグロデッキですが、体力36と低く、装備品も防御値は1点が3つのみと貧弱です。コンボターンは30点以上のダメージを出せることもありますが、それ以外のターンは比較的標準的~それ以下の表現価値を出すことの方が多いヒーローです。つまり、「アグロには4-5ターンでゲームを畳まれるとコンボできずに負ける」「毎ターン的確に手札破壊やアーセナル破壊効果を持つ攻撃をされるとコンボできずに負ける」といったことになりやすいです。よって、《シンドラ》、《抜け落ちたアラクニ》、《ダッシュ I/O》、《アイラ》辺りは厳しい相手です。《抜け落ちたアラクニ》と《シンドラ》が多いこの環境での《オシリオ》選択は正直、正解とは言い難いものでした。
とはいえ、そういった不利マッチも2ターン目や3ターン目にコンボを決めることができれば勝ちうるのが《オシリオ》の強み。
また、ヒーロー選択の背景として、今シーズン本命として練習していたヒーローとして《ファング》、《グレイビィ》、《オシリオ》の3ヒーローがいました。



《ファング》は魔術師クラス以外には五分と言い張れるのが魅力ですが、練習していると上手い《グレイビィ》や《シンドラ》に1手足らずに負ける試合が多く、ほんの少しだけ出力不足だと感じ落選。
《グレイビィ》はデッキとしてのパワーはとても感じましたが、分岐が多いプレイの複雑度の高さ、そして日本選手権に参加しなかった関係から競技イベントで《グレイビィ》を使用できていない不安、《グレイビィ》を意識しているヒーロー/構築が多いだろうという予想から落選。
国別選手権でバキバキに仕上がった他国の《グレイビィ》使いたちの下位互換になるだろうと考えた点も大きいです。そういった過程を経て、最後に残ったのが《オシリオ》という背景もあります。《オシリオ》はイラストも好きですし、不利マッチこそ多々ありますが、運次第で捲れる性能は好みです。
何よりも友人の「BigBlanka」ことMizutani Yoshiki選手が日本選手権で《オシリオ》を使って予選1位通過、3位フィニッシュという目覚ましい活躍をしてくれたのが《オシリオ》使用の後押しとなりました。(詳細はこちら)そんな訳で、彼と80枚同じリストを使用。(FaBraryリンクはこちら)
Mizutani Yoshiki選手と通話しながら練習したり、テクニックを教えてもらいながら、関西の選手たちと練習をして、いざシンガポールへ!ありがとうBigBlanka。
プロツアー本戦レポート
6時間のフライトと、1日の観光を挟んで、いよいよプロツアー本戦。

プロツアーは3日間行われる大会ですが、初日はCC5回戦、ドラフト3回戦の8回戦を経て、3敗までのプレイヤーは2日目に進出できます。最低5-3で2日目ですが、とはいえ、SEに残ることを目標に据えるなら理想は7-1、できれば6-2で2日目に行きたい、という初日になります。
1戦目 不戦勝
まさかの不戦勝。プレイヤーミーティングがなくなり、1回目の着席=1回目の対戦となった関係でしばしばbyeが発生したようです。ラッキー!と思いながら同じくbyeだった日本人選手とスパーをしたりして待ち時間を過ごしました。
2戦目 《Prism》 〇
香港の強豪チーム「Blue Pitch」所属のDavid選手の《Prism》とマッチング。《Prism》vs《オシリオ》は五分に近い微不利くらいのマッチと考えており、お互いの引きや《燃やし尽くし》などの軽減が引けるか否かに掛かっています。試合展開は自分がコンボパーツをなかなか引けず、3枚防御しながら《光速移動》+インスタントプレイでエンドする展開が続く耐え進行。



中盤に《燃やし尽くし》を引いてポップできたことも、耐え進行を加速させます。その後、相手が頭装備を使って《Suraya,Archangel of Erudition》+《Arc Light Sentinel》の盤面を作りました。非常に強力な盤面で、《Suraya》のドロー効果を2回以上使われると多くの場合負けてしまいます。なので、突破するために、足装備《稲妻の脛当て》を起動してアクションポイント獲得して《Arc Light Sentinel》破壊→インスタント使用してアクションポイント獲得→《Suraya》に攻撃と動いて打開。コンボ以外に《稲妻の脛当て》を使用する稀有なシチュエーションとなりました。



終盤にようやく引いた《光輝の印》を絡めつつ《稲妻の化身》と合わせて増幅した《彗星の嵐》をプレイするターンを作れてライフ3vs3の接戦の末に勝ち。良い勝負でした!



3戦目 《ダッシュ I/O》 ×
苦手な相手です。ダイスに勝って、先手を取れるも攻撃アクション4枚のどうしようもない手札を引いたので手札を回すだけ回してパス。序盤1-2ターン目から《無時限ゾーン》を展開され、《光速移動》を指定された上に《ワイルドなスピード》がブーストでバニッシュされて《無時限ゾーン》を維持しながら攻め続けられて負け。


まぁこれは相性通り。切り替えて次行きましょう!
4戦目 《カッサイ》 ×
これは前述の通り有利対面…なのですが負け。敗因はコンボが揃わず+相手が非常に攻撃的にプレイしてきたこと。相手も《オシリオ》にはコンボされる前に殴りきるしかない、と理解しており、秘術防壁は0で、装備で物理ダメージを守り、常に手札4枚を攻撃に使用してきて、6ターン前後で押し切られました。《快電の突撃》→《稲妻の印》→《精神の歪曲》のターンを作ってプレイした4点の《精神の歪曲》が綺麗に《痛撃》で軽減されてしまい、逆巻効果が満たせなかったことも敗因。




《痛撃》をケアして《精神の歪曲》を防御に使用していればもう1ターン耐えれていそうだったので、結果論ではありますが、ここはプレミでした。有利マッチと認識していたので勝ちたいマッチでしたね。この時点で2-2。ここから全勝して2日目に行きたいところですが、雲行きが怪しいライン。
5戦目 《抜け落ちたアラクニ》 ×
《成りすまし》を駆使して《苦悶の束縛》を合計3回プレイされてしまい手札とライフがズタボロに。1度目は《電磁回転》を使い上手く回避できましたが、2回目以降は厳しい状況でプレイされてしまい厳しい展開でした。特に「隠密」アクションが《成りすまし》で《苦悶の束縛》になるパターンはケア不能。対策となる《引っかけ》や《安らぎの風》はサイドインしていますが、引けてなければ無力です。




自分の残りライフが少なくなり、万全の状況でコンボができることはなくなったので、足装備《稲妻の脛当て》を起動して、《光速移動》とインスタントのみの妥協コンボで26点から6点まで削るも、返しにしっかりと押し切られました。
これで5戦のCCラウンドが終わり、2-3という厳しい戦績でドラフトラウンドへ。3-0しなければ2日目に行けないドラフトなので、決め打ちや卓に少ないヒーローを握ることのどちらかが求められます。ドラフト練習で決めた今回の指針は《マーリン》か《グレイビィ》をやること。



理由は《パフィン》は卓許容数が少なく、2名まで、できれば卓1でやりたいヒーローなのに対して、《マーリン》と《グレイビィ》は3名が適性値、パックの内容次第では4名でも全然勝てるからです。これは《パフィン》がクラスカードの赤に依存しているのに対して、《グレイビィ》と《マーリン》は青いカードが10枚以上入り、かつクラスカード少な目でも戦えるというアーキタイプの構造により発生している現象です。練習でも卓1や卓2の《パフィン》でも戦績が悪いことが多く、《パフィン》は《機械の中の歯車》のようなボムレアを引けたときか、卓1と確信を持って入れる時以外やらないと決めました。
ドラフトラウンド 使用《マーリン》
卓は3グレイビィ、3マーリン、2パフィンと非常にフラットな構成に。1-1から出てきたマーリンの強めのMレアである《応戦放火》をピック。できれば《マーリン》をやりたいが、まぁ無理なら《グレイビィ》でもいいか~で進行していると、5手目くらいまで進行しても一向にクラスカードが欠けず、上が何をやっているか分からない進行。


流れてくるめぼしい《マーリン》カードと汎用を半々ほどでピックしていましたが、そのまま流れで《マーリン》に。どうやら海外プレイヤーは汎用カードの評価が全体的に高かったようで、そこは国内とズレがありました。
最後、3パック目から《パフィン》のボムレアである《機械の中の歯車》が出てきて「パック開封の順番ミスったか~w」となりました。
組み上げたデッキはこちら。装備品は胴体と足だけだった気がします。

6戦目 マーリン 〇
7戦目 グレイビィ 〇
8戦目 パフィン ×
1度ゴールドを獲得した後は出力高くガンガン攻撃できて、2-0するも、最後は卓2のパフィンに敗北。デッキを組んだときに2-1っぽい見た目だなぁと思いましたが、ちゃんと2-1に着地してしまい、4-4でプロツアーは終了となりました!無念!
Callingレポート 1日目
PTは初日落ちという悔しい結果に終わりましたが、サイドトーナメントが充実しているのがFaBの大型競技イベントの良い所。ドロップ処理をした後、会場のイベント参加ブースへ行きCallingのチケットを購入。実質CC1-3という悲しい結果に終わった《オシリオ》ですが、他にデッキも持ってきていないし、明日こそはコンボができるはずと信じて全く同じ80枚でサブミットします。Callingも初日落ちしたら3日目は観光しよ!と考えて、なるべく気負わずに翌朝も会場へ。
1戦目 《ダッシュ I/O》〇
昨日もボコボコにされた、不利対面。ですが、ダイスに勝って先手を取ったら《光輝の印》を引いて、その次のターンに《光速移動》が来て、3ターン目にコンボができて14 vs 0で勝ち。今日はツイてるかも、と思える良い1戦目。
2戦目 《Prism》×
昨日も2ラウンド目で当たったDavidとまさかの再戦。昨日は良い試合をして勝つことができましたが、今回は耐える手札も引けず、コンボもできずで何も良い所がなくアッサリ負けてしまいました。
3戦目《グレイビィ》〇
昨日も当たりたかった有利対面。じわじわセットアップを進めてコンボを決めて勝利。練習通りの良いプレイができました。
4戦目《ヴァーダンス》〇
こちらも中速なので有利対面。ですが、相手の「腐解」の進行が遅いからか、途中から手札を全て防御に使ってくるカチカチのプレイに。ファティーグを狙われていることが分かったので、コンボはなるべく最大出力で決めて、手札全てを防御に使われながら33点から12点まで落とし込みました。その後も防御と回復を繰り返されて耐え続けられますが、デッキ残数が4枚になりながら最後なんとか押し切って勝利!足装備《稲妻の脛当て》を使った後も《稲妻の化身》を駆使したミニコンボのターンを数回作れたのが勝因でした。《忘却への爆破》で《導電の印》を戻して《稲妻の化身》を出す動きができると次の攻撃にも続行がつくし、《導電の印》をプレイして稲妻プレイ数も稼げるので、疑似的に《稲妻の脛当て》ターンのようにできるので強力です。



5戦目《ヴァーダンス》〇
3戦目の《グレイビィ》からミッドレンジ踏みまくり天国に突入。こちらのプレイヤーはテンポ重視のプレイをしてこられるも、《王位の切り倒し》のターンはしっかりと防御してライフを守り、守ったライフを活かし、コンボターンはフルテイクして万全なコンボを決めて勝利。
6戦目《抜け落ちたアラクニ》〇
不利マッチ2回目。ですが相手の妨害がこないターンとコンボのターンがかみ合って26点から一気に勝利。《オシリオ》の良い所が出た試合でした。
7戦目《抜け落ちたアラクニ》〇
ここでMcLean Xavier選手、通称ザビーとマッチング。日本選手権二連覇のチャンピオンであり、自分がFaBを始めたての頃からの友人でもあります。
先手を取れて、《癒しの印》スタートできる良いスタートを切れましたが、試合は7-8ターンまで続き、ライフ5まで追いつめられた後にコンボができて勝利。《苦悶の束縛》も《惹き付ける予後》もあまりプレイされず、ハンドへのプレッシャーが少ない点がラッキーでしたが、コンボターンまで適切なブロックができていないとライフは残っていなかったと思うので、良いプレイができたと思っています。強い選手と戦って勝つのは嬉しい!
8戦目《ヴァーダンス》〇
本日3回目の《ヴァーダンス》。詳細は忘れてしまいましたが、コンボを決めて勝利。
7-1の成績でCalling二日目へ!翌日の5試合を4-1すれば確定、3-2でも高確率でSEに残りうる良い成績です。
有利なミッドレンジに4回当たれたので、非常にマッチアップが良かったです。また、不利マッチの《ダッシュ I/O》と《抜け落ちたアラクニ》も3回ありましたがラッキーもあり勝つことができたので、《オシリオ》の良いところが出ていた1日でした。同じ7-1ラインに大阪のShoma Yamamura選手、関東のmasaru okuda選手などもおり、皆でSEに残るぞ!と言いながらホテルへ帰還。
Callingレポート 2日目
9戦目《Prism》〇
非常に良い勝負でした。試合はかなりもつれ込み、ライフ1まで追いつめられて、相手にソウルがもう1つあるか、インスタントバフがあれば負けていました。最後は、手札2枚を防御に使用した状況から、《光輝の印》で2ドローしたカードが赤《忘却への爆破》と《電磁回転》というゴッドドローだったので、足装備《稲妻の脛当て》起動からのコンボが非常に伸びてライフ1vs20から逆転勝利。滅茶苦茶ツイてました。


中盤に足を起動すべきか悩んだターンがあったんですが、《導電の印》と《稲妻の化身》トークンを駆使すれば足を起動せずとも充分動けることに気づけて温存できたのが勝因。良いプレイができました。
10戦目《フローリアン》〇
関東のmasaru okuda選手とマッチング。昨日、7-1ラインの日本人3名が《アイラ》→《オシリオ》→《フローリアン》→《アイラ》…でじゃんけんになってるという話をしていたらちゃんとマッチングしました。okuda選手は9戦目にshoma選手の《アイラ》を撃破していた模様。ちゃんと潰しあっとる。okuda選手も《オシリオ》相手に中長期戦をすると負けると理解されていたので、3点続行を連打されてゴリゴリにアグロされ、ライフ5まで追いつめられましたが、相性通りにコンボを決めて勝利。もうちょっとコンボが遅れていたら負けていた可能性が高いので、良いプランを取られていました。
この時点で9-1なので、あと3回戦の内1回勝てば概ねtop8が確定!という嬉しい戦績。だったんですが…。
11戦目《ファング》×
《ファング》は妨害もなければ《シンドラ》や《ダッシュ I/O》ほどの速度もないので、有利マッチ。練習では5連勝くらいしていたのですが……負け……。このマッチを落としたのが分岐点でした。
試合展開はプロツアー初日の《カッサイ》同様、秘術防壁0の割り切りフルアグロスタイル。2ターン目に《忠義》が3つ揃えられてしまい、返しに《忘却への爆破》を2枚使用して2つ《忠義》を戻すも、その返しに更にまた《忠義》3つにされる…と相手が非常に良い動きをしてきて、ハンドの防御値も低め、コンボも来ずで6ターンほどで押し切られてしまいました。3点や4点で打った《精神の歪曲》で手札を減らして事故を祈るも、その後しっかり動かれる…という展開が2回あったのも厳しかったです。
テイクしながら《精神の歪曲》を撃ちに行くなど、ライフレースしすぎたなという反省点もあるので、有利マッチと慢心せずに、負けパターンを理解してそれに応じた最適なプレイングを把握しておけば違ったかもしれません。反省!
12戦目《アイラ》×
shoma yamamura選手とマッチ。ちゃんと潰しあっとる。まぁ厳しいマッチで、練習でも連敗していましたが、練習通り敗北。防御リアクションを採用している《オシリオ》ならもうちょっと4点続行や7点のオンヒットを止めやすくてマシなのですが、このリストは不採用なので《アイラ》相手が非常に厳しくなっています。SE行けよ!優勝しろよ!と言いながらshoma yamamura選手と握手して見送る。
13戦目《抜け落ちたアラクニ》×
《苦悶の束縛》をたくさんプレイされて負け。
ここで勝っても恐らくtop8には残れていなかったので、11戦目が分岐点でした。不利マッチにも勝てますが、コンボができないと有利マッチにも負ける《オシリオ》の良いところ悪い所がはっきり出た2日間でしたね。とはいえ20位でマネーフィニッシュ!300$が頂けて旅費がちょっと帰ってきました。そして私を撃破したshoma yamamura選手がCallingを優勝してくれたので良かった!優勝おめでとう。
3日目の昼過ぎにCalling予選が終わったため、その後はSEに残った二人の試合を観戦したり、プロツアー決勝を観戦したりして過ごし、20時からはビーチパーティーへ。自分が知る限り、このようなイベントが主催されるのは初のことですが、非常に楽しかったです。有名選手たちが飲み喰いしているのを横目に、shoma選手達と踊っていました笑
また似たようなイベントがあればぜひ参加したいですね。
振り返り
楽しかったです!
一緒に遠征したプレイヤー達との観光・交流が楽しかったのは勿論、現地で対戦したプレイヤーもみんな人当たりが良く、和やかな気持ちでプレイできました。勝っても負けても「good game」「good luck」と言い合うコミュニケーションは心地よかったです。
これまで国内の競技イベントには精力的に参加し続けてきましたが、海外遠征はなかなかできておらず、2023年の世界選手権バルセロナぶりの海外遠征でした。予算や仕事、家庭との折り合いを付けるハードルはありますが、カードゲームの為に海外に行って、観光して、一緒に練習してきたプレイヤーや、他地域・他国籍のプレイヤーとワイワイするの、やっぱ楽しいっすね。特にアジア圏内だとフライト・予算共に負担がグッと楽になるので、今後もアジア圏の海外遠征はなんとか機を見てやっていきたいなぁと思いました。
戦績の話をすると、まずプロツアー4-4フィニッシュが悔しいです。CallingなどTier3までのイベントの戦績は良いことが多いのですが、Tier4のイベント、2度参加した世界選手権はギリギリ初日突破と初日落ち。今回のプロツアーも初日落ちと振るっておらず、「壁」を感じています。とはいえ苦手意識を持ちすぎず、毎回なるべく練習して打席に立ち続けるしかないと考えています。一緒にドラフト練習していたOkanishi選手はドラフト5-1の好成績を収めることができ、プロツアー13位で次回のプロツアー参加権利も獲得。世界選手権大阪ではドラフトラウンドで苦戦している日本人プレイヤーが多かったので、今回良いドラフト練習はできていたっぽいのは良かった点ですね。
Callingもあと1勝足らずの結果となったのは悔しいです。プレイ面では全体的に少し攻めっ気を出しすぎていたかな~という反省点がありますが、そもそもこれだけ《抜け落ちたアラクニ》が多い環境での《オシリオ》はベストデッキではなかったなという気持ちはあります。(※《オシリオ》は大好きですし、《オシリオ》を使う以上は最適なリストだったので提供いただいたBigblankaマジでありがとう!!!とは思っています)
「蒼海の秘宝」発売2週間後くらいには強力で伸びしろがあることが分かった《グレイビィ》を握ると決めて《グレイビィ》コミュニティを作って日々研鑽する、といった取り組みをすべきだったかもしれません。《グレイビィ》の難易度や、特定の不利マッチの厳しさ、特定のマッチでの時間切れのリスク、過度にメタられた際の不安などから《グレイビィ》から逃げてしまいましたが、プロツアーの決勝戦は《グレイビィ》ミラーということを見るとやはりやり込んでおくべきだったか…という気持ちになりました。この辺りはコミュニティを含めた練習環境や、《グレイビィ》がどれくらい不利マッチを覆せるのか、本番のメタはどうなるのかといった予想も込みでヒーローの決定が要求されるので判断が難しいところでした。
「蒼海の秘宝」シーズンの国内の競技イベントも概ね終わりましたので、8月はゆっくりとPBやLLのフォーマットを遊んで、9月になったら次拡張「闘魂激突/Super Slam」とCalling静岡に備えようと思います。Callingは4回参加してマネーフィニッシュ2回、top8が2回と好成績なので、この調子で次のCalling静岡こそは優勝を目標に掲げます!
以上です。お読みいただきありがとうございました。
Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。CallingKobeTop4。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

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