目次
概要
このシリーズは大会で結果を出したリストを取り上げて、各カードの採用理由や、ヒーローの勝因を推理・考察するシリーズです!このシリーズを読んでいるだけで、「基礎的なカードの使い方」から「環境に合わせて採用すべきカード」や「ヒーローの選び方」が培われていくはず!という企画になります。
今回は「蒼海の秘宝」シーズン 2025年6月-9月のリストになります。
本文
GoAgainMedia攻略記事担当のdokuiroことTansei Hiroyukiです。
今回取り上げるデッキは2025年6月6日~8日にかけて開催された国別選手権:アメリカでTop8に輝いたヒーローたち!大会の詳細はこちらの記事から
国別選手権:アメリカは「蒼海の秘宝」シーズン最初の大型競技イベントであり、かつ今後4週間、各国で開催される国別選手権の指標となる大会です。要はこの大会の結果が、新環境の調整の指針となるであろう重要な位置づけの大会です。

top8は《フローリアン》2人、《ヴァーダンス》2人、《グレイビィ》1人、《プリズム》1人、《アザレア》1人、《ヌゥ》1人と多様なヒーローで構成されました。
優勝は《ヴァーダンス》を使用したMajin Bae選手!おめでとうございます。

メタゲームについて

環境初期、ということでまだまだどのヒーローが強いのかの研究は進行している状況ですが、前期終盤最も勝利していたヒーローである《フローリアン》が使用者が最も多いヒーローになりました。攻防共に高い出力を持ち弱点が少ない《フローリアン》は見事勝ち上がり、Top8に2名入賞。
《ケイノ》と《ヴァーダンス》は秘術ダメージ主体の攻撃で《フローリアン》の防御力を無視したり、「大地」カードが墓地に溜まっていく速度を緩和できる点や、1ターンに大ダメージを出すことによるリーサルが狙える点から明確に《フローリアン》に有利がとれる魔術師クラス2人です。今大会では最大手の《フローリアン》に対し、相性が良い《ヴァーダンス》と《ケイノ》は良いポジションとなりました。《ケイノ》はtop8に残れませんでしたが、19名の使用者のうち2名がTop8に残り、優勝を飾った《ヴァーダンス》は非常に高いポテンシャルを見せつけました。
「蒼海の秘宝」新ヒーローたちで最大手となったのは《グレイビィ》の25名。内1名がTop8に残り、見事準優勝となりました。新ヒーローということもあり、まだまだリストが研鑽されていくことにも期待が持てる《グレイビィ》は今後、無視できない勢力になりそうです。
他、ファティーグが得意な強ヒーローである《ヌゥ》や、魔術師クラスや忍者に強い《Prism》、環境2番手のアグロである《アザレア》が結果を出した形ですね。
入賞以外で特筆すべき点は使用者が2番目に多かった《シンドラ》があまり結果を出せなかった点でしょうか。《シンドラ》はフローリアンに有効なアグロということで注目されていましたが、《Prism》にロックされやすい点や「暗殺者」クラスへの耐性の低さ、《フローリアン》にも完全に有利とは言い切れない点などがネックとなったようです。他、《傀儡・アラクニ》や《抜け落ちしアラクニ》も合計54名の使用者がいましたが、《ヌゥ》に席を譲る形になりました。 これらは《フローリアン》に最も抗える暗殺者が《ヌゥ》である点が大きいように思えます。
続いて、top8リストのそれぞれ特徴的なカードや戦略を分析していきます。
《朽ちた森の先触れ、フローリアン》について

Randy Davis選手のリストはこちら

Adrian Gebhart選手のリストはこちら

両者のリストを比較したものはこちら
5月20日の禁止制限告知(リンクはこちら)にて、《苦痛の王笏》が禁止となったため、「亀フローリアン」と呼ばれる《ルーン陣》を大量にため込むアーキタイプはなくなり、どちらも「ミッドレンジフローリアン」と呼ばれるリストになっています。また、《発芽》も禁止となり、ファティーグを狙ってくる相手へのフィニッシュ手段に困るようになったのは《フローリアン》の新たな課題です。



《発芽》が禁止された分、「蒼海の秘宝」の新カード《常咲+生命》を獲得しているため、青い大地カードの枚数自体は減少しておらず、デッキとしての安定感・強度は担保されています。墓地に「大地」が欲しい最序盤や、相手の先手1ターン目でも《生命》側のみのプレイで墓地に落とせる点は、《発芽》よりも《常咲+生命》の方が優秀です。
共通して採用されているカードで特筆すべきは《死骸の耕作》でしょう。

《死骸の耕作》はこれまではあまり《フローリアン》には採用されない「腐解」カードでした。《死骸の耕作》を採用することで積極的に「腐解」を進めることが可能になるので、《フローリアン》の「腐解」の進行を遅らせる戦略で《フローリアン》を対策してくる相手に特に有効です。




防御リアクションである《絡み根の外殻》に対して《Dreadbore》や《Remorseless》などの防御リアクションを使用不可にして攻撃してくる《アザレア》や、秘術ダメージのみで攻めてくるため防御リアクションを使用できない《ケイノ》相手に入れ替えて「腐解」を進める手段としても有用でしょう。また、《死骸の耕作》は1枚で8点分の打点となってくれるため、ファティーグを狙ってくる相手との対戦でも頼れますね。
両者ともに2-3枚採用している《顔面消去》は《シンドラ》相手に非常に刺さるサイドカード。大会2番手の数となった《シンドラ》に有効なカードなので、《顔面消去》を採用したのは良い選択だったようです。他、《ファング》や《ダッシュ I/O》などにも有効なサイドカードです。


サイドの武器《戦慄の大鎌》は《千年樹の導き》により増幅した状態で攻撃することで、回復阻害効果を与えて《ヴァーダンス》のコンボを阻害したり、《ヤール》に腕装備《アークナイトの掌握》を破壊された後も青1枚で4点を出すことが可能になる役割があります。




《薔薇の棘、ヴァーダンス》について
Majin Bae選手のリストはこちら

Lucas Oswald選手のリストはこちら

両者のリスト比較はこちら


どちらも新カードは《常咲+生命》と《燃やし尽くし》を採用しているのが印象的です。《常咲+生命》は大地の青の防御値3の時点で優秀なカードですが、更に《生命》によるライフ回復が可能なので、《ヴァーダンス》ではコンボパーツとしても使用可能な点が大変嬉しいカードです。《燃やし尽くし》は幻術士クラスへの対策カードとしての役割もありますが、シンプルに3コスト6点の秘術ダメージカードとして採用されている側面が大きいようです。
《嵐の闊歩者》起動から《燃やし尽くし》プレイ、《欠けゆく月》起動と動くと、相手ターンに6+3=9点もの秘術ダメージを与えることができるため、従来よりリーサル範囲が広がりました。



両者のリストを比較すると、装備品の採用が異なることが分かります。優勝したMajin Bae選手のリストは武器として《欠けゆく月》と《激流するエーテル波》を採用していますが、Lucas Oswald選手は《欠けゆく月》のみ。


これは、Majin Bae選手のリストはコンボによる1ターンに30点や40点のダメージを出すプランも取っているのに対し、Lucas Oswald選手はコンボを不採用とし、ミッドレンジによる勝利のみをプランとしているが故の違いです。武器《激流するエーテル波》は《蔓延+生命》の増幅を乗せる先として強力な武器なので、コンボを狙う際に装備する武器です。例えば6点回復しているターンに《蔓延+生命》をプレイし、増幅6をした状態で《激流するエーテル波》を起動すれば、7点の秘術ダメージが相手に飛びます。相手がその7点をそのまま受けると、その後《燃やし尽くし》をプレイすれば6+7で13点となり、合計20点ものダメージが飛びます。要は《激流するエーテル波》を使えば「増幅」が2倍のバリューを出しうる訳です。ただし、コンボ以外のターンは《欠けゆく月》の方が基本的に強力です。


Lucas選手は《蔓延+生命》と相性の良い《治癒のポーション》も採用しておらず、セットアップしてのコンボ、といった動きを排して、完全にミッドレンジに寄せた構築ということですね。これらのカードはコンボの爆発力はあるものの、コンボを決めるまでにリーサルをしかけてくるアグロ相手や、手札事故の要素になります。一方、Majin Bae選手はこれまで挙がったコンボパーツ《治癒のポーション》《蔓延+生命》《激流するエーテル波》を全て採用しています。つまり、同じ《ヴァーダンス》でもアーキタイプが少し異なるということです。Majin Bae選手はコンボ+ミッドレンジの「ハイブリッドヴァーダンス」で、Lucas選手はミッドレンジ要素のみで固めた「ミッドレンジヴァーダンス」とでも呼びましょうか。


Majin Bae選手が採用している《ポウナムのアミュレット》は《治癒のポーション》の4枚目ですね。これにより《蔓延+生命》を絡めて1ターンで大量に回復して増幅するコンボの成功率・最大出力が向上しています。

このターン《ヴァーダンス》のヒーロー能力で30点近くの秘術ダメージを飛ばしている様子。
また、両者のリストに共通して言える点は、秘術ダメージを与えるカードが非常に絞られている点でしょう。2月頃に結果を出していたリスト(リンクはこちら)と比較すると、変遷が分かりやすいです。2月のリストでは《精神の歪曲》等も採用されていましたが、《エーテルの脈動+生命》と《燃やし尽くし》に絞られ、《啓示の一撃》等が採用されて物理に寄った構築になっています。



これは《アウローラ》がLLし、秘術防壁を払いづらい赤が多いアグロが減った影響が大きいでしょう。秘術ダメージ自体はダメージ効率自体は悪いことが多く、特に《精神の歪曲》のようなカードは秘術防壁を払われてしまうと効率の悪いダメージになってしまうので、相手が秘術防壁を払うつもりのデッキだと強くないカードです。
また、《燃やし尽くし》という、素で6点で通りの良い秘術ダメージという新戦力の追加と、《精神の歪曲》が不採用になり増幅すると嬉しい「逆巻」が減った影響から増幅3のうまみが減ったため、《千年樹の導き》も不採用になっています。

2月のリストでは採用されていなかった《啓示の一撃》《死骸の耕作》なども採用し、2枚ブロック2枚で攻撃の動きで物理で一般的な表現価値のゲームをしつつ、「大地」8枚追放後にはコンボっぽいアンフェアな動きをしてリーサルもできる、というような動きに、より近づいた構築ですね。


《グレイビィ・ボーンズ》について

Jacob Shaker選手のリストはこちら

「蒼海の秘宝」新ヒーローである《グレイビィ》が早速準優勝&併催BH優勝と大戦果を挙げました!
頭装備は《支配の王冠》にしてゲーム開始時から《金貨》トークンを用意。《金貨》をコストに《グレイビィ》のヒーロー能力を起動すれば、1ターン目から手札に来た「盟友」をスムーズに墓地に送れるため、セットアップが進みますし、相手が先手1ターン目に攻撃を仕掛けてきた際に、手札が防御値のない「盟友」だらけでダメージを負ってしまう…みたいなこともある程度避けれます。



足装備は《熟練魔導師のブーツ》を装備。これによりアクションカードである「盟友」に続行を付けることができるので、手札から「盟友」をプレイするパターンができたり、「盟友」を並べつつ攻撃してプレッシャーをかける動きがやりやすくなります。
「盟友」は7種類を3枚ずつ=21枚採用しています。

相手によって使用する「盟友」を調整しているように見えます。例えば、予選ラウンドでの《カッサイ》相手には《リンピット》はサイドアウトしているようです。《カッサイ》は毎ターン安定して2回攻撃できるため、2点の武器で効率よく《リンピット》を破壊されてしまう可能性が高いからでしょう。逆に、大地ヒーローや「守護者」クラスのような複数回攻撃が苦手な相手には《リンピット》は活躍する「盟友」です。

「盟友」の中でも、《チャム》《ウェイラー》《ソーボーンズ》の3種は中核的な存在で、どのマッチアップでも活躍しているようです。



《チャム》はライフが高く、相手に2枚以上のカードを使用しての処理を強要しやすい壁役。《ソーボーンズ》は3リソースでプレイから6点の攻撃が可能と打点効率が高くかつ、軽減能力で「盟友」を無視して本体が狙われる展開でも活躍しやすく優秀です。《ウェイラー》は圧倒的な打点と体力の高さをもつ、コストの重さに比例した強力さを持つフィニッシャーです。《グレイビィ》と対戦する際はこれら3種の「盟友」をどのようにして撃破するのか、想定しておきたいですね。
これらの「盟友」は表現価値的に優秀です。例えば以下のようなターン。

①《蒼海の航海図》をプレイしてデッキトップから青をピッチし、3リソース獲得
②《金貨》を破壊してヒーロー能力を起動、《ソーボーンズ》を手札から捨てる
➂《ソーボーンズ》を墓地からプレイ
④《ソーボーンズ》で攻撃
上記の流れは手札消費1枚で6点の攻撃をしています。更に、返しのターンで相手が《ソーボーンズ》を処理するために手札を1枚消費して《ソーボーンズ》を攻撃すれば、手札1枚から9点の表現価値を得ていることになります。
《黄金の一杯》は「盟友」を捨てながら1ドローを進め、しかも《金貨》トークンを出してくれる優秀な潤滑油です。青い《黄金の一杯》ならば、攻撃後、戦闘チェインを閉じることでそのまま《グレイビィ》の能力がアクティブになり、捨てた「盟友」をプレイするところまでつながるので、赤青6枚採用も納得ですね。



《急げヨ!》と青い《飛び掛かり》はそれぞれ3枚ずつ採用し、「盟友」の攻撃にしっかり続行を付けやすくしています。これにより、「盟友」が複数体並び、対戦相手が「盟友」を無視してプレイヤーに攻撃してくる展開や、《熟練魔導師のブーツ》などで複数体「盟友」を並べた際に連続した攻撃でライフレースが可能です。


「溺墓」を持つ「アミュレット」サイクルのカードは3種採用。「アクションポイント」「2リソース」「攻撃値+2」のアミュレットが採用されています。



これらの「アミュレット」は「溺墓」により、墓地から出しておき、後々、起動すれば青いカードが墓地に落ちて《グレイビィ》の墓地から「溺墓」が使用可能になる能力がアクティブになるので、手札が少なくても効率良く動いたり、ビッグターンを作ることが可能になります。例えば墓地に《リガーモーティス》がいる状況で《ルビーのアミュレット》を起動して2リソースを得れば、そのまま墓地の《リガーモーティス》をプレイして6点で攻撃がなんと手札消費ゼロ枚で可能になります。

面白いカードとしては《裏通りの禁忌破り》が1枚採用されています。



《墓への呼び声》で《裏通りの禁忌破り》をサーチし、墓地に送ることで、アクションポイントを1増やすことができ、《墓への呼び声》の役割が1つ増えます。特に「盟友」が既に複数枚墓地や盤面に居る時は《墓への呼び声》が強く使えなくなりがちですが、アクションポイントを増やすカードとしても使用可能になれば、そのまま複数枚墓地に居る「盟友」を展開→攻撃→展開といった動きができるので噛み合っていますね。また、《蒼海の航海図》で《裏通りの禁忌破り》をピッチしたり墓地に送っても、アクションポイントが増加します。
相性としては大地ヒーローなどアクション数の乏しいヒーローに強く、忍者などのアグロには不利が付くようですが、今後の研究次第で有利な対面が増えていく可能性はあります。これからの環境で目が離せない存在になりそうですね。
《Prism,Awaken of Sol》について

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ヒーローの相性としては暗殺者・忍者・魔術師に有利ですが、《フローリアン》が苦手で、他機械技師や野人にも不利が付くヒーローです。野人や機械技師が少ない環境なので、《フローリアン》にさえ勝てば有利なマッチが多く、今環境は追い風が吹いていそう。
Andrew Cook選手のデッキはヘラルドを軸にしたオーソドックスなデッキですが、新カード《セケムのヘラルド》を2枚採用しています。


《セケムのヘラルド》は従来の「ヘラルド」と異なり、ヒットに依存せずに、手札から直接ソウルを貯めることが可能です。ただ、能力を使うためにはピッチ、本体、ソウルに入れる黄色カードと手札消費が3枚必要であり燃費が悪めです。なので、ポッパーが多かったり装備品が硬かったりで「ヘラルド」による攻撃がヒットしづらい、「守護者」クラスや《フローリアン》相手へのサイドカードとして活躍して有用なカードに見えます。秘術ダメージ2点によりリーサルが決めやすくなったのも利点です。
また、「蒼海の秘宝」の宝石である《トロパル=ダニの財宝》を新規に採用。




《トロパル=ダニの財宝》は黄色なので武器《天使の輝き、ルミナリス》の条件を満たしながら《金貨》トークンが作成できるため、相性が良いです。出した《金貨》トークンは、《Great Library of Solana》の知性を+1するための条件である「ピッチゾーンに2枚黄色があること」を満たす為に黄色ピッチしてドローをしたり、《Vestige of Sol》の能力が有効になっている際にライトカードをピッチして《金貨》でドローして、リソースを大幅に増やすなど、様々な活用方法があります。
《秘匿のエース、アザレア》について

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《New Horizon》を装備したタイプの《アザレア》がtop8に入賞。


《Skullbone Crosswrap》型は選択によりデッキトップを見てから《アザレア》を起動するかどうか決めたり、必要なカードを探しに行ける点が長所です。《New Horizon》型はバフカードと矢どちらが格納庫に置かれてもOKという状況を作りやすいので、《アザレア》能力の起動が気軽にできる点、カード6枚を使用して20点のようなビッグターンを作りやすい点、《Codex of Inatia》などが使いやすい点が秀でています。どちらも長所はありますが、最近は《New Horizon》型の活躍が目立ちます。
新カードは《水切る射撃》を採用。《Bolt’n’ Shot》に並ぶ待望の赤4点続行の矢が増えました。ターン中の矢の攻撃を全て+2点強化する《Rain Razors》がより強く使えますね。



レンジャークラスの新カードで注目を浴びていた《応戦砲火》は《アザレア》の能力で格納庫に置かてしまうと詰みが発生しうるリスクがあったり、《熟考》トークンで引くと格納庫に置けないといった点で相性が悪いため、不採用となっているようです。《マーリン》や《Riptide》での活躍に期待ですね。


《誘惑の欲望、ヌゥ》について

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既存の《ヌゥ》で採用されてきたカードが多く、大きなリストの変化点はありませんが、新カードは汎用のメタカード2種を採用。


《ミダスの金蝕》は《グレイビィ》や《Prism》といった「盟友」を使用するヒーロー相手に頼れるカードです。《ヌゥ》をはじめとした暗殺者クラスは、ヒーローへのヒット時能力により高いバリューを出すことを得意としているので、「盟友」に攻撃しているとなかなか強みを発揮できません。《外科的摘出》や《目撃者の抹殺》などはヒーローに攻撃してこそ本領を発揮しますからね。


また、《ウェイラー》のような大型「盟友」を出された際、そもそも手札の攻撃値が足りず処理できないようなケースがあったり、《ウェイラー》に7点与えるために、《ウェイラー》による11点の攻撃をほぼ防御せずに受けなければならなくなるケースがおきがちです。ですが、《ミダスの金蝕》があれば手札3-4枚を防御に使いライフを守りつつ、返しで《ウェイラー》の処理が可能です。《金貨》を与えてしまうデメリットはありますが…。
《秘術協議会》は魔術師クラスへのメタカードです。コンボにより増幅された秘術ダメージを防ぎきるのは困難なので、ファティーグを狙うタイプのデッキの負け筋の一つですが、《秘術協議会》があればある程度そのコンボを防ぐことが可能です。これら2種の汎用カードは《ヌゥ》だけではなく、他のヒーローでも採用されていきそうです。
まとめ
・環境最多は《フローリアン》からスタート!《フローリアン》に強い《ヴァーダンス》と《グレイビィ》が優勝と準優勝を飾る結果に
・《グレイビィ》は併催BHにて優勝。今後も環境で存在感を発揮していきそう!
・全体としては多様な環境!今後世界各地で開かれる国別選手権が楽しみ!
以上です!お読み頂きありがとうございました。
Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。CallingKobeTop4。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

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