目次
概要
このシリーズは「このヒーローを始めてみたい!」という時に抑えておきたい知識、カード、購入の優先順位、サンプルリストを案内する記事です。既にFaBを始めているが、このヒーローのことは良く知らないという方や、初めてFlesh&BloodやCCフォーマットを始める方に向けた記事になります。
ヒーロー紹介
今回のヒーローは《報復のドラカイ、シンドラ》!
2025年1月31日にリリースされた「混転の餌食」で登場した忍者クラスのヒーローで、連続攻撃を主体としたアグロ戦略を得意としています。

この記事の執筆時点で、登場からまだ2週間ほどしか経っていませんが、「混転の餌食」発売週から開催された競技的な大規模大会「Calling: Memphis」(詳細はこちら)にて早々に優勝しました。その後も、Calling: Christchurchでも優勝、Battle Hardened: Memphisで準優勝、世界各地で開催されているRoad to Nationalでも優勝多数と次々と結果を出しており、最新セット「混転の餌食」で最も注目されるヒーローになっています。
前回の《アウローラ》同様「アグロデッキが好き」「平均的な出力が高いヒーローを使いたい」方におススメです。更に、最新セット「混転の餌食」で必要なカードが殆ど揃う点や、「竜系」のカードを優先的に採用する点から過去の高額汎用カードを採用しない点もオススメポイント!

忍者クラスと竜系タレントについて
《シンドラ》は「忍者」クラスが得意とする「コンボ」ではなく単純に連続攻撃を主体とするヒーローです。どちらかというとタレントである「竜系」が中心となります。「竜系」は赤いカードを中心とした、攻撃的な要素を持ちます。



「竜系」の攻撃を行った数だけ「竜系」チェインリンクの数が増えて、《忠誠の顕示》や《燃え滾る報復》といったカードが強力になります。
《シンドラ》の基本的な戦術について



《シンドラ》の基本戦略は連続攻撃です!
毎ターン竜系チェインリンクを3以上連ねることができれば《短刀の妙技》で毎ターン《報復のクナイ》を投げて1ダメージ与え、再装備することができるのが《シンドラ》の強みです。

竜系チェインリンクも含む、チェインリンク関連のルールについてはこちらの記事で解説しています。少しややこしい《機運の仮面》と《短刀の妙技》のシナジーなどについて解説しているので、《シンドラ》を使用したり使用される前には一読するのをオススメです。
上記の記事で紹介しているように、《シンドラ》は頭装備《機運の仮面》と胴装備《血飛沫の戦装束》、腕装備《短刀の妙技》の装備品3種がそれぞれシナジーを形成しており、それらの使い方が重要です。



以下、実戦的な使い方を何個か紹介します。
①強力な《機運の仮面》と《短刀の妙技》の使い方



要は「3回目の攻撃が防がれても《短刀の妙技》を使うことで、ヒットしている扱いにして、4回目の攻撃にも《機運の仮面》の効果を乗せることができる」というのが《シンドラ》の強みです。これにより、相手は本来防御に使いたくないカードを防御に使用せざるを得なかったり、装備品を差し出さざるを得ないという状況に追い込まれます。ただし、上記の強みは4回以上の攻撃ができる時に発揮されます。格納庫に攻撃アクションを残すことで、次のターンのチェインリンク数を増やしたり、《炎斬》→《報復のクナイ》の攻撃のようなカード1枚で2つチェインリンクを増やすプレイを意識することで強みを真に発揮します。

《Lava Burst》や《Breaking Point》の「Rapture」能力もチェインリンクを4以上まで増やすことで真価を発揮するので、「攻撃数を増やす」プレイが利益に繋がります。


②強力な《血飛沫の戦装束》の使い方

《血飛沫の戦装束》はゲーム中3回まで1リソースを出すことができる装備で、非常に便利です。主に《短刀の妙技》で1ダメージを与えて1リソース出し、1コストの攻撃アクションである《竜の技:炎》や《Breaking Point》のプレイに繋げるのが理想的な使い方です。


最終盤でも《血飛沫の戦装束》が未使用の場合や、無理やりチェインリンクを増やしたい場合は《短刀の妙技》を起動して1ダメージを与えた際に《血飛沫の戦装束》から1リソース出し、残っている《報復のクナイ》で攻撃するプレイも頭に入れておくと便利です。
《シンドラ》の実戦的なテクニック
テクニック1.スターターになる「竜系」カードを意識しよう
《シンドラ》には「竜系」チェインリンクが2つ以上だと強くなるカードが複数枚あります。



《忠誠の顕示》、《燃え盛る剣舞》、《血脈の深化》などはいずれも強力なカードですが、反面、これらのカードが手札に集まってしまうと事故が起きます。以下のような手札ですね。

こうなると赤いカードをピッチして《報復のクナイ》で攻撃という効率の悪い動きをしてから《忠誠の顕示》などをプレイしていくか、手札を防御に回すしかなくなってしまいます。なので、《炎斬》、《浪人の反逆》、《Rising Resentment》、《Brand with Cinderclaw》など無条件で続行が付いている「竜系」の攻撃アクションを格納庫に置いておくプレイが攻撃的なターンを継続する上で大切です。




テクニック2.《機運の仮面》を通すためのプレイをしよう

《機運の仮面》を使用することで3-4回目の攻撃に1ドローのヒット時効果を付けることができるのが《シンドラ》の強みです。なので、3-4回目の攻撃を《献身の証明》《火速》など4点の防ぎづらい攻撃にしたり、《祖先からの権威》でヒットを通すプレイを意識しましょう。



また、《血脈の深化》のような攻撃アクションの効果で「短剣」をヒットさせることができる場合、相手に防御されてもヒットしているチェインリンクを維持できるので、以下のような動きをすれば3-4回目の攻撃を防御されていても5回目の攻撃《Lava Burst》にも《機運の仮面》の効果を乗せることができます。非常に強力な動きなので、《血脈の深化》があるターンには意識して狙いましょう。

テクニック3.《忠義》を活かそう
《シンドラ》の能力や、《忠誠の顕示》などで作成される《忠義》トークンを使えば、「竜系」を持たない攻撃を「竜系」にできます。主な使い方は以下です。



①《シンドラ》の能力起動コストや《血脈の深化》など、竜系チェインリンクの数だけコストが下がるカードのコストを下げる
②「竜系」になっていれば強化される《竜の技:炎》や《竜の技:血》を強化する
③「竜系」がないことによる事故を防ぐ
④《忠誠の誓い》の制約を避けて「忍者」や「汎用」のカードを使用する



等々、状況に応じて使い分けが大切です。シンプルに一番強力なのは②ですが、②に固執せずに《報復のクナイ》が無い状況になってしまいそうなら①の使い方をしたり、押し切りたい展開の時は③や④の使い方も視野に入れましょう。
また、《顔面消去》の効果を受けており、タレントを失っている際にも《忠義》トークンを起動すればカードを「竜系」にすることは可能です。

以下のような手札で《顔面消去》を受けても、《忠義》トークンを2回起動すれば竜系チェインリンクが2つになり、連続攻撃が可能です。ただし、《顔面消去》を受けていた場合、墓地の《報復のクナイ》が「竜系」ではなくなっているので《シンドラ》の能力を起動しても装備できない点には気を付けましょう。

テクニック4.攻撃できる回数を意識しよう
《シンドラ》の強みは頭装備《機運の仮面》の効果でブロックを2回以上強要しやすい点にあります。しかし、これは反面、3-4回以上の攻撃ができなければ強みが発揮しづらいということでもあります。《炎斬》→《Breaking Point》のような攻撃は一見悪くない動きですが、2枚で7点だと《啓示の一撃》と変わらないダメージ効率。


攻撃的なデッキとしては少し寂しく、しかも《機運の仮面》によるプレッシャーを発揮できません。《炎斬》→《報復のクナイ》で攻撃し、ヒット時に《血飛沫の戦装束》で1リソースを出す→《Breaking Point》と動けば3回の攻撃になるため、《機運の仮面》のプレッシャーも与えられて、竜系チェインリンクも3になり《シンドラ》の能力も起動可能になります。この方が良さそうですね!

シンドラの対策として、対戦相手は、《シンドラ》の手数を減らすために《征服の命令》や《顔面消去》、《スナッチ》などのヒット時効果の付いた攻撃を繰り出してくるでしょう。



これらの厄介なヒット時効果を持つ攻撃は防御するのが定石ですが、当然、防御にカードを使ってしまうと返しの攻撃の回数が減ってしまい、《シンドラ》の長所が消えてしまいます。もちろんお互いのライフを含めた状況にもよりますが、《征服の命令》に2枚の防御カードを出して、返しに手札の2枚と格納庫の1枚で3回攻撃するのではなく、《征服の命令》を防御せずに受けて手札4枚でプレッシャーをかけるようなプレイ、目をつぶって相手の攻撃を受ける覚悟も時には必要です。
テクニック5.《炎斬》の注意事項

《炎斬》は次の竜系のカードや起動のコストを1軽減することができます。 手札に1コストの攻撃アクションが無くても《報復のクナイ》を振ることができ、そうなると0コストで2点+1点でコンバットチェインを伸ばして2枚のカードから《機運の仮面》のプレッシャーをかけることができます。 また、いくつか採用されている1コストの攻撃アクション群(《Breaking Point》や竜系になった《竜の技:炎》)を軽減する動きも強力です。


注意点として、次の竜系のプレイまたは”起動”するためのコストが軽減する~と記載があるように、《炎斬》の効果は《忠義》トークンの起動にも無駄に乗ってしまいます。《炎斬》→《忠義》起動→《竜の技:炎》を0コストでプレイとしたい場合、《炎斬》のプレイ後かつ、攻撃時効果を解決する前に《忠義》を起動しなければ《竜の技:炎》を竜系にして0コストでプレイすることができません。具体的にはアタックステップの《炎斬》効果誘発時に《忠義》を起動しましょう。
テクニック6.《燃え滾る報復》で作れビッグターン!

《燃え滾る報復》は伝説を持つため、1枚しか入れることができず、またプレイするにも竜系チェインリンクが3つなければ0コストで使用できないと、2種類の制約を持ったカードです。
その分、短剣が+1点され、かつコストが1軽減…《報復のクナイ》が0コスト2点で攻撃可能になるという破格の性能を持っています。シンプルに使うと《燃え滾る報復》の後2点の《報復のクナイ》2回で攻撃し、4点分の仕事をするだけですが、色々とテクニックを駆使することで更に打点は伸びます。



《報復のクナイ》の攻撃後に《短刀の妙技》や《血脈の深化》で短剣を破壊し《シンドラ》で再装備して攻撃したり、足装備《竜鱗の飛行進路》で《報復のクナイ》を再攻撃可能にすることで3回、4回と0コスト2点の攻撃を繰り出せますので、是非狙っていきましょう。
リスト紹介1.安価構築リスト
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Brodie Spurlock選手がCalling Memphisで優勝したリストをもとに、安価バージョンを考案しました。
胴装備《血飛沫の戦装束》がない分、1コストのカードの取り回しが悪いため、青を数枚採用したり、1コストのカードを減らしています。



頭装備《飛びかかる山猫の仮面》は攻撃アクションのヒット時に、パワー2以下の攻撃アクションをサーチして使用可能にしてくれます。《Lava Burst》や《炎斬》をサーチできるので、ここぞ!という時に能力を使用して打点を伸ばしましょう。
リスト紹介2.ちょっと強化リスト
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メインリストはそのままに頭装備《機運の仮面》と腕装備《短刀の妙技》を購入して《シンドラ》の真価を発揮できるようにしたリストです。このL装備2種を装備した《シンドラ》は毎ターン《機運の仮面》によるプレッシャーを与えることができます。ハイプレッシャーな連続攻撃を楽しみましょう。
リスト紹介3.競技的なリスト
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Brodie Spurlock選手がCalling Memphisで優勝したリストです。メインボードのカード58枚が赤いカードであることから俗に「赤単シンドラ」等とも呼ばれており、前述の通り、このリストを元に調整されたリストが各地で結果を出しています。



サイドボードの防御リアクションはそれぞれ役割があります。
《アウローラ》相手には《WaxOn》が有効ですし、ミラーマッチや《アイラ》相手には《嵐からの避難》を投入したりして要所のヒット時効果を持つ攻撃を防ぐのが有効です。そして、《ヌゥ》や《傀儡・アラクニ》などの攻撃リアクションを得意とする暗殺者には全種9枚を入れましょう。《死後も貫く忠誠》は10ターン以上続いて、確実に2枚使用できるであろうロングゲームの相手だけに入れましょう。
今回の記事では混転の餌食環境初期から活躍している「赤単」タイプのリストを紹介しましたが、《シンドラ》自体はまだまだ様々な構築のパターンが出て来うるヒーローです。青を入れた構築や、「短剣」シナジーに寄せた構築などのポテンシャルを秘めており、研究面でも面白いヒーローですね。
おまけ-主観による高額カードの購入優先順位-

これまで書いてきた通り、《シンドラ》はL装備3種のシナジーが非常に強力です。メインデッキのアクションカード達よりもL装備を揃えることを優先したいですね。「竜系」のMアクションカード達はいずれも優秀なので、甲乙つけがたいですが「竜系」スターターになるものを優先的にオススメしています。汎用サイドカード2種はゲームに慣れて来たり、競技イベントに挑む前に買えば大丈夫です。《嵐からの避難》は《群青に沈む》でも全然問題ありません。
まとめ
・《シンドラ》は連続攻撃が楽しめるアグロヒーロー
・《機運の仮面》と《短刀の妙技》でドローを狙ったり、相手の手札を防御に使わせよう!
・「竜系」チェインリンクの数に気を付けよう。
・攻撃を横に伸ばしていく意識が大切!
以上です!お読み頂きありがとうございます。
Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

みんなのコメント
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高額汎用は不要だけど、シンドラは以前紹介のあった二人と違って装備の比重重そうですよね。
その装備が高額が手出しづらい感じがあります。
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