毎セット恒例となりつつあるサンプルデッキリスト記事(霧隠れの秘境はこちら、ロゼッタはこちら)、1/31(金)発売予定の混転の餌食(The Hunted)でもやっていきます。
新規ヒーロー達の「少し値段を抑えたBlitz」「フルパワー版Blitz」「CC」のそれぞれのサンプルデッキをgo again mediaチームで考案しました。
3Hero×3=9デッキ分のリストと、戦術についての解説を一挙掲載!
「少し値段を抑えたBlitz」は混転の餌食のM以下カードと、他のセットのR以下というルールで構築するので、最新セットと汎用的なカードを買えば構築可能です!
オマケに《扌友 |✝シ茖♄T=アラクニ》のリストも1つ紹介します。
目次
世界最高峰の暗殺者使い、PTチャンピオンのギロチンカッターこと
Shoma Yamamuraによる《アラクニ》紹介
新しい《アラクニ》は対戦相手が「標的」状態で自ターンが終了した際に、ランダムに6種類のアラクニに変身するという革新的なヒーローです。
変身アラクニを評価すると、③>①=⑥>④>⑤>②の順で強いと感じます。
傀儡(マリオネット)・アラクニ、通称「マリオ」にはさまざまな構築傾向がありますが、今回は《グラフェンの鋏角》をフィーチャーした構築にしました。
ダガーを軸にしたこの構築は「安定性」が良く、武器を軸に攻撃を展開するので恒久的にダメージを展開することができます。
《グラフェンの鋏角》は「隠密」を持つ「ダガー」なので、すべてのサポートバフカードの対象となるが魅力です。
「バフを引いたけど当て先が無い・・・」というのは良くあることですが、
そのバフ先が武器にあるのはウォリアーの特権でしょう。
そうです。これは「アサシンウォリアー」なのかもしれません。
ではさっそく、安価で作れるBlitzからご紹介しましょう!
Blitz《欺瞞の巣、アラクニ》
伝説レアカードを採用せず、マジェスティックレアカードは「混転の餌食」からのみ採用しています。
一回きりですが、《物騒な手指》は《短刀の妙技》のように扱うことが可能です。
リアクションタイミングで、相手を「標的」状態にして武器の枠を空けながらオンヒット効果を通し、空いた枠には《グラフェンの鋏角》を装填するのが基本的な立ち回りです。
Blitzフルパワー版《欺瞞の巣、アラクニ》
メインボードの変更点は、
《引き裂き(黄)》→《虚弱症の魔本》
《凶牙の標的》→《目撃者の抹殺》
《黒麗の標的(青)》→《惹きつける予後》
《群青に沈む》→《嵐からの避難》
《感染(赤)》→《征服の命令》
です。
装備の変更点は、
《物騒な手指》→《短刀の妙技》
《跳蛙の鳴き袋》→《欺瞞の仮面》
《金魚草の登攀者》→《禁技の遮音靴》
です。
それぞれ上から順にアップデートしていくのがおすすめ!です。
CC《傀儡、アラクニ》
ガチBlitzを堪能したらさらにアップグレードしましょう!
ガチBlitzのパーツをそれぞれ一枚ずつ増やしただけですので、使用感もそのままに使えます!
変身して相手を圧倒!FaB界の仮面ライダーを楽しみましょう!
そしてあなたは一つの真実に辿り着くでしょう。それは使ってからのお楽しみ。
初代日本チャンプ、アグロデッキ愛好家
どくいろことHiroyuki Tanseiの《シンドラ》紹介
《シンドラ》は王侯・竜系と2種のタレントを持つ忍者ヒーロー。《Fai》という攻撃的な竜系・忍者ヒーローが既に登場していましたが、その系譜を継いでおり、連続攻撃による攻撃力が魅力のヒーロー。
短期決戦やアグロが好きな方にお勧めできるヒーローです!
短剣を破壊することで、軽減効果でしか防げないダメージを与えることを得意とするため、ライフが20点と少ないBlitzフォーマットでは猛威を振るいそうな気配があります。1ターンに20点等の大ダメージを出し、残り数点になったライフを防御できないダメージで追いつめるプレイができそう。強そうですね。
《シンドラ》の特徴となるのは武器《報復のクナイ》です。
無条件で続行を持っている点、1リソースを払うだけ竜系チェインリンクを1増やすことができる点と破格のスペックを持っていますが、代償として「戦闘チェインが閉じた時に破壊されてしまう」というデメリットを持っています。
ですが、破壊されてしまっても、《シンドラ》の能力で再装備することができます。
ここで、注意が必要なのは、《報復のクナイ》で攻撃→《報復のクナイ》で攻撃→竜系の攻撃アクションで攻撃、と動いて、竜系チェインリンクを3つまで伸ばしてから、戦闘チェインを閉じて墓地に落ちた《報復のクナイ》を《シンドラ》の能力で回収しようとすると、参照する竜系チェインリンクがない為、3リソースかかってしまう点です。これでは効率が悪くなってしまいますね。
そこで活躍するのが《血脈の深化》や《燃え盛る剣舞》、《短刀の妙技》などの「短剣」でダメージを与え、「短剣」を破壊する効果。これらを活用するとチェインリンクを閉じずに「短剣」を直接墓地に送り、《シンドラ》の能力で効率良く再装備できます。攻撃に使用した「短剣」を破壊しても、チェインリンクを閉じない限り竜系チェインリンクとしてカウントできます。エコですね。
上記のように、《報復のクナイ》をいかに使い、いかに破壊したり、再装備するか、《報復のクナイ》を何本装備している状態で次のターンを迎えるか、といった武器の装備状況という今までのヒーローにないリソースの管理も楽しめます。
新時代の連続攻撃ヒーローを楽しみましょう!
Blitz《シンドラ》
Blitz用リストは、攻めを意識して構築しています。《毒刃》や竜系攻撃アクション、《報復のクナイ》などから攻撃を開始し、《傷口に塩》《Lava Burst》《Breaking Point》などの強力なカードをシメに使いましょう。
重要なのはチェインリンクを稼げるハンドでないと、大ダメージは出せない点です。Rapture能力(チェインリンク4以上の時に強化される効果)を持つ《Lava Burst》や《Breaking Point》、《燃え滾る報復》、《傷口に塩》などのカードは最低限カードを3枚使えるターンでなければ真価を発揮しません。
相手の厄介な攻撃が来ても、返しの攻撃力が十分あれば防御せずに受けちゃいましょう。逆に、手札破壊や格納庫破壊をされたり、手札が良くない状況で中途半端な攻撃しかできない手札なら守りに入って、格納庫にキーカードを置いてエンドする等、準備を整えるのも大切です。
Blitzフルパワー版《シンドラ》
フルパワー版は、メインリストは大きく変わりませんが、装備がガラッと更新。
頭装備《機運の仮面》は《アイラ》や《カツ》等、他の忍者でも活躍してきた伝統的な忍者装備ですが、連続攻撃を得意とする《シンドラ》でも強力に運用できます。
混転の餌食で新登場した胴装備《血飛沫の戦装束》は短剣とシナジーを持つ胴装備で、ターンの制限なくリソースを出せる能力が強力です。「短剣がヒットする度」は《血脈の深化》や《短刀の妙技》などの効果でヒットする時にも誘発するので、短剣の攻撃が防御されても安心です。
ゲーム中3回までしかリソースは出せませんが、ゲームが短いBlitzフォーマットではデメリットを気にする前にゲームを終わらせることができそうです。
腕装備《短刀の妙技》は短剣を破壊することで1点のダメージを与えることができる腕装備。これまでも暗殺者ヒーローで、短剣のヒット時効果をアクティブにするために採用されてきましたが、短剣を再装備できる《シンドラ》とは相性抜群。
毎ターン1点のダメージが《短刀の妙技》から発生し、相手は2点以下のライフになると《短刀の妙技》によるリーサルが見えてくる、非常に強力です。
《シンドラ》用のL装備をどれから購入するか悩まれている方は《短刀の妙技》から買うのがオススメ。
また、《短刀の妙技》は《機運の仮面》と相互作用があり、《短刀の妙技》を起動して短剣のヒットを起こすことで、《機運の仮面》の「連続してヒットしているチェインリンク」をキープすることができます。1発目、2発目の攻撃がヒットした後、3発目の攻撃を防がれた際に《短刀の妙技》を起動しておけば、4発目の攻撃アクションが通れば《機運の仮面》によるドローが可能です。意識してプレイすることで、相手から防御用のカードや装備をもぎ取れることが増えるので重要なテクニックです。《シンドラ》と対戦する際も忘れてうっかり攻撃を通さないようにしましょう。
足装備《竜鱗の飛行進路》は続行を与える効果を持ちます。インスタントなので、ヒットして《機運の仮面》で引いたカードを見てから続行を付ける動きも可能。
「戦傷」による破壊されない装備である点も優秀です。《シンドラ》の他の装備は全て「刃壊」なので、防御に差し出すと壊れてしまいます。《竜鱗の飛行進路》は防御に差し出しやすいので、4点のヒット時効果を持つ攻撃をされた時などに非常に助かります。
メインには竜系の強力な攻撃アクションである《Spreading Flames》と「短剣」とシナジーのある《Stab Wound》を採用。《Spreading Flames》は竜系チェインリンクの数よりも低い攻撃値の竜系攻撃全てを+1点してくれるため、《Spreading Flames》の後に武器《報復のクナイ》で攻撃することで2点となります。《Spreading Flames》を使用したターンは攻撃全てが+1点されることもよくある、強力なカードです。
《Stab Wound》は青の防御値3かつ、ヒット時に、短剣がヒットしている数だけ相手のライフを減らす能力を持っている為、相手に防御を強要させやすいです。
CC《シンドラ》
CCでは40点のライフを削る必要がある為、Blitzよりも少し中長期戦を意識しています。防御リアクションの増量や、1コストの「竜系」になることで強化される攻撃AA2種を採用しているのにその点が現れています。
忠義トークンを使ったり《Brand with Cinderclaw》の後に使うことで《竜の技:炎》は1コスト7点換算と強力になり、かつ2点のダメージは軽減でしか防げないため《エニグマ》に強かったり、残り数点の詰めあいの際に非常に大きな影響力を持ちます。相手ライフが3点なら《竜の技:炎》と《短刀の妙技》でほぼトドメを刺せます。
《竜の技:鱗》は竜系になりヒットした場合、相手の防御値1以下の装備品を壊すことができます。
仮想敵は《短刀の妙技》を使う《シンドラ》や《アラクニ》、《勇敢な先駆者》を使う《ファング》や《カッサイ》、《フィエンダルの春のチュニック》を強く使う《アザレア》等です。
コンボ的に組んで1ターンの爆発力を高めた構築や、青をもっと減らしてピッチせずに戦う構築などがありますが、自分の構築は青を多めに採用し、毎ターン《報復のクナイ》と《短刀の妙技》でじわじわとダメージを与えていくことを意識しています。手札3枚ほどで攻撃に回り、《機運の仮面》による1ドローのプレッシャーも出しつつ、《Spreading Flames》等が絡むターンにはなるべくカードを使って20点以上出すビッグターンを狙いましょう。
幻術士や守護者など様々なヒーローを使いPTや日本選手権で
安定した入賞率を誇るおかゆさまによる《ファング》紹介
《ファング》は初の竜系・戦士クラス!
そのためメインデッキにほとんど新セット「混転の餌食」のカードを使います。
戦士クラスはFlesh and Bloodのメインとなる戦闘の楽しさを味わいつつ、
リアクションで縦横無尽な動きができるクラスなので
新規参入の際の最初に選ぶヒーローとしてもオススメです!
Blitz《ファング》
基本戦術は《黒曜の炎脈 / Obsidian Fire Vein》による2回攻撃!
《黒曜の炎脈》の効果でチェインリンク中に竜系のカードをプレイすれば
攻撃に続行とⓅ+1が付与されます。
勘違いしやすいのですが、
《黒曜の炎脈》の攻撃中に竜系のカードをプレイしないといけません。
2本目の《黒曜の炎脈》での攻撃時は別の竜系カードをプレイしないと2本目には
効果が出ないので気を付けましょう。
ファングは自身のヒーロー能力の短剣攻撃の起動コスト軽減効果が有効にならないと本領を発揮できません。
序盤は防御リアクションを駆使してライフをできるだけ維持しながら
《忠義》トークンを貯めなければいけません。
とにかくどれだけ早く《忠義 / Fealty》トークンを3つ貯めるかが重要です!
竜系のチェインが2つ以上のときにプレイすれば《忠義》トークンが作成できるカード
《忠誠の儀 / Affirm Loyalty》と《敬畏の献身 / Endear Devotion》を
上手く2回目の《黒曜の炎脈》に使って《忠義》トークンを貯めましょう!
《忠義》トークンが3つ貯まれば一転攻勢!
序盤の防御で保っていたライフを犠牲に一気呵成に攻撃していきましょう!
《黒曜の炎脈》もコスト0で攻撃でき、
竜系・戦士のカードもほとんどが0コストなのでリソースを使うことなく
手札のカードを全て攻撃力に変換できます。
《忠義》を貯めて最強のファングを作ろう!
Blitzフルパワー版《ファング》
ファングは戦士クラスとしては初の短剣をメインで使うヒーローです。
そのため過去セットでは短剣にフィーチャーされたカードがほとんどなく、
メインデッキに入るカードで相性の良い旧カードがほとんどありません。
装備品は過去セットの強力な装備品もファングに対応しているので
ありがたく使わせてもらいましょう。
戦士クラスの装備は非常に強力で防御値も高いため、
手札を温存して短期戦を仕掛けるのに最適です。
特に、《流血の繊維 / Grains of Bloodspill》は
リソース過多になりがちな《ファング》と相性が良いです。
《忠義》が3つ貯まった後も《活力 / Vigor》トークンがあれば
1コストの竜系・戦士リアクションをプレイするのに役立ちます。
仮にターン中に使わなかったとしても《活力》で出たリソースで
さらに《活力》を作成できれば永久に持ち越せます。
基本的な戦術は装備が更新されたからといって変わらないので
《ファング》が気に入ったら装備を順番にアップグレードしていくのがオススメです。
CC《ファング》
基本的にはCCとBlitzで戦術に変わりはありません。
しかし《ファング》はロゼッタヒーローと違い、
CCとBlitzで効果条件が2倍になったりはしていません。
そのためCCのほうが効果達成後の強力な状態を長時間維持できて強力です。
その代わり、攻撃のヒット時に効果のあるカードがほとんどありません。
漢らしくガチンコの殴り合いをするヒーローになっています。
高火力かつ、リアクションで打点がさらに伸びるヒーローなので
相手のライフが10程度から、防御もリアクションもない相手は
そのまま敗北してしまうことも多いでしょう。
CCはゲームも長くなり、妨害も多いため気にすることも多いです。
《忠義》トークンはターン中に竜系のカードをプレイしないと壊れてしまうので
絶対にプレイできるカードを1枚は残してターンを迎える必要があります。
《忠義》を維持すること、《忠義》を素早く貯めること、
これらを意識しつつも最初は防御寄り、
忠義が3つ貯まった以降は攻撃寄りの意識配分で戦いに挑みましょう!
CC《扌友 |✝シ茖♄T=アラクニ》
オマケです!
《扌友 |✝シ茖♄T=アラクニ》は能力で全ての「隠密」カードに続行が付与されていて
《傀儡・アラクニ》のように相手を標的にする段階が必要ありません。
そのため常にリアクションによる強化と、
続行による次の攻撃の2択を相手に仕掛けることができます。
続行が常に付与されるので、
《死の接吻 / Kiss of Death》や《虚弱症の魔本 / Codex of Frailty》を上手く使えます。
ピッチをほとんどせずに行動できるため手札が赤いカードだらけでも問題なく、
強力な妨害効果を常に連続で相手に突きつけるため
打点と妨害力を併せ持ったヒーローになっています。
ただしヒーロー能力の「隠密に続行を付与する」は相手にも有効なことに注意!
対面に《傀儡・アラクニ》や《誘惑の欲望、ヌゥ》が来ないように祈りましょう!
以上です。混転の餌食を楽しみましょう!
お読み頂きありがとうございました。
Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。
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