【ルール変更解説】混転の餌食発売に伴い、基本ルールの変更

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概要

Back Alley Oracle #16: Combat, Naming, Tiebreakers
https://fabtcg.com/en/articles/back-alley-oracle-16-combat-naming-tiebreakers

1月31日以降、基本ルールやトーナメントにおける引き分け時の勝敗決定について変更が適用されます。

3つの事項について変更がありました。

  • ルールの変更①

ダメージ・リゾリューション・リンクの3つのステップが、
ダメージ・リゾリューションの 2 つのステップに変更

  • ルールの変更②

プレイヤーは、そのフォーマットでのみ有効なカードの名前だけでなく、
任意の公式 Flesh and Blood カードの名前を指定できる

  • ルールの変更③

引き分けでも試合が最終的に決着するように、ポリシーが調整

公式の記事内でも3つの変更点に言及されていますが、
基本ルールの変更は全てのプレイヤーに関係するため最低限理解しておかないと
相手のプレイが適正か判断することができません。

この記事で簡単に影響について解説しますので、ルールをアップデートしましょう。

変更① 戦闘チェイン内のステップ変更

この変更で重要なのはダメージステップに優先権が発生するようになったこと、
そしてリゾリューションステップで続行の解決をするようになったことです。

ダメージステップ変更によるヒット時効果のタイミング変更

画像内の例にも登場している《スナッチ / Snatch》のような攻撃のヒット時に効果を誘発させていた効果は
これまでリゾリューションステップで効果の解決をしていましたが、
ダメージステップ内で処理するようになります。

旧ルールだと攻撃のヒットによって誘発する効果と、
チェインリンク解決時に誘発する効果はリゾリューションステップで同時に解決していました。

新ルールではダメージステップに優先権が発生するようになったことで、
ヒット時の効果はダメージステップ中に処理するようになりました。

影響が大きいのは《アウローラ》と《電磁回転 / Electromagnetic Somersault》です。

《スナッチ》や《稲妻峡谷の導き / Channel Lightning Valley》など、
攻撃のヒットによってドローする効果で《電磁回転》を引いたとしても、
ヒット時の効果解決はチェインリンクの解決後です。
ドロー効果で引いた後にすぐプレイしたとしても、
現在のチェインリンクの攻撃アクションカードを戻すことはできませんでした。

新ルールではヒット時の誘発の解決がダメージステップ中になったことで
ドローした《電磁回転》をダメージステップ中にプレイすることが可能です。
この時点ではチェインリンクの解決が行われていないため、
現在のチェインリンクの攻撃アクションカードを戻すことが可能になります。

ダメージやヒット時の効果はダメージ計算後すぐに解決されるようになったため、
ヒット時とチェインリンク解決時の効果の違いが直観的にわかりやすくなっています。

リゾリューションステップでの続行解決による影響

続行の解決はタイミングが少しずれただけで基本的には従来通りですが、
チェインリンク中に続行を付与するヒーローはタイミングが変更になるため注意が必要です。

《ケイヨ》を使っているときに、ターンの1番最初に《下顎の鉤爪》で攻撃し、
《素早い振りかぶり》をインスタント能力で捨てることで続行を付与することがありました。

今までは相手の防御を確認したあとに、
リゾリューションステップで効果を起動することがほとんどでしたが、
これからはダメージステップで《素早い振りかぶり》を捨てる必要があります。

《ケイヨ》の他にも《プリズム》や《アウローラ》なども
チェインリンクの途中で相手の攻撃を確認してから続行を付与することがありますので
これらのヒーローをプレイする際には注意が必要です。

変更② 名称指定のルール変更

今までは名称指定をするカードでは例えFlesh and Blood のカードであっても
そのフォーマットでイリーガル(禁止などの理由で使用不可)なカードは指定することができませんでした。
新ルールでは例えフォーマットでイリーガルなカードであってもFaBのカードであれば名称指定ができるようになります。

主に《カツ》や他の忍者クラスで《屈辱 / Dishonor》の効果を満たすための変更となります。
現在《屈辱》の効果の条件である《祖先との縁》が禁止カードとして指定されているため、条件を満たすことが不可能です。

「混転の餌食」で登場する新カード、
《歴史の遡り / Retrace the Past》を利用して《屈辱》の条件を満たすようにするため、
イリーガルなカードであっても名称の指定ができるようになります。

変更③ 引き分け時のルール変更

通常のスイスラウンドの引き分けについては従来通りで、変更はありません。

勝者を決定する必要がある、
トップ8カットやトップ4カット後のシングルエリミネーションでの引き分けについて変更があります。

引き分けでは公式の記事内の裁定になる以上のことはありませんが、
簡単にまとめると、

  • 引き分けの状況になりそうな場合、プレイヤーに引き分けの場合はライフ差によって勝敗が決まることが通知されます。
    何も進展がなければ引き分けとして次の項目をチェックします。
  • 現在のライフが高いプレイヤーが勝者となります。
    同じ場合は次の項目をチェックします。
  • 1人2ターンずつの計4ターンの追加ターンによるタイブレークゲームをプレイします。
    4ターン後に次の項目をチェックします。
  • ライフに差があればライフの高いプレイヤーが勝者となります。
    ライフに差がない場合はタイブレークゲームを続けます。
    引き分けの場合は次の項目をチェックします。
  • 試合開始前に順位が上位のプレイヤーが勝者となります。

シングルエリミネーションでの引き分けの場合はライフが高いほうが勝者。
同時に山札がなくなり、ライフ差がない場合はスイス順位が高いほうが勝者と覚えておくと良さそうです。

おわりに

ルール変更について簡単ではありますが解説の記事でした。
これに関する日本語版の翻訳記事も出るかもしれませんので、
それまでの繋ぎとなれば幸いです。

「混転の餌食」発売後はルール変更を知らないプレイヤーもいると思います。
お互いに気を付けてプレイするのはもちろんですが、
ルールに関する認識の違いによる問題はジャッジを呼んで解決してもらいましょう。

競技イベントではもちろんですが、
アーモリーイベントなどのカジュアルな場では相手の説明をそのまま解決しがちです。
自分の認識と違いがあったり、
テキストの英語がわからなかったりして確認が難しい場合はジャッジを呼びましょう!

ルールを正しく理解して素敵な「混転の餌食」ライフを楽しんでください!

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