皆様こんにちは!
GoAgain、GoAgainMedia代表のギロチンカッターことShoma Yamamuraです!
先日行われたCalling lyonの配信を見ていると驚くべき光景が目に飛び込んできました。
Flesh and Bloodにおいて最も有名なプロのひとり「Brodie Spurlock」選手が《ルーンの血流、ヴィセライ(以下ヴィセライ)》をプレイしていたのです。惜しくもトップエイトは逃したのですが、そのリストを見て衝撃を受けたので本人に直接インタビューしよう!となった記事となります。
リストはこちら
世界を股に掛けるトッププロ「Brodie Spurlock」選手
Brodie Spurlock選手は数々の実績を持つ超強豪選手です。その偉業を全て羅列することは出来ませんが確認できるだけで、
Pro Tour TOP8 x 1
Calling Phuket Champion
Battle Hardened Champion x 7
PTI(最高峰の大会の参加券:時価約15万)の所持数は自分が知っているだけ27個とかでした!!(今は30超えてるかも)
アグロ的なヒーローを好む(観測してる限りでは)彼はMinMaxGamesよりサポートされているプロプレイヤーです。
とても気さくで自分とのPro Tour AMSでのバブルマッチでは、デッキチェック中にミニゲームを誘ってくれて一緒に楽しみました。
インタビューの背景
彼がプレイしていた《ヴィセライ》のデッキデザインを見て横転しました。
アグロまたは中速な構築にもかかわらず《紅紫に染まる天空》が採用されていなかったのです。
自分は《ヴィセライ》も好きなヒーローでよくプレイしています。もちろん、今回のロゼッタによる強化に胸躍らせてプレイをしてみましたが従来の構築をアップデートした程度では今の環境についていくことは難しいという感触でした。
従来の構築とは《紅紫に染まる天空》を採用し、《紅紫に染まる天空》→1コスアタックアクション→《星雲の剣》の流れを基本戦術とするものでした。しかし、この構築はおもに安定面や防御面に課題がありました。
そんな従来の構築とは逸脱したものでこの構築はすぐViserai研究会(通称:ヴィスケン)に共有され議論されました。実際この構築は今までの《ヴィセライ》とは全く違うものでありプレイ体感はとてもすばらしいものでした。まさにニュースタンダードだったのです。
どのようにこの構築に至ったのか。なぜ《ヴィセライ》を選んだのか。採用パーツの理由まで直接本人に聞きたい!!となり本人に連絡をとったところ、快くインタビューに応じてくれました。(前回のプロツアーアムステルダムで連絡先を交換していた)
Brodie Spurlock選手へのインタビュー本文
※一部解釈しやすいように和訳をしています。完全に和訳しきれていない部分はご容赦ください。
Q1.Where does Viserai stand in Rosetta? Furthermore, please tell us how you came to use Viserai this time.
《ヴィセライ》はロゼッタにおける立ち位置はどうでしょうか。さらに、今回《ヴィセライ》を使用する経緯を教えてください。
原文:I think Viserai is one of the strongest picks in the field. He’s not the fastest aggro deck available, but what he gives up in speed he makes up for in strength against the slower decks. I think he is particularly good into Enigma and doesn’t have any bad matchups. He’s also my favorite hero 😀
《ヴィセライ》は今のこのメタでは最も強力なヒーローのひとつだと思うよ。彼は最速のアグロデッキではないけど、速度が犠牲になった分、耐久性のあるデッキに対してとても強い。彼は《エニグマ》に特に優れてて、悪いマッチアップは無いと思う。彼もまた僕のお気に入りのヒーローだよ!
Q2.Speaking of Aggro Viserai, it has been common to build using Skis, but what approach did you take to arrive at this construction?
アグロヴィセライといえば《紅紫に染まる天空》を使った構築が一般的でしたが、どのようなアプローチでこの構築にたどり着いたのでしょうか?
原文:Mauvrion Skies was necessary in Viserai decks of the past because we didn’t have enough NAA starters or attacks with go again, but Rosetta (and DTD) fixed both of those problems. With the addition of malefic, dirge, reckoning, and swarm, we can play a more streamlined ‘cheerios’ style without Mauv
過去のヴィセライのデッキではNAA のスターターやゴーアゲインの攻撃が足りなくて《紅紫に染まる天空》が必要だったけど、ロゼッタ (と DTD) はそれらの問題の両方を解決したよね。《邪悪な詠唱》、《デッドウッドの哀歌》、《Runic Reckoning》、《ルーンレインジャーの群れ》を追加すると、《紅紫に染まる天空》なしでより合理化された「チェリオス」スタイルをプレイできるようになった。
※「チェリオス」スタイル – 0コストを連続でプレイする戦略(アグロアウローラもそれにあたる)
Q3.Will BoJ equip against Kayo? Is Face Purgatory not enough against Kayo?
《公正の守護》は《ケイヨ》に対して装備しますか?《ケイヨ》に対しては《煉獄の相貌》では不十分でしょうか?
原文:I’ve been playing Face Purgatory vs Kayo to interact with their Bloodrush turns, but I’m not positive which hat is best
《Bloodrush Below》のターンを妨害するために《ケイヨ》に対して《煉獄の相貌》をプレイしていますが、どの頭装備が最適か確信が持てていないよ。
Q4.Is it correct to equip Crown of Dominion against opponents like Enigma or Fatigue? Will it be used as a set with Aether Ironweave?
《エニグマ》やファティーグのような相手に対して《Crown of Dominion》を装備するのは正しいですか?《エーテルの鉄繊維》とセットで使用するのでしょうか?
原文:I actually don’t usually use the Ironweave resources for the gold token – since the deck is so 0-cost heavy now, I try pop the gold on a turn when I want to pitch a blue to reaping blade but have no use for the extra 2 resources, generating a “free” card once per game
正直なところ、ゴールドトークンのために《エーテルの鉄繊維》を使用することは通常ないんだよね。今のデッキは0コストが主体で、《命刈りの刃》を振るために青いカードをピッチしたときに、(浮きのリソースで)ゴールドトークンを割ったりしてるよ。余分な2リソースは役に立たないんだよね。ゲームに一回だけ自由に使える2リソースって感じだね。
Q5.Are Ninth Blade of the Blood Oath and Read the Runes exclusive packages against CYB and Fatigue decks?
《血の誓約の九本剣》と《Read the Runes》は、《祝福への感謝》デッキとファティーグデッキに対る専用パッケージですか?
原文:Yes, those cards are in the board to counter fatigue. Ninth Blade is also nice as a popper though!
はい、これらのカードはファティーグに対抗するためのサイドボードです。《血の誓約の九本剣》はポッパーとしても優秀だね!
Q6.Why did you equip Vexing Quillhand instead of Grasp of the Arknight in the feature match with Dash, Inventor Extraordinaire on DAY2?
DAY2の《Dash, Inventor Extraordinaire》とのフィーチャーマッチで、《アークナイトの掌握》ではなく《苛立つ文筆家》を装備したのはなぜですか?
原文:I wanted to board for maximum aggro burst in that game, and Dash doesn’t have many/any on-hits that the armor on Grasp is needed for
ぼくはそのゲームで最大限にアグロ的なバーストをするためのボードにしたかったんだ。しかも、《Dash》には《アークナイトの掌握》の防御値が必要なオンヒットがほとんどないからね。
Q7.Is Condemn to Slaughter a countermeasure against Enigma and Prism? Can it also be used for mirror matches and Florian?
《虐殺の宣告》は《エニグマ》や《プリズム》への対策になるのでしょうか? ミラーマッチやフロリアンにも使用しますか?
原文:I added it primarily for Enigma, specifically to counter Miragai, though it has applications in more matchups than I realized at first
主に《エニグマ》、特に《ミラガイの顕現》に対抗するために追加しましたが、当初に思っていたよりも多くの対戦に応用できるね。
Q8.Finally, what do you think will change for Viserai after Dash I/O is powered by Armory decks?
最後に、《Dash, I/O》 がアーモリーデッキによって強化された後、《ヴィセライ》にとっては何が変わると思いますか?
原文:The entire meta will shift a bit with Dash I/O getting new tools and OG Dash potentially hitting LL before Worlds, so we’ll have to see if Viserai’s matchup spread gets worse or better, but all in all I think he will still be one of the strongest decks in the upcoming meta
《Dash I/O》が新しいツールを獲得し、《Dash, Inventor Extraordinaire》がWorldsの前にLLに到達する可能性があるため、メタ全体が少し変化するよね。《ヴィセライ》のマッチアップスプレッドが悪化するか改善するかを確認する必要はありますが、全体的に見て、ぼくは彼が今後のメタで最も強力なデッキの 1 つなことは変わらないと思うよ
Thank you for your thorough reply! ! I look forward to seeing you again at Worlds!
丁寧な回答をありがとう!!世界選手権で会えるのを楽しみにしているよ!
原文:No problem, looking forward to seeing you there too!
こちらこそ!こちらこそ楽しみにしているよ!
以上、いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介した《ヴィセライ》は、現在絶賛発売中の『ロゼッタ:アーカイブパック』で大変組みやすくなったヒーローなのでとてもおススメです!
いよいよ今月末から開催される世界選手権、Brodie Spurlock選手をはじめ海外からたくさんのトッププレイヤーが集結します。いろんな人たちと会えるのが楽しみですね。
ご拝読ありがとうございました。
ギロチンカッター @guillotine_mito
お気に入りヒーロー:《Uzuri》,《Ira》
お気に入りカード:《Codex of Frailty》、《Spreading Plague》
ホームショップ:TCG Shop Go Again
犬が好き。Pro Tour: Amsterdam Champion
みんなのコメント
-
原文と翻訳の両方記載いただいてるの大変読みやすくて助かります🙏🙏🙏
コメントを残す
「コメントを送信」ボタンを押すとガイドラインに完全に同意したものと見做されます。
規約に違反する書き込みは削除・編集が行われる可能性がございますので何卒ご了承ください。