今回は日本語版ArmoryDeckの発売を記念し、3連続で更新します!
この記事は「秘匿のエース、アザレア」のデッキである「Armory Deck Azalea」ついて、基本的な動きの解説、デッキ強化案を廉価版とフルパワー版の2種紹介します!
「秘匿のエース、アザレア」についての基本的な解説はこちらの記事を参照。
アザレアは攻撃的なヒーローであり、かつ相手の妨害ができるので、上手くプレイすることができれば一方的に相手を攻撃し続けるまさにスナイパーのようなプレイ体験ができるヒーローです!
目次
1.レンジャークラスの基礎について
レンジャークラスの特徴である攻撃アクション、「矢」タイプを持つ攻撃アクションは格納庫(=アーセナル)からしかプレイできないという制約を持ちます。(英語版は注釈がついています)
「矢」はその制約に対するリターンとして、ヒットした時のメリット能力をそれぞれ持っています。特にヒットした場合、相手の次のターンのアクションを1回に制限するアザレア特化《過去の清算》は連続行動を前提としたいヒーローに劇的に効きます。
そして、レンジャークラスの武器である「弓」は単体での攻撃性能を持たず、手札の「矢」を格納庫に置くという能力を持ちます。「弓」で「矢」を格納庫に番えて攻撃するようなイメージですね。
例としてこのようなターンがあります。
上記4枚で自分のターンが始まった場合、
①武器《デス・ディーラー》を起動してピッチコストとして黄色い《狙撃体制》をピッチする
②《デス・ディーラー》の効果で手札から「矢」属性を持つ《過去の清算》を格納庫に表側で置いて、1ドローする
③0コストのアクションカード《腐血病の塗布》をプレイして次の「矢」の攻撃力を+3点強化する
④同じく《無力症の塗布》をプレイして次の「矢」の攻撃力を+3点強化する
④①でピッチした残っている1リソースで《過去の清算》のプレイに必要な1コストを払い、3+3+5=℗11点で攻撃する
⑤《デス・ディーラー》でドローしていた《穿つ射撃》を格納庫に置いてターンエンド
このような流れがアザレアのよくあるターンになります。
「矢」はいずれもヒット時の強力な効果を持つため、「矢」を強化するアクション=通称バフカードを使って矢を強化して、矢を℗14点などの防御が困難な数値で攻撃するのがアザレアの理想的な動きになります。なるべく防御にカードを使わず、大きな攻撃力を持つ矢を作るのが理想です。
「矢」カードが複数枚被っており、攻撃に使用できない時などはしょうがなく防御に使用しましょう。攻撃的なプレイがアザレアを勝利に導きます。
2.アザレアの能力について
アザレアは1ターンに1度、デッキの一番上のカードと格納庫のカードを入れ替えることができます。そして、それが「矢」だった場合、圧倒(=dominate 相手は圧倒を持つ攻撃を、手札から防御するカードを出す場合1枚までしか出せない)を付与します。
この能力は使える幅が広く、以下のようなプレイ例があります。
①デッキトップが矢だと分かっている時に、圧倒を付与する為に使用する
格納庫にカードがある状況で、《飛行路読み》の「選択」などのデッキトップを見る能力を使用し、デッキの一番上が「矢」だと分かった場合、その後アザレアの能力を起動することで”圧倒”を持った「矢」による攻撃ができます。《死兆の矢番え》や《記憶の地》などのデッキトップに「矢」を置けるカードもこれらの目的で使用できます。
②矢筒「鳥の巣」で照準カウンターを載せる為に使用する
また、デッキから表向きに格納庫に「矢」が置かれたときに《鳥の巣》の効果が誘発します。1リソースを払うことで「照準カウンター」を乗せることができます。《鳥の巣》の能力が最も誘発するのはアザレアのヒーロー能力の起動時です。
「照準カウンター」が乗っていることで追加効果を持つ「矢」は複数あるので、「鳥の巣」の誘発効果を忘れないようにしましょう。
③アーセナルに置いた矢をバフと入れ替えて、このターンの攻撃力を上げる
これは少し変則的な使い方です。アザレアの「矢」は基本的に「続行」を持たないので、1ターンに1発、「矢」で攻撃してターン終了となることが多いです。なので、バフカードと「矢」カードをそれぞれ均等や、バフカード3枚+「矢」1枚のような手札が理想形になります。反面、「矢」が複数枚手札に来るとなかなか強力なターンを作るのが困難になります。
例えば、以下のようにアーセナルに「矢」を置いてターンを終了し、4枚引いたカードが全て「矢」の状況で、相手がターンエンドしてターンが来た場合、アーセナルに置いた《穿つ射撃》で攻撃して終了の弱いターンになってしまいます。
こういった状況で、アザレアの能力を起動し、バフカードと交換できれば大きな得になります。アーセナルを空けることができ、《デス・ディーラー》での1ドローが可能になるのも良いですね。その1ドローでバフカードを引ければ更にそのターンの攻撃力を上げることに繋がります。
ただ、デッキトップが分かっていない状況でアザレアの能力を起動して《死兆の矢番え》や《矢じり研ぎ》を格納庫に置いてしまうと損失になり、特に《矢じり研ぎ》は格納庫がロックされてしまい敗北に直結するので注意が必要です。デッキトップが分かっている状況、それらのカードが墓地に行っている状況、賭けなければ負けない状況で推奨されるプレイです。
3.アザレアの使い方まとめ
①バフカード連続プレイからの妨害効果を持つ矢で強力な一撃を相手にたたきつけよう!
②矢が重なっている時以外、あまり手札を防御に使わずなるべく攻撃に手札を使う攻撃的なプレイをするのがオススメ!
③アザレアのヒーロー能力はデッキトップの矢に圧倒を付ける他、矢をバフカードに入れ替えたり、色々な使い道がある
4.Armory deck Azalea デッキリスト
まず元のArmory deck Azaleaのリストは以下。
Fabraryリンクはこちら
[Red]
1:《Barbed Undertow》
3:《Bolt’n’ Shot》
3:《Drill Shot》
3:《Infecting Shot》
3:《Lace with Bloodrot》
3:《Lace with Frailty》
3:《Lace with Inertia》
3:《Point the Tip》
3:《Ravenous Rabble》
3:《Read the Glide Path》
1:《Red in the Ledger》
3:《Scout the Periphery》
3:《Sedation Shot》
3:《Sleep Dart》
3:《Stone Rain》
[Yellow]
3:《Line It Up》
1:《Memorial Ground》
3:《Read the Glide Path》
3:《Spire Sniping》
[Blue]
3:《Infecting Shot》
3:《Nock the Deathwhistle》
3:《Spire Sniping》
[Weapons]
《Death Dealer》
[Equipment]
《Crow’s Nest》
《Flight Path》
《Hidden Agenda》
《Sharp Shooters》
《Target Totalizer》
アザレアのコンセプトに沿って構築された良いデッキですが、サイドボードまでは構築されていなかったり、《矢じり研ぎ》や黄色の《飛行路読み》など少し扱い辛いカードが入っているのも事実。なので、続いて、そこまでお値段をかけずに強化するリストをご紹介します!
5.Armory deck Azalea デッキリスト 5000円くらいで改造案
改造後のリストは以下になります。Fabraryリンクはこちら
[Red]
3:《Bolt’n’ Shot》
3:《Drill Shot》
3:《Endless Arrow》
3:《Fatigue Shot》
3:《Infecting Shot》
3:《Lace with Bloodrot》
3:《Lace with Frailty》
3:《Lace with Inertia》
3:《Murkmire Grapnel》
3:《Ravenous Rabble》
3:《Read the Glide Path》
3:《Red in the Ledger》
3:《Release the Tension》
3:《Scout the Periphery》
3:《Sedation Shot》
3:《Sleep Dart》
[Yellow]
3:《Amplifying Arrow》
3:《Bolt’n’ Shot》
3:《Line It Up》
1:《Memorial Ground》
3:《Spire Sniping》
3:《Tarpit Trap》
[Blue]
3:《Nock the Deathwhistle》
3:《Spire Sniping》
[Weapon]
《Death Dealer》
[Equipment]
《Bull’s Eye Bracers》
《Crow’s Nest》
《Hidden Agenda》
《Longdraw Half-glove》
《Sharp Shooters》
《Snapdragon Scalers》
《Spell Fray Tiara》
《Target Totalizer》
(追加で入れたカードが太字になっています)
追加で入れたカードについて入れる目的と使い方を案内していきます!
装備品4種について
《飛行の軌跡》は対象の攻撃に続行を与えれてかつ、1度だけ1点の防御として使用できる効果を持ちますが、「照準カウンター」が乗っている攻撃というのが少し使いづらい状況が多そうです。なので、防御値こそなくなりますが、コスト1以下とアザレアの使用する殆どの攻撃に続行を与えることができる《Snapdragon Scalers》に、装備品を差し替えます。
残り3枚《Bull’s Eye Bracers》、《Spell Fray Tiara》、《長引きの指抜き手袋》はサイド用の装備品になります。《Bull’s Eye Bracers》は腕装備《正確無比の狙撃手》と似た効果で、基本的には「照準カウンター」を乗せることができ、かつ1点防御としても使用できる《正確無比の狙撃手》の方が優秀な状況が多そうです。
ただ、《Bull’s Eye Bracers》は秘術防壁1(=Arcane Barrier 1)を持つため、《Kano,Dracai of Aether》のようなWizardクラスと対戦する際に装備するのがオススメです。また、Spellvoid1という使い切りの秘術ダメージ軽減効果を持つ《Spell Fray Tiara》も同じWizard対策目的での採用となります。
《長引きの指抜き手袋》はアザレア対策として使用される《Warmonger’s Diplomacy》へのカウンターとなる装備品です。対戦相手に《Warmonger’s Diplomacy》をプレイされると、次のアザレアのターンは「攻撃(武器の起動を含む)」か「攻撃でないアクション」のどちらかしかできなくなり、アザレアの基本的な動きであるバフカードのプレイ→「矢」による攻撃が成立しなくなります。
また、アーセナルにバフカードを置いている状況で《Warmonger’ Diplomacy》をプレイされるとアーセナルがロックされてしまい、攻撃ができなくなる最悪の状況になってしまいますが、《長引きの指抜き手袋》があればアーセナルを開けることもできますし、「矢」の攻撃を+4点でき、最低限のプレッシャーを与えることができます。《Warmonger’s Diplomacy》をプレイしてきそうな相手には《長引きの指抜き手袋》を装備していくのがオススメです。
メインに追加で入れるカードについて
《Endless Arrow》はヒットすると手札に戻ってくる優秀な効果を持つ0コスト4点の矢です。《Snapdragon Scaler》を使用して続行を与えることで、手札に帰ってきた《Endless Arrow》でもう一度攻撃するもよし、手札を使い切って《Endless Arrow》で攻撃して、ヒットしたら手札に帰ってきた《Endless Arrow》を格納庫に置いてターンエンドしても良しと、疑似的な1ドロー効果なので、特に消耗戦において活躍します。
また、アザレアは性質上、武器で攻撃することができません。なのでデッキの攻撃アクションを全て使い切るまで耐久される戦法(=Fatigue戦法)に弱いという弱点があるのですが、《Endless Arrow》をヒットさせることができれば、デッキの攻撃アクションの枚数を事実上水増しできるのも強みの1つです。
《Amplifyng Arrow》は黄色い防御値3カードなので、ピッチにも防御にも役立つ上に、バフの値をプラスする効果により攻撃に使っても十分な打点に繋がる矢です。ヒット時効果こそ持ちませんが、バフを2枚使えば事実上のパワーが4点のカードにバフを使った形となり、これは赤い0コストカードと同等の攻撃力になります。
《電撃の射撃》(=Bolt’n’ Shot)黄は赤の4枚目以降としての採用です。《電撃の射撃》はバフされていると続行を持つため、アザレアが本来苦手な連続攻撃を可能にしてくれる優秀な矢なので、6枚投入する形で採用します。アザレアは基本的に《デス・ディーラー》の起動用の1リソースと、「矢」の使用コストの0-1リソースで攻撃できるため、ピッチは黄色で十分なことが多い点も強い採用理由となりますね。《過去の清算》は1ターンに2回以上アクションをしたい多くのヒーローに有効であり、非常に強力なので2枚追加で入れます。
アザレアは「圧倒」による防御が困難な攻撃をすることに長けているヒーローですが、相手が格納庫に防御リアクションを置いていると、手札からの1枚+格納庫からの防御リアクションで攻撃を防がれてしまうことがあります。そんな時の対策になるのが《Release the Tnesion》で、格納庫からの防御リアクションのプレイを封じる効果を持っています。0コスト3点バフカードの中では優秀な効果を持っており、特に防御的な構築であることが多いGuardianクラスやWarriorクラスと対戦する時に役立ちます。
サイド用に採用したカードについて
《Fatigue Shot》はBruteクラスやGurardianクラスといった1回の攻撃が大振りなヒーローと対戦する際に役立つ妨害能力を持っている矢です。《Fatigue Shot》が効きそうな相手には、デッキの矢の中で効果が薄そうな矢と入れ替えましょう。
《Murkmire Grapnel》は軽減されない効果を持っている矢なので、《祖先の記録者、エニグマ》との対戦で大活躍します。同じくIllusionistクラスである《Prism, Awakener of Sol》も軽減効果があるカードを複数枚入れているので、こちらにも役立ちます。
《Tarpit Trap》はAssassin相手に非常に有効で、武器で攻撃した来た時に使用しておくことで、その次の攻撃アクションのヒット時効果を全て無効化できます。他、《Katsu, the Wanderer》のドロー効果を持つ攻撃やサーチ能力を止める時にも役立ちます。
6.Armory deck Azalea改造案 フルパワーで強化しよう!
Fabraryリンクはこちら
[Red]
3:《Battering Bolt》
3:《Bolt’n’ Shot》
3:《Drill Shot》
3:《Endless Arrow》
3:《Infecting Shot》
3:《Lace with Bloodrot》
3:《Lace with Frailty》
3:《Lace with Inertia》
3:《Murkmire Grapnel》
3:《Premeditate》
3:《Read the Glide Path》
3:《Red in the Ledger》
3:《Release the Tension》
3:《Remorseless》
3:《Seek and Destroy》
2:《Sleep Dart》
3:《Take Aim》
[Yellow]
3:《Amplifying Arrow》
3:《Bolt’n’ Shot》
3:《Codex of Frailty》
3:《Rain Razors》
2:《Tarpit Trap》
[Blue]
3:《Nock the Deathwhistle》
3:《Spire Sniping》
[Weapon]
《Death Dealer》
《Dreadbore》
[Equipment]
《Crow’s Nest》
《Fyendal’s Spring Tunic》
《Longdraw Half-glove》
《Sharp Shooters》
《Skullbone Crosswrap》
《Snapdragon Scalers》
《Spell Fray Cloak》
《Spell Fray Gloves》
(追加で入れたカードが太字になっています)
先ほど同様、追加で入れたカードについて入れる目的と使い方を案内していきます!
L装備2種について
レンジャークラスの頭装備《Skullbone Crosswrap》は非常にアザレアと相性が良い頭装備です。格納庫の裏向きのカードを表向きにするだけのコストで選択1をして、デッキの一番上を確認できる効果を持っています。この効果によりデッキの一番上が「矢」であることを確認してからアザレアのヒーロー能力を起動できます。
《デス・ディーラー》の効果で格納庫に表向きに矢を置いた時こそ《Skullbone Crosswrap》の能力は使えませんが、ターン終了時に格納庫に置いたカードや、再装填(=reload)等の効果で格納庫にカードを置いた時にもデッキの一番上を確認できます。防御値1と秘術防壁1を持っているのも優秀です。
《Fyendal’s Spring Tunic》は汎用クラスの、様々なヒーローで採用される、FaBを代表する装備品の一つです。3ターンに1回1リソースが獲得できる能力はどのヒーローでも強力ですが、アザレアの場合特に強力です。理由は《デス・ディーラー》の起動用の1リソースに《Fyendal’s Spring Tunic》のリソースを使うことで、ピッチ用の手札を消費せずに1ドローに繋げることができるからです。そのまま0コストの矢で攻撃することができれば、ピッチ用に手札を消費せずにに攻撃することができます。
メインに入るカードについて
《Premeditate》はこのターンの攻撃がヒットした時に《Ponder》トークンを作ることができ、更に次の格納庫からの攻撃を℗+3する効果を持つバフです。汎用クラスですが、格納庫から攻撃するレンジャークラスと非常に相性が良いカードです。Ponderトークンが出れば、Ponderトークンによりドローしたカードを格納庫に置いてエンドすることができるので、手札を全て使い切っても格納庫にカードを残して《Skullbone Crosswrap》の能力起動に繋がります。そして、単純に1ドローする効果は強力なので、バフカードの中でも優先度は高いカードです。
《Codex of Frailty》はAssassinクラスでも大活躍中、FaB屈指のパワーカードです。プレイすると、自分が墓地から攻撃アクションカードを1枚選んで格納庫に裏向きに置く→対戦相手も(可能な場合)墓地から攻撃アクションカードを1枚選んで格納庫に置く→格納庫にカードを置いたプレイヤーは可能な場合、手札を1枚自分で選んで捨てる。その後、《Ponder》トークンを自分に、対戦相手に《虚弱症》トークンを与えるという効果です。有効に使えれば相手の手札を捨て札にしつつ、自分は《Ponder》トークンで1ドローできます。
アザレアで使用する場合は、バフカードを使用して手札を使い切った後に《Codex of Frailty》をプレイ、墓地から「矢」を格納庫に置いてその回収した「矢」で攻撃しましょう。
小テクとしては、以下のような手札の場合。
このままバフ→バフ→《Codex of Frailty》とプレイすると、《Amplifying Arrow》を《Codex of Frailty》の効果で捨てることになってしまい、勿体ないですね。こういった時に、《デス・ディーラー》の起動用に《Amplifying Arrow》をピッチし、格納庫に矢を置かないことを選択することで、1リソース浮いた状況を作ることができます。1リソース浮いている状態で《Codex of Frailty》をプレイすることで、墓地から回収した1コストの矢で攻撃することが可能です。
《Take Aim》は℗+3点のバフ効果と、再装填(=reload)をする効果を持ちます。格納庫にカードが無い状況でスタートしたターンでも、《Take Aim》を使うことで、再装填により裏向きで格納庫にカードを置けるので頭装備《Skullbone Crosswrap》のopt1能力が使用できます。そこからアザレアの能力起動に繋がることでデッキの回転が良くなるというシナジーを持ちます。「矢」が無い状況でも選択1とアザレアの能力起動で2回矢を探せたり、《デス・ディーラー》を起動して続行付きの《電撃の射撃》で攻撃するも防がれて再装填できなかった場合に《Take Aim》で再装填したりと見かけ以上に使い方が多いバフカードです。《Skullbone Crosswrap》を装備している場合、オススメできるバフカードです。
《Seek and Destroy》はバフした矢攻撃に「ヒット時、次の相手ターンの終了フェイズ開始時に、そのプレイヤーの手札と格納庫のカードを全て破壊する(この効果の後、相手は知性分ドローする)」効果を与えるもので、格納庫にカードを残すことを許しません。
《無力症》トークンを出す《無力症の塗布》と殆ど同じ性能ですが、長期戦を考慮するとデッキの一番下に行ったカードを再利用される可能性がある《無力症の塗布》よりもカードを破壊する《Seek and Destroy》の方が優れています。
また、これらを合計6枚体制で採用することで《過去の清算》がより強力に使えます。アザレアの効果で「圧倒」を付けた《過去の清算》に《Seek and Destroy》か、《無力症の塗布》を使うことで「手札からは1枚でしか防御できない」「ヒットすると1回しかアクションができない」「余った手札を格納庫に残すこともできない」という3重苦により、どう足掻いても手札が余るし有効活用できない状況に陥りやすい強力なコンボです。
《Remorseless》は
①表側で格納庫に置かれた場合、ターン終了時まで「《Remorseless》の攻撃に対して格納庫から防御リアクションをプレイできない」を持つ
②《Remorseless》がヒットした時、次のターン相手はアクションカードをプレイした時1点のライフを失う
の2つの効果を持つ優秀な「矢」です。②の能力がメインであり、Ninja、Runeblade、Rangerクラスといったヒーローに対して特に効果的です。それら相手には時には1枚で10点以上のダメージを与えることがしばしばあります。反面、GurardianやAssassinといった基本的に1回しか攻撃しない相手にはあまり有効ではないので、そういった相手との対戦時はサイドアウトすることもあります。①の効果は地味に見えますが、アザレアの「圧倒」による攻撃からライフを守ろうとする動きを相手がする場合、相手は格納庫に防御リアクションを置いているのでそれを封殺して、ダメージを非常に通しやすくなります。
《Rain Razors》はこれまで紹介したアクションバフカードと異なり、インスタントなので攻撃リアクションのように使用することができるバフカードです。強力なヒット効果を持った矢を相手が悩みながらピッタリ防御したところに《Rain Razors》を合わせることができればゲームの主導権を一気に握ることもできます。
また、《Rain Razors》はこのターンの攻撃中の矢全てを℗+2点バフするので、《電撃の射撃》と非常にシナジーします。《電撃の射撃》で《電撃の射撃》を再装填したり、再装填した矢に《Snapdragon Scalers》で続行を付与して《Codex of Frailty》をプレイ…といったターンを作ることができれば、矢で3回攻撃できるので、《Rain Razors》1枚で℗6点分の仕事をすることになり、ビッグターンを作れます。
《Rain Razors》のデメリットとしては防御値が無い点がありますが、ピッチに使用しても便利な点も含めて、レンジャークラスのデッキでは高い採用率を誇り、アザレアでも強力なカードです。
サイドカードについて
サイドカードの《Battering Bolt》は2つの役割を持つサイドカードです。
①℗6点を持つ「矢」カードなのでIllusionistクラスへの対策カード(ポッパー)となる
②ヒット時に相手の手札を公開し、アクションでないカードを捨てさせる能力によりインスタントやリアクションを多く採用するヒーローであるゼンやヌゥに有効な矢です。
特に超越を可能な限り採用し、《Art of War》も捨てさせることが可能なゼン相手には非常な有効なヒット時能力なので、現環境では多く採用されています。
以上です!
お読み頂きありがとうございました。
Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。
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