【ArmoryDeck徹底解説:使い方とデッキ強化】#1《武装した獣性、ケイヨ》

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今回は日本語版ArmoryDeckの発売を記念し、3連続で更新します!
この記事は「武装した獣性、ケイヨ」のデッキである「Armory Deck Kayo」ついて、基本的な動きの解説デッキ強化案を廉価版とフルパワー版の2種紹介します!

「武装した獣性、ケイヨ」についての基本的な解説はこちらの記事を参照。

ケイヨは攻撃的なヒーローであり、特定のカードの組み合わせによる爆発力と安定した攻撃力を兼ね備えたハイアベレージなアグロ・ミッドレンジヒーローです。

1.ケイヨの基礎について

ケイヨは3つの能力を持ったヒーローです。

①あなたは武器ゾーンを1つ持つ。
これはデメリット能力です。②と③の能力が強力なため、制約として付いている能力です。

②あなたがオーナーの攻撃・アクションカードは、戦闘チェイン以外のゾーンにある間+1を得る。
攻撃と防御に使用している時以外、攻撃アクションカードのが1上がる能力です。
具体的には《牙鳴り》《荒ぶる騎乗》などの効果で、手札から攻撃アクションを捨てる時に5のカードを6として扱える利点と、《剛力の激突》などの効果で「激突」の処理を行う時に勝利しやすくなるメリットがあります。

野人クラスはが6以上であることを参照するカードが多く、かつ青で6を持つカードは非常に少ないため、黄色い6のカードを採用せざるを得ないなどの構築上の制約を持っているのですが、ケイヨはその制約をほぼ受けず、デッキの殆どを事実上6以上のカードで固めることができます。

③あなたの各アクションフェイズの間、あなたが最初に6以上のカードを捨てたとき、《剛力》トークンを1つ作成する。

《剛力》トークンは自分のターン開始時に破壊され、そのターンの次の攻撃を+1するトークンです。《素早い振りかぶり》のようなそのカード自体を捨てる効果を持つカードや、《牙鳴り》のような他の手札を捨てるカードどちらでも条件は満たせます。ケイヨはこの③の効果を毎ターン誘発させて行き、点数を得していくことが理想となります。

ケイヨの理想的な動きを見てみましょう。

《荒ぶる騎乗》《牙鳴り》《街での破砕》《脅迫と暴行》の手札の時。

《脅迫と暴行》をピッチして《荒ぶる騎乗》をプレイ。

《荒ぶる騎乗》の効果で《素早い振りかぶり》をドローして、ランダムに手札を1枚捨てた結果、《街での破砕》を捨てる。6以上のカードを捨てたので《荒ぶる騎乗》は続行を獲得。ケイヨの効果により《剛力》トークンを作成。

《素早い振りかぶり》をピッチして武器《下顎の鉤爪》で攻撃。このターン℗6以上のカードを捨てている条件を満たしているので続行を獲得し、3点続行の攻撃。

⑤余っている2リソースで《牙鳴り》をプレイ。《力強い振りかぶり》をドローした後捨てて、6以上のカードを捨てたので《牙鳴り》2上昇して8点で攻撃

6点、3点、8点で4枚の手札から17点の攻撃をすることができた強力なターンです。出た《剛力》トークンによる次のターンの+1点も加味すると18点相当ですね。ドローとランダムに捨てる効果も絡むので運も絡みますが、強力なターンのパターンとして覚えておいて損はありません。

また、ケイヨは上記のように手札4枚を使い強いターンを作る他にも、手札2枚を防御に使用し、《牙鳴り》で攻撃するだけでも強力です。《荒ぶる騎乗》のような続行を持てるカードがなく、1回しか攻撃できないターンは1-2枚で防御に回り、2枚で切り返すイメージで動くのがオススメです。

2.ケイヨの使い方まとめ

①ケイヨは野人クラスの中で最も安定した構築と戦い方ができる、ハイアベレージなアグロヒーロー!

②毎ターン6以上のカードを捨てた時に《剛力》トークンを出す効果を誘発させれるのがベスト!

③青ピッチ2枚で2コスト攻撃アクション→武器《下顎の鉤爪》→2コスト攻撃アクションの動きは強力!狙える時は狙っていこう

④続行を持つカードや《敏捷》トークンがない時は2枚で守って2枚で攻撃する動きを意識しよう!

3.Armory deck Kayo デッキリスト

まず元のArmory deck Kayoのリストは以下。

デッキリストはこちら

[Red]
3:《Bare Fangs》
3:《Clash of Agility》
3:《Humble》
3:《Pulping》
3:《Rally the Rearguard》
3:《Savage Beatdown》
3:《Strength Rules All》
3:《Wild Ride》
3:《Wreck Havoc》
[Yellow]
3:《Bare Fangs》

[Blue]
3:《Agile Windup》
3:《Assault and Battery》
3:《Battlefront Bastion》
3:《Mighty Windup》
3:《Pound Town》
3:《Reincarnate》
3:《Riled Up》
3:《Run Roughshod》
3:《Smash Instinct》
3:《Wrecker Romp》

[Weapon]
《Mandible Claw》

[Equipment]
《Beaten Trackers》
《Hide Tanner》
《Knucklehead》
《Savage Sash》

ケイヨのコンセプトに沿って構築されており、主要なカードである《牙鳴り》《荒ぶる騎乗》そして競技レベルの大会で頻繁に使われる優秀な胴装備《Savage Sash》が含まれた良いデッキです。

ですが、サイドボードまでは構築されていなかったり、《Humble》、《Rally the Rearguard》、《Wreck Havoc》など少し質の低い汎用カードが多く入っているのも事実。この辺りを抜いて、安くて強いカードに差し替えたデッキリストが以下です。

3.Armory deck Kayo デッキリスト 5000円くらいで改造案

改造後のリストは以下になります。Fabraryリンクはこちら

[Red]
3:《Agile Windup》
3:《Bare Fangs》
3:《Clash of Agility》
3:《Humble》
3:《No Fear》
3:《Pack Hunt》
3:《Pulping》
3:《Savage Beatdown》
3:《Savage Feast》
3:《Strength Rules All》
3:《Wild Ride》

[Yellow]
3:《Agile Windup》
3:《Bare Fangs》
3:《Bloodrush Bellow》

3:《Wild Ride》
[Blue]
3:《Agile Windup》
3:《Assault and Battery》
3:《Mighty Windup》
3:《Pack Call》
3:《Reincarnate》
3:《Riled Up》
3:《Run Roughshod》
3:《Smash Instinct》
3:《Wrecker Romp》

[Weapon]
《Mandible Claw》

[Equipment]
《Beaten Trackers》
《Hide Tanner》
《Knucklehead》
《Nullrune Gloves》
《Savage Sash》
《Skullhorn》
《Spell Fray Leggings》

(追加で入れたカードが太字になっています)

追加で入れたカードについて入れる目的と使い方を解説していきます!

メインに追加したカードについて

《Bloodrush Bellow》は真っ先に3枚入れたいカードです。野人クラスを使う理由とも言えるこのカードは、ランダムに捨てるカードで6以上のカードを捨てさえできれば、「このターンの野人クラスの攻撃全てを+2」という強力なバフ効果を発揮ながら「2枚ドロー」が可能です。ケイヨはヒーロー能力によりデッキの殆どを6以上のカードで構築することが可能なので《Bloodrush Bellow》を安定してプレイすることができます。

武器《下顎の鉤爪》は野人クラスを持つため、+2点される上に、《Bloodrush Bellow》をプレイしている=6以上のカードを捨てているので続行が付き非常に相性が良いです。青ピッチして《Bloodrush Bellow》プレイし、浮いている2リソースで《下顎の鉤爪》で続行付き5点の攻撃をし、そこから《牙鳴り》をプレイすれば10点の攻撃ができ、強力なターンを作ることができます。

ターン中の野人クラスの攻撃を全て強化する性質上、連続攻撃するほど強力なターンに繋がります。《敏捷》トークンがある状況や、《荒ぶる騎乗》など続行を持てる攻撃アクションがある時に《Bloodrush Bellow》を引いたら大チャンス。胴装備《Savage Sash》を起動してリソースも軽減すれば20点を超えるビッグターンに繋がります。

《Savage Feast》は追加コストとしてランダムに手札を1枚捨てることを要求する、一見すると使いづらい攻撃アクションですが、《敏捷》トークンがある時や足装備《Beaten Trackers》と組み合わせることで真価を発揮します。

これらで続行を付けたり、アクションポイントを獲得することで、《Savage Feast》でドローしつつ連続攻撃につなげていけます。また、カード捨てる条件を満たすため、武器《下顎の鉤爪》にも続行がついて、連続攻撃するターンに繋がります。

黄色《牙鳴り》、黄色《荒ぶる騎乗》、黄色《素早い振りかぶり》はそれぞれ4-6枚目としての採用です。ケイヨのデッキは2コストの攻撃アクションが多いので、黄色ピッチでも十分な攻撃ができることが多いのは採用理由の一つです。

また、黄色《牙鳴り》は攻撃手段としても7点+《剛力》トークンで8点相当となります。《荒ぶる騎乗》と《素早い振りかぶり》は採用枚数を増やすことで連続攻撃による強力なターンを作りやすくなります。

《群れの招集》は青の5としての採用ですが、防御時の能力でデッキトップを6以上に固定しやすいため、《牙鳴り》などのドローした後ランダムに手札を捨てる効果により《Bloodrush Bellow》や《蛮勇》(=《No Fear》)といった攻撃アクションではないカードをドローして捨ててしまう事故を回避することができます。

サイドカードについて

これらサイドの装備品は秘術ダメージを与えてくるWizardやRunebladeクラスへの対策カードです。Kano相手にはフル装備で、Runeblade相手には腕装備のみ付け替えて挑みましょう。

《蛮勇》はヌゥ対策となるインスタントです。ヌゥの豊富な手札破壊系効果に対応してプレイすることで、手札を追放し、手札破壊効果を避けながら軽減効果を得ることができます。

《群れの狩り》は「威嚇」により、GuardianやAssassin、Warriorといった防御的でFatigueを狙ってくるようなデッキ相手に活躍する1枚です。特に《敏捷》トークンがある状況で《群れの狩り》から攻撃をはじめ連続攻撃をしかけることができれば、相手の防御用のカード1枚を減らしながら連続攻撃をしかけることができます。同じく、黄色《荒ぶる騎乗》、赤《素早い振りかぶり》は連続攻撃を可能にするので、相手が防御的な時に追加投入します。

ケイヨはドローディスカードのカードを多く使用するため、他のヒーロー比べて少しデッキが切れやすいという性質を持ちます。防御的なデッキが相手と戦う時はデッキからカードをサイドアウトせずに、こういった対策となるカードを足すのみにするのがオススメです。

4.Armory deck Kayo デッキリスト フルパワーで改造案

改造後のリストは以下になります。Fabraryリンクはこちら

[Red]
1:《Amnesia》
3:《Bare Fangs》
3:《Cast Bones》
3:《Clash of Agility》
3:《Command and Conquer》
3:《Enlightened Strike》
3:《No Fear》
2:《Pack Hunt》
3:《Pulping》
3:《Swing Big》
3:《The Weakest Link》
3:《Wild Ride》

[Yellow]
3:《Bare Fangs》
3:《Beast Within》
3:《Bloodrush Bellow》
3:《Send Packing》
3:《Wild Ride》
[Blue]
3:《Agile Windup》
3:《Assault and Battery》
3:《Mighty Windup》
3:《Pack Call》
3:《Riled Up》
3:《Run Roughshod》
3:《Smash Instinct》
3:《Wrecker Romp》

[Weapon]
《Mandible Claw》

[Equipment]
《Apex Bonebreaker》
《Gambler’s Gloves》
《Nullrune Gloves》
《Savage Sash》
《Scabskin Leathers》
《Scowling Flesh Bag》
《Skullhorn》

(追加で入れたカードが太字になっています)

装備品について

《Scowling Flesh Bag》、《頂点壊骨の篭手》、《Scabskin Leathers》の3種はいずれも非常に強力なL装備です。

甲乙つけがたいですが、買い替える優先度としては《頂点壊骨の篭手》→《Scowling Flesh Bag》→《Scabskin Leathers》(右ほど低い)でしょうか。
《Scowling Flesh Bag》は防御に使うことで、相手の手札を「威嚇」し、ターン終了時まで追放することができます。防御で2点、追放したカードで3点以上のライフを稼ぐことができ、時には致命的な攻撃リアクションを防いだり、Ninjaクラスのコンボを防いだり、8点以上の価値を発揮することも多々あります。また、これを装備している限り対戦相手は常に《Scowling Flesh Bag》で損する動きをしないように計算しながらプレイをする必要があり、プレッシャーになります。

《頂点壊骨の篭手》は防御で2+1点、《剛力》トークンを2回出すことができれば2点分になり合計5点分のバリューを生み出します。特に《Command and Conquer》や《斬首》、《最も脆い所》といった6点のヒット時効果を持つカードをプレイする前のターンに、《頂点壊骨の篭手》で《剛力》トークンを出しておいて7点にして防御を困難にする動きは非常に強力です。

《Scabskin Leathers》は防御として2+1点でまず3点分のライフになる強い装備かつ、ダイスを振ってその出目でアクションポイントを増減させるユニークな効果を持っています。この効果は続行がついてないので、6が出ればアクションポイントは3、5-4が出れば2、3-2は1で増減なし、1は0になりターンパスになります。1が出るとターンパスになってしまうリスクが大きいため、基本的にはこの効果を起動せずにプレイしていきますが、不利マッチでありリスクを背負わなければ勝てないような状況や、こちらのライフが追いつめられている状況などはこの足装備の効果を戦略に取り入れます。

メインに追加したカードについて

《Command and Conquer》と《斬首》はどちらも相手の格納庫を攻めるカードです。相手の格納庫にカードが置かれている状況でこれらをプレイすると、相手は3のカード2枚を防御に回さざるを得ない可能性が高いです。更に、これらのカードは《剛力》トークンにより7や8にすることで、相手の手札2枚に加えて装備品や追加の手札を要求することができ、非常に強力なので狙っていきましょう。ケイヨの強みの一つです。

《Swing Big》は2コストで8点と非常に打点効率が良い攻撃アクションです。デメリットとして、この攻撃がヒットしなかった場合、相手に《Quicken》トークン(トークンの持ち主の攻撃時に破壊され、その攻撃に続行を与える)を与えてしまう効果がついていますが、《Swing Big》を守るためには手札が2-3枚を防御に使用しており、相手の手札が少ない状況で《Quicken》を持ってターンが始まるので、有効活用できるケースは少ないです。

《Beast Within》は戦闘チェインから墓地に送られた時、”「自分のデッキの一番上を追放し1点のライフを失う」を℗6以上のカードが追放されるまで繰り返し、℗6以上のカードを追放した時それを手札に加える”という効果を持っており、要するに《Beast Wtihin》を手札から捨てると、6のカードが手札に加わります。《牙鳴り》、《荒ぶる騎乗》、《Bloodrush Bellow》など手札を捨てる効果を持つカードがふんだんに入っているケイヨのデッキには是非とも入れたいカードです。

《Enlightened Strike》は非常に取り回しが良い5のカードです。攻めるべきマッチアップでは手札4枚から《Enlightened Strike》を5点続行をしながら《牙鳴り》をプレイしたり、守るべきマッチでは2枚を防御に使いながら《Enlightened Strike》を7点でプレイしたりと安定します。ケイヨのデッキでは《牙鳴り》など防御値がない赤いカードが複数枚手札に来るとどうしても動きが弱くなってしまいますが、このカードを採用していると最低限の動きができるようになります。汎用クラスなので《Bloodrush Bellow》のバフが乗らない点には気を付けましょう。

サイドのカードについて

《Gambler’s Gloves》はPrismの《Arc Light Sentinel》の対策となるカードです。《Arc Light Sentinel》を設置されると、攻撃は強制的に《Arc Light Sentinel》を対象にし、Spectra効果によりアクションポイントを失ってターン終了となってしまいます。

しかし、野人クラスは足装備《Scabskin Leathers》でアクションポイントを増やすことができます。…ダイスで4以上を出せば。なので、《Gambler’s Gloves》を装備して、ダイスをふりなおせるようにして、アクションポイントを増やせる確率を上げるのが対抗策の一つとなります。

《最も脆い所》はゼン、ヌゥ、エニグマといった神秘ヒーローや、ケイヨ、Leviaといった防御値のない攻撃アクションを採用しているヒーローに有効な攻撃アクションです。これらのヒーローと対面した際にはサイドインして、圧のあるヒット時効果でプレッシャーを与えていきましょう。

《Amnesia》はヒットした場合、相手のカードの名前を無くす効果を持っています。ゼンやKatsuなどコンボを主体としたNinjaヒーローに有効なサイドカードです。

以上となります!

お読み頂きありがとうございました。


Hiroyuki Tansei/どくいろ @fab_dokuiro
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》,《Kayo》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。CallingTokyoTop8。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

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