【ProTour Los Angeles】プロツアー参戦レポート(前編)

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はじめに

皆さんこんにちは、おかゆさまです。

今回はプロツアーの権利を前回のPro Questで獲得できたので、プロツアーロサンゼルスに参加してきた模様を記事にしてみました。他にも気になることがあればコメントいただければ答えれる範囲で答えます!

では早速本編をどうぞ。

1日目:移動

関空20日(水)17時発→韓国経由→ロサンゼルス20日(水)15時着
日本発の便が少し遅れたが大きな問題はなし。セーフ。よく他の業界でも飛行機のトラブルで大会に参加できない例も聞くので毎回無事に飛びますようにと祈っている。私が機内で選んだ機内食は全て美味しかったが、エビorチキンの2択でチキンを頼んだ友人が隣で味がないと嘆いてた。かわいそう。私はかろうじて英語がわかるレベルだったのでエビチリみたいなエビとチャーハンを食べた。おいしかった。

今回のロサンゼルスは全5日間、大阪+佐賀の4人でAirbnbで借りた1軒家に滞在。会場からは車で15分程度、Uberで配車を頼めば5分くらいでやってきて会場まで移動することができた。
借りた家にはキッチンや家電も一通り揃っていたため、スーパーで買い物して朝食や軽食、飲料を割と安く確保できたので便利だった。そして買うものはとにかくすべてがデカい。ピザは6ドルくらいで日本の宅配ピザLサイズ超え。4人が2枚でお腹一杯。念のためと買った3枚目は翌日の朝食になったのだった。

2日目:ドラフト練習会+レセプション

昼からPT参加の日本勢で集まってドラフトの練習会。どうしてもCCは海外と経験の差があり、若干ステージが違うなと感じるもののドラフトは逆に日本人のほうが優秀だと思うこともある。CCの練習でほんの少しの差を埋めるよりもドラフト練習で差を広げるほうが重要だと思い日本勢に声をかけて練習することにした。
練習での私の結果はそこまでよくはなかったが、カードの強さなど、認識を話し合えたので結構得るものがあった。7人しか現地にいっていないこともあり完璧なドラフトの練習はできなかったので、次回は10人程度プロツアーにいって、よい環境で練習できたらと思う。
ちなみに昼はみんなで最寄りのハンバーガー屋でテイクアウト。日本のノリで一人1つずつ違うレベルでポテトを頼んだら結構な量が盛られていて、頼んでない人達も総動員したが全然食べきれなかった。アメリカはすごい。

会場

練習を終えて夕方にはレセプション参加のため会場に向かう。なんとか開場時刻の15分前には到着。すでに受付が始まっていて30人くらい待機しているプレイヤーがいた。今回のプロツアーはチケットの発券はなかったのでパスポートを見せて受付完了。去年のWorldsではチケットにQRコードがあり、スマホでチケットを表示して読み取る形式だったので大会主催によって受付方法が違うのも面白い。大体の場合でGEM、パスポート、スマホがあればなんとかなるので現地には忘れないようにもっていこう。

受付から10分くらい待機してついに開場。入場してすぐにHeavy Hittersヒーローたちのバナーがお出迎え。会場も木曜日はレセプションしか行われないが、すでにプレイエリアも含め設営は完了していた。ベンダーブースのショップもおおよそ来ていたし、公式ショップも稼働していた。プロツアー限定のサプライやアパレルが販売されているので、これなら本選に参加しなくても十分楽しめるでしょう。

おなじみのRathe地図風の会場マップ

ショップを覗いていたら1時間すぐ経過してしまい、公式発表の時間に。LSSスタッフによる大会や新規パックの情報が公開されていく。特にMystvail、Calling東京のあと、すぐほかのムービーが流れWorlds大阪が発表された瞬間は少し涙が出た。James White氏も日本のプレイヤーや市場に期待していると話していたので、私も今年あと1回大阪でBattle Hardenedでも開かれないかなと思っていたらまさかのWorldsで現地で一緒に参加している大阪プレイヤー達と騒ぎました。

発表の後はディナータイム。Worldsの時は生ハムやおつまみとお酒がメインでしたが、今回はビュッフェ形式で食事メインだった。野菜やポテト、チキンにステーキとマッケンチーズなどアメリカらしい内容だったし、無限におかわりが補充されていてまったく無くならなかったので満足していない人はいないと思う。
木曜日はお腹一杯になって終了。本番に向けパワー満タンといったところ。

3日目:Pro Tour Day1

プロツアー1日目、朝9時開始のため8時には家を出発。今回4人で行動していたため多くの場合で後部座席に3人で座ることになったのだが、トヨタ車がUberで配車されるとかなり余裕があって助かった。ありがとうトヨタさん。
8時半には会場着。割と緊張していた。FaBのTier4イベントは2回目だけど全然慣れない。前回遅刻ギリギリに卓につくこともあったのでアナウンスだけは聞き逃さないようにと大会に望む。FaBはイベントの大小に関わらずGEM上でマッチング管理と勝敗管理を行っているのでとにかくスマホの電池とネットワークさえ生きていればなんとかなる。
今回私がCCのお供に選んだヒーローは《Prism,Awaken of Sol》。《Kayo,Armed Dangerous》は5分から少し不利、《Dromai,Ash Artist》には割と不利でメタ的には不安だったのだが、割と練習量を確保できたことと、多くのヒーローに大幅に有利でマッチ運次第でいい結果がでるだろうと思いこのヒーローを選んだ。
実際のメタゲームはおおよその想定通りだったが、思ったよりKayoが多すぎた。もう少しGuardianやNinjaが多い予定だったため割と焦る。

ここからは1日目の対戦に関してのレポートになるため、ゲームの内容より雰囲気が知りたい人は飛ばし飛ばし見てもらえればと思います。

1戦目 VS 《Kayo, Armed and Dangerous》

最大派閥のKayoといきなりマッチング。確率的に1/6はKayoとマッチするので順当ではある。
Prismのとれる戦略として、Kayo相手だけはアグロプランも考えていたが、日本にいる間の特訓でアグロよりもコントロールプランで相手に対応を迫ったほうが勝つことがわかっていた。特に《Gamblers Glove》をサイドにとっていないプレイヤーが多いだろうと思ったので割とダイスの出目次第なところがあり、Auraを展開してダイスを多く振らせることで、相手が1を出したときにかなり有利になる。

実際のゲームは序盤から手札にAuraカード+アタックアクションカードがバランスよく手札に来てくれて上手くSoulにカードが貯めることができる展開に。結局《Bloodrush Below》を1回もプレイされることなく《Suraya, Archangel of Efudition》+《Arc Light Sentinel》の盤面を作ることができたため相手の《Scabskin Leathers》との勝負。

次のターンの運命の《Scabskin Leathers》のダイスは、まさかの1が出て、盤面がそのまま残った状態で手札4枚+アーセナルと、この時点でかなり有利に。最終的にSurayaでカードを引きながら攻撃して、Surayaがいなくなったあとも《Sekem, Archangel of Ravages》でArcaneとのミックスダメージを絡めることができて無事勝利。
普通に回られると勝てないので、どれだけ運に頼るのかを選択させるのが一番勝率が高い結論だったので実践できてよかった。

1-0

2戦目 VS 《Victor Goldmane, High and Mighty》

これも事前で仮想的としていた《Victor Goldmane》とのマッチアップ。実感として少しくらいは有利なのだが、対戦相手の対Prismの練度によって勝率が変わりやすいマッチアップなのであまりPrismがいなかった環境でプレイしていることを祈るしかなかった。
特にVictor側のGo again持ちのアタックアクションカード(《Enlightend Strike》や《Zealous Belting》)とこちらのAuraカードとの噛み合い次第で有利にも不利にもなるので割と運まかせになりがちですが、割とプレイングでどうにかできる場面が多いのでスキル差がでやすいマッチアップだと考えています。
序盤は全くAuraカードを引かず厳しい展開。ただ相手側も強力なアタックアクションカードをPhantasm誘発用に防御に使っていて、緩やかな展開になった。しかしずるずるとこちらのライフが減っていき、最終的にこちらのライフが4、相手ライフが40で勝負に出る。

《Halo of Illumination》→《Tome of Divinity》→ 《Suraya, Archangel of Erudition》Transformして攻撃 →《Arc Light Sentinel》→《Passing Mirage》とプレイし、なんとかそこからテンポを渡すことなく勝利。

OverpowerやGo againカードで押し切られて負ける展開が一番多いのでギリギリ間に合ってよかったといったところだった。

2-0

3戦目 VS 《Dromai, Ash Artist》

明確にプレイミスのため負けた悔しい一戦でした。対Dromaiは《Figment of Ravages》を使い、《Aether Ashwing》の攻撃のタイミングで攻撃しているAshwingを倒すと1ターン猶予ができるため積極的に狙う必要があった。

《Aether Ashwing》の攻撃タイミングでArcaneダメージで倒すとアクションポイントがなくなる

しかし緊張からか、《Figment of Rebirth》をサーチしてくる場面でなぜか《Figment of Ravages》を持ってきてしまうミス。結局これが響き、頭装備を上手く使うことができなかったため負けてしまいました。

2-1

4戦目 VS 《Azalea, Ace in the Hole》

基本的に有利な上に先行とって《Herald of Tenacity》(Red)で一旦攻撃してみるとノーブロック宣言。実は相手のハンドに《Rain Razors》が2枚ある上に6以上のカードはなく、ほとんど防御できない状態でした。先行1ターン目の攻撃が10点通った上に、相手のハンドに防御に使えない要因があることも確定したため、後攻1ターン目のDominate付き《Endless Arrow》を天使のWard込みで《Rain Rozors》プレイされてもヒットしない防御の選択ができた。
あとはライフさえ互角なら基本的には負けないマッチアップなので《Herald of Erudition》や天使でカードを引きながら戦い、無事に勝利。

3-1

CCラウンドは練習のかいもあって3-1の好成績で終えることができました。ドラフトラウンドまで少しだけ時間があったので家で作ってきたサンドイッチを頬張りながら開始を待ちます。

ドラフトラウンド

ドラフトラウンドで前回のWorldsを含め、初めて上位グループのゾーンにやってくることができました。ここで3-0できるとトップ8にぐっと近づけるためかなりの頑張り所。
前回参加のWorldsからの変更点として、ドラフト時のプレイマット禁止、パックの封入の仕方が変更、アナウンスの仕方が若干変更の3点がわかりやすく変更された部分でした。
パックはちょっとだけ変になっていて、前回誤って表側からあけてしまい見えてしまうパターンが多かったのか最後の1枚だけ裏向きのカードに変更されていました。ただこれもどちらが1枚だけ裏のカードなのかわかりにくいうえにすべてのカードを同じ向きに修正するのが難しかったので次回以降もう少しなんとかなると助かるところです。

今回のHeavy Hittersのドラフトの所感としては、カジュアルに遊ぶのは面白いもののほぼ全員がオープンピック(デュアルクラスやGenericの強いカードをピック)なため上流のクラス事情がしばらくわからないことが多い。1~3パック目で見た内容から下流のクラス事情をある程度予想して上流でかぶらないように祈るしかないため割と広いピックをしつつも自分のクラスを主張しなければいけません。

今回私の持ってきたドラフトのパック1ピック1の思考としては
一般的なバランスな場合はWarrior>Brute>Guardianの順番で強いので、開けたパックの中にWarriorやBruteの強いカードが少なく、主張できそうならクラスカードから選択する。そうでないならデュアルクラスの強いカードを選択して2つのクラスでいなさそうなものを選択する。できればWarrior/Bruteのデュアルクラスを選択する。

この3点を重視してプレイしていました。パック1はかなり強いパックで、Brute用の赤カードが4枚くらいありつつもWarrior、Guardianはシングルクラスカードでピックするカードがあまりないパックだった。ここでBruteの強いカードを選択してもよかったのだが、下にBruteが3人以上いる事態はほぼ負け濃厚なので今回はBruteの選択を避けました。結局Warrior/Guardianのデュアルカードを選択して流れを確認します。

HeavyHittersドラフトは上流からのシグナルを受けとるのが難しく、強いカード流れてきたからこのクラスはいないと思っていたら実はすぐ右のプレイヤーが同じクラスなとこもしばしば。
そのため私は序盤は必ずクラスカードとレア、フォイルをまとめてソートしてカウントしていました。このパックのシングルクラスのカードは計5枚で2/2/1の配分、レア2枚とフォイル1枚は確定のため、これらが計8枚あれば上でまだクラスが決まっていない状態であることがわかる。

逆にクラスカードが5枚より減っている場合はクラスが決まっていそうなパターンや、レアから抜かれているパターンなどとにかくクラスを確定しているプレイヤーがどれくらいいるのか自分の中での判断基準が必要でした。上流がスムーズに決めるのなら余っているクラスをやりたいし、逆にこっちが確定するならわかりやすいシグナルを送る必要があります。
実際の進行では、パック3まで見た内容でGuardianの強いカードがほとんどなく、Heavy HittersのGuardianプールに1枚で始めたくなるようなGuardianクラスの強力なカードがないので、自分のところで強いカードを堰き止めてしまえば、流したパックからGuardianを始めるプレイヤーはほとんどいないだろうと考えました。

なのでパック3でまさかのコモンの盾をピック。これが功を制したのかはたまた運がよかっただけなのかまさかの卓1Guardianに。Guardianクラスカードが29枚とⒹ3カードの集合体になりました。


ただ、完全に卓1なのか最後のほうまで確証が持てなかったので攻めたピックをすることができずデッキがあまり強くありません。Betsy Specializationの頭装備はとれているものの、Wager系のアタックアクションカードや《Lead with power》を始めとしたバフ系のカードもなく、勝ち筋がファティーグになりがちなデッキが出来上がりました。

パック2あたりからデュアルクラスやGenericのカードの強いカードをGuardianクラスカードより優先すれば良かったと、あとで反省しました。この辺りのバランス感覚はまだ古参プレイヤーのほうが優れている部分だろうとは思うので早く追いつきたいところです。

勇気を持って早めにピックするべきだった…

ドラフトは結局ほぼすべてのマッチアップでファティーグで勝つことにしてブロック偏重、8点以上で攻撃できるか相手のAgilityトークンがある場合のみ攻撃することに。結果Warrior相手はFatigueでき、Kayoにのみ負けてしまった。Kayo戦はすべてのClashに負け、すべての相手の6以上要求のカードは条件を満たしたため、しょうがないかなといったところ。

最終的なドラフト結果は2-1。5-2の50位以内のポジションで2日目に挑みます。おそらく2日目を6-1すればトップ8に行ける計算なのでチャンスはまだある状態。

明日のドラフトで3-0できればかなり良い位置にいけるためとにかく頑張るぞと気合を入れて会場を後にしました。

ここまで読んでいただきありがとうございます。前半は以上。2日目以降の模様は後半に続きます。


おかゆさま @okayusama
お気に入りヒーロー:《Kano》,《Azalea》,《Lexi》
お気に入りカード:《Blazing Aether》
ホームショップ:TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権でTOP4。Battle Hardened東京でもTOP4。調整チーム「OkayuPirates」船長

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