ザ・ミッドレンジ!Uzuriの使い方を解説

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自己紹介|My Profile

皆さん、こんにちは。Flesh and Bloodを愛するいちプレイヤーです。この度、Road to National予選に《Uzuri, Switchblade》(以下Uzuri)で2回出場し、優勝と準優勝することが出来ましたので、《Uzuri》の普及と、《Uzuri》をプレイしようとしているプレイヤーへの一端の助力を主目的として『Uzuriについて』『デッキリスト解説』『戦い方』『小技』を主に解説したいと思います。

Uzuriについて|About Uzuri

《Uzuri》の能力は、『リアクションタイミングで手札の好きなカードを裏向きで追放し、解決後に追放したカードがⒸ(コスト)2以下のアタックアクションカードであるなら、アタックしている「stealth」を持つカードをボトムに送り、追放しているカードをアタックしている状態でチェインリンク上に置く』というもの。文章にすると少しわかりにくいですが、要は「stealth」持ちのカードを、手札の強いカードに変身できるというものです。かなり特殊なヒーローを持ったカードです。

「stealth」持ちのカードは様々ありますが、一番シナジーするカードといえば《Isolate》でしょう。

能力は「dominate」「stealth」のみ。まさに《Uzuri》のためにデザインされたようなカードです。もし相手がディフェンスリアクションを持っていない場合、《Isolate》を1枚でブロック→《Uzuri》能力起動→《Shake Down》などへ変身 の動きについてこれないのでオンヒット効果を狙いやすいです。この動きは積極的に狙いましょう。

能力から察しの通り、物理的な強さというよりも搦め手を利用してアドバンテージを稼いでいくのが強みです。手札が真っ赤でも「stealth」持ちのカードさえあれば、能力によりⒸ2の強いアタックアクションカードでアタックできるので、『ブロックにカードを使いながら少数のカードで攻める』のが基本的なセットアップとなります。

そんな《Uzuri》の一般的なメタ推移はというと、20人に1人程度でしょうか。
実際に、直近のRtNでは、GoAgain 1/32 若院 1/21 京都ジラフル 2/32 でした。
ですので、トップメタに対して対策をする立ち位置であり、対策される立ち位置ではないです。

マッチ相性(My List)は以下の通りです。総合的に見ると、現環境ではかなり良い相性値になっています。最近の主な勢力である《Victor》、《Bravo》、《Prism》、《Kayo》に好相性である点がとても良いです。

デッキリストレビュー|Deck list review

まずはデッキリストの紹介です。《Uzuri》には、主に『Contract型』(コントロール)と『Red型』(アグロ or ミッドレンジ)があります。このリストは後者の『Red型』(ミッドレンジ)に該当します。ですので、以降の解説は『Red型』である前提でお読みください。

■コア部分

《Already Dead》*3
《Command and Conquer》*3
《Death Touch》*3
《Enlightened Strike》*3
《Leave No Witnesses》*3
《Shake Down》*3

《Codex of Frailty》*3
《Surgical Extraction》*3
これらのカードは、おそらくどんな《Uzuri》にも3枚採用されているカードです。妨害、打点、展開と重要な役割を持ちます。この中で一番カードパワーが低いのは《Already Dead》ですが、「Warrior」クラスが使用する最強装備《Valiant Dynamo》を追放できる能力を持ちます。

■その他
《Looking for a Scrap》*3

《Uzuri》はヒーローの特性上、手数が少なく1ターンで出せる最大火力が低くなりがちです。そこで、《Looking for a Scrap》を最大まで採用することで火力を底上げしています。こうすることで、アクションポイントが必要な相手である《dromai》や《prism》などにも勝てるゲーム展開を作ることが出来ます。《Looking for a Scrap》はⒸ(コスト)1、(パワー)5のgoagain持ちと大変優秀なカードですが、墓地にある1のカードを1枚追放する必要があります。《Uzuri》に採用される青のカードは「stealth」を持つ1のカードです。《Uzuri》が持つ変身能力の種になるカードがそのまま追放コストとして使用できるので相性がいいわけですね。《Fyendal’s Spring Tunic》からのでプレイする出来るのもとてもグッド。

《Nimblism》*3 《Nimble Strike》*1

《Nimblism》は『次のⒸ1以下のAttack Action Cardによるアタックを+3する。goagain』というもの。ただの+3するカードに見えますが、オンヒット効果を持つアタックと併用することで3点以上の表現価値を生み出すことが出来ます。さらに、Attack Reacitonではなく、Actionカードである点が重要で、手札を空にして使用すると最大バリューである《Codex of Frailty》とシナジーします。(ディフェンス)2なのでブロックする展開には不向きですが、火力用として割り切って採用しています。《Nimble Strike》《Nimblism》を3枚採用している場合のみ採用できるバリューカードです。これもⒸ15のgoagain持ちで出力に大きく貢献します。

《Infect》*3

Ⓒ03でヒット時に、「Bloodrot Pox」トークンを生み出します。見た目3のカードですが、Pox込みで5点の表現価値のあるカードです。カード一枚でブロックされると終わりに見えますが、「stealth」を持っているのでブロック後にバリューカードに変身する可能性があります。『ブロックさせた上でヒット時効果を通す』展開は、《Uzuri》が最も理想とする展開なので見た目以上のプレッシャーを相手に与える事が出来ます。《Nimblism》と一緒にプレイすることでバフ3点が乗って、2枚で8点の表現価値にすることもできます。Uzuri式Swing Bigとさせて下さい。

《Censor》*3

このカードは一般的な《Uzuri》には採用されていないカードだと思います。Ⓒ15(ブロック)3のGenericカードで、ヒット時にカード名を宣言し、相手の次ターン終了時まで宣言したカードはプレイすることが出来ません。見た目からは強さをあまり感じ取れないデザインなので強さを箇条書きします。

①tunicからフリープレイ出来る
見た目通りですが、Ⓒ1なのでtunicを使えば、手札からⒸを支払わずにプレイすることが出来ます。これは、《Uzuri》の基本的なセットアップである、『毎ターンブロックしながら切り返す』と一貫しており、tunicカウンターを円滑に使用することが出来ます。

《Nimblism》の恩恵を受ける
Ⓒ1のカードなので《Nimblism》の恩恵を受けることが出来ます。

《Codex of Frailty》とのシナジー
恐らくFlesh and Bloodでデザインされているすべてのカードを見渡してもその強さはトップ域にあるであろう、Assassin&Rangerが誇る最強カード《Codex of Frailty》とのシナジーです。《Codex of Frailty》は、アーセナルが空いている場合、相手にも強制的にアタックアクションを墓地からセットさせます。これは公開情報であり、相手のアーセナル(しかもAA)を知ったうえで《Censor》をプレイすることが出来ます。相手目線、ヒットすると今セットしたカードを宣言することは明白なのでブロックを強制させることが出来ます。

④外しても大丈夫
ヒットして宣言したカードは大抵外れます。外れないようにその状況で一番プレイされてつらいカード、一番数が採用されていてかつまだ一番残っているカードを宣言しますがまあ外れます。でも安心してください。そのゲーム中に《Censor》をもう一度プレイしたとき、もしさっき宣言したカードを相手が持っていた場合、相手目線は『ヒットすると宣言されるかも知れない』という意識が根付いており強いブロック強制力を持つことが出来ます。”おれは言うぞ”という”覚悟”が大事なのです。なので、外しても2回目に意味を持つと捉えてポジティブにいきましょう。

⑤一番重要なポイント3
上記の強みを備えながらが3あるという点です。ここが一番重要です。基本的なセットアップを阻害することなく運用する事ができます。大体これくらいの性能でかつGenericの場合は2でデザインされがちなのですがこれは3にデザインされています。ありがとうLSS。

《Standing Order》*2

サイドにあるこのカードは、ポッパー(素のが6点以上あるカード)が必要な「Illusionist」クラス相手に使用します。《Prism》や《Dromai》相手ですね。アーセナルにカードは必要ですが、Ⓒ0でプレイできるポッパーであり、《Nimblism》の恩恵も受ける特別なカードです。《Codex of Frailty》との相性も良く、アーセナルを空にしアシストします。《Prism》が使用する《Herald of Erudition》に対してポッパーでありながら《Celestial Reprimand》でデバフされても5点のためヒットしません。さらに、《Dromai》の《Miragai》に対してもⒸ04点で対処できるのが大変優秀です。


■頭装備《Balance of Justice》 or 《Crown of Providence》について

リストの初期段階では、《Balance of Justice》《Crown of Providence》共に採用していましたが、《Balance of Justice》を着用する機会が見るからに増えたことと、サイドボードにより枠を増やしたいため《Balance of Justice》のみ使用する結果になりました。このリストでは、採用している全てのカードがアーセナルに置いてもいいカードなので、《Crown of Providence》によるケアを気にする必要が無いのも大きな要因です。

■メイン枚数60枚へのこだわり
このデッキの基本思想は、『常に一定以上のプレッシャーを与え続けよう』です。ですので、メインデッキ枚数は一番回転率の良い60枚にしています。もし後手で自分から攻める場合は、60枚で戦い、先手の場合はディフェンスリアクションを少し足すといった形なります。ゲーム中に、パワーカードである《Codex of Frailty》を2~3枚プレイしたいのも大きな要因です。ファティーグ相手以外は出来るだけ60枚に近い枚数で戦うようにしましょう。

デッキリストについては以上です。もし他気になる点あればコメント下さい☺

戦い方|How to fight

先述の通り《Uzuri》は搦め手を得意とするヒーローであり、物理的な点数は伸びにくいヒーローです。もし、手札4枚でターンを迎えてもダガー&ダガー&6点で合計8点になることはよくあります。ですので、ヒット時効果による付加価値を常に意識して戦う必要があります。

その付加価値を生み出しやすくするために、『カードの組み合わせ』で戦うことが最も大切です。その代表的な組み合わせを紹介します。

①「stealth」を持つカード + Ⓒ2のアクションカード

試合中最も発生する組み合わせです。「stealth」を持つカードはアーセナルに置いておくことで、手札に来たⒸ2のアクションカードを受け入れる事が出来るようになります。この形にすると、そのⒸ2のアクションカード以外のカードはブロックに使うことができるようになり、かなり動きに幅が生まれます。残ったカードはダガーを振るなり、アーセナルに置いて次の受け入れを作るなりしてサイクルします。

②《Isolate》+ Ⓒ2のアクションカード

変身前の「stealth」を持つカード として最も最適なのが《Isolate》です。「dominate」能力により変身後のアクションカードをアシストします。特に《Shake Down》との組み合わせは抜群で、相手の手札のカードを抜き取り無理やりテンポを奪うことが出来ます。《Shake Down》は、リアクションをしていないと能力がアクティブにならないので、素打ちよりも変身してアタックしたいカードです。《Isolate》を積極的にアーセナルに置いて《Shake Down》の受け入れを作りましょう。《Isolate》+《Command and Conquer》の組み合わせには強いリーサル力があります。相手のライフが3で、アーセナル、装備も無しの場合、もしディフェンスリアクションを持っていたとしても「dominate」能力により変身後にしかプレイが出来ず、変身後は《Command and Conquer》なのでディフェンスリアクションをプレイ出来ないため強制的に勝利することが出来ます。このプレイで接戦を制したことは何度かあります。

《Nimblism》+《Death Touch》or《Leave No Witnesses》

ゲーム中ヒットさせたいカード《Death Touch》or《Leave No Witnesses》《Nimblism》と一緒に使いたいカードです。《Nimblism》+《Death Touch》をtunicのから打つと、カード2枚で9点さらにヒット時効果である「Bloodrot Pox」トークンの2点を加えると、なんとカード2枚で11点の表現価値となります。もしこれが《Codex of Frailty》から放たれた場合、「Ponder」トークンによるキャッシュバック1枚があるので、結果的にカード1枚で11点の表現価値に。。。狙いたいコンボですね。
《Nimblism》+《Leave No Witnesses》7点のブレイクポイントでかつ、ヒット時効果でアーセナルを追放するので約カード1枚分である+3点の合計10点の表現価値を見込めます。かなりのブロック強制力があるので相手がブロックにカードを使う=次の被ダメを減らすことに成功し、起点となりやすいアタックです。この動きにⒸも必要ないため前ターンのブロックも容易にできます。

④《Shred》+《Death Touch》or《Leave No Witnesses》or《Shake Down》

《Shred》は《Nimblism》と違って、バックアップとして使用するイメージです。もし相手がブロックをしなかった場合、《Shred》を使用する機会はありません。ですので、相手がヒットさせたくない状況で《Shred》を持っておく必要があるので手放しで強いというカードではないです。さらに、Assassin Attackとでしか使用できないため、Assassin Attackを使用する機会が見込めないときは積極的にブロックに使用しましょう。この《Shred》を使用する機会がなくスタックすることが敗因に直結することがあります。もし、《Shred》を「Temper」を持つ装備にプレイすることが出来れば大儲けです。ルール上、Ⓓ値を失った「Temper」装備はチェインリンククローズ時に破壊されるので大きなアドバンテージを得る事が出来ます。

《Looking for a Scrap》+《Codex of Frailty》+ 黄色 or 青色

《Codex of Frailty》は手札を空の状態で打つことで最大バリューを発揮します。ですので、Ⓒ1でかつ「goagain」を持つカードとは相性が良いです。Ⓒが0のカードではカードをピッチすることが出来ないため、《Codex of Frailty》を浮かした状態で打つことが出来ません。なので、Ⓒ1であることが大事です。
A:《Looking for a Scrap》《Codex of Frailty》→墓地から《Death Touch》
B:《Looking for a Scrap》《Codex of Frailty》→墓地から《Command and Conquer》
C:《Looking for a Scrap》→ダガー振り→《Codex of Frailty》→墓地から《Leave No Witnesses》
これらの流れはとても強力で《Uzuri》が誇る数少ないビッグアクションターンの一つになります。この動きをするには、墓地に1のカードがあり(LfCのため)、《Codex of Frailty》で釣り上げるバリューカードがある状態にしておく必要があります。ですので、序盤は積極的にこれらのカードをプレイまたはブロックすることで墓地に置いておきましょう。特に《Looking for a Scrap》を引いた時のために、1のカードは早々にブロックするべきです。もし、「1の青いカードを手札に残すとダガーが降れる」といった状況でもブロックに使用して受け入れる状態にしておくことが大切です。

⑥《Fyendal’s Spring Tunic》1+《Spider’s Bite》+《Command and Conquer》+ 青色

これは相手のアーセナルにカードがある前提のプレイですが、《Spider’s Bite》の効果でアタックアクションのⒹにデバフをかけた上で、プレイする《Command and Conquer》はとても強烈です。《Command and Conquer》の効果でディフェンスリアクションをプレイ出来ないので、《Spider’s Bite》のデバフが大きく働きます。カード3枚、もしくはカード2枚と装備品を期待できる動きです。

次に具体例を示します。
状況:自分のアーセナルは無く手札が以下の4枚で、相手がアグレッシブなアタックをしてきているターンだとします。tunicのカウンターは①で、墓地に《Nimblism》は無く、《Shred》は数枚程度だとします。

手札だけを見て考えると、
《Fate Foreseen》《Wither》の合計7点でブロック
②返しのターンで《Isolate》をプレイし、《Death Touch》に変身
このプレイが最適だと思います。
しかし、先程申し上げた通り、”『カードの組み合わせ』で表現価値を高める”ことが大事です。
ですのでこの時に最適なプレイとは、
《Fate Foreseen》《Wither》《Isolate》の合計10点でブロック
②返しのターンで《Death Touch》をアーセナルにセットしてエンド。(tunicのカウンターは②になる。)
です。こうすることで、まだ墓地に無い=引く可能性が高い《Nimblism》とまだ引く可能性のある《Shred》の受け入れが出来、《Death Touch》はtunicのからプレイ出来るため、次のターンも最大12点ブロックすることが出来ます。

以上が代表的な『強い組み合わせ』となります。単体のカードで戦うのではなく、『カードの組み合わせ』で表現価値を高めることで相手との差を付ける。というのがわかって頂けたかと思います。墓地の確認を怠らず山札にあとどれだけのカードが何枚残ってるのか、つまり次に何のカードを引くのかを意識しながら対戦しましょう!

次に、《Uzuri》の『ブロックにカードを使いながら少数のカードで攻める』スタイルの具体例を示します。ゲームは序盤で、相手がアタックしている状況で以下の手札だとします。

まずこの手札の最大打点は、《Enlightened Strike》モードgoagain《Wither》ボトム→《Isolate》プレイ→《Command and Conquer》へ変身です。ですが、《Uzuri》のファイトスタイルはそのターンに最大火力を出すことではありません。終盤に相手のライフが低水準でありリーサルを狙えるのであれば適切なプレイとなります。ゲームは序盤なのでこの選択肢は外し、どれでブロックするかを考えます。

このターンのこちらの目的は、1枚でブロックし、2枚で切り返し、1枚アーセナルに置く(受け入れを作るため)です。まずブロックに使うカードは必ず《Wither》です。まだ《Looking for a Scrap》は山札に大量に残っており、1のカードを墓地に送っておく必要があります。次に考えることは返しのターンで何をプレイするかですが、これはそのターン相手のアーセナルにカードが残りそうかどうかで判断します。
アーセナルにカードが残りそうな場合:
返しのターンで、《Command and Conquer》をプレイしたいため、《Isolate》と《Command and Conquer》を残します。《Enlightened Strike》はマストブロックのアタックが来た場合のみブロックに使います。
アーセナルにカードが残らなそうな場合:
返しのターンで、《Enlightened Strikeをプレイしたいため、《Enlightened Strike《Command and Conquer》を残します。《Isolate》はマストブロックのアタックが来た場合のみブロックに使います。
理想的な動きは、《Wither》でブロック、《Isolate》と《Command and Conquer》をプレイ、《Enlightened Strikeをアーセナルに置く。ですが、相手のアタックがよりアグレッシブな場合は、《Enlightened Strike以外でブロックし《Enlightened Strikeをアーセナルに置いてエンドです。《Enlightened Strikeは全てのカードを受け入れることが出来るスーパーマルチカードです。引いた時にアーセナルが空いている必要がある《Codex of Frailty》もgoagainモードを使えば問題ありません。

このように、『どれでブロックするか』『どのように返すか』『どれで受け入れを作るか』をサイクルするのが基本的な《Uzuri》のファイトスタイルです。『プレイに幅がある』状況を常に作れるところも《Uzuri》の良さであり難しい点でもあります。たくさんプレイして体感で覚えましょう!

ダガーの振り方について|How to use Daggers

《Spider’s Bite》は、ヒット時に次にブロックするアタックアクションカードのをデバフします。
《Nerve Scalpel》は、ヒット時に次にブロックするリアクションカードのをデバフします。

アタック2必要な割には1点の武器で見た目弱そうですが、ヒット時効果を持つアタックアクションカードのプレイ前に振る事で真価を発揮します。《Death Touch》との相性は抜群で、青いカードをピッチし《Spider’s Bite》→《Death Touch》の動きはとても強いです。

基本的に、《Spider’s Bite》を振りますが、4 or 7点をプレイをする場合は《Nerve Scalpel》を振りましょう。こうすることで、《Sink Below》で止まるアタックに装備も要求することが出来ます。相手によっては、ディフェンスリアクションを多く採用していないヒーローもあるので、相手の墓地を確認するなどして判断しましょう。

腕装備である《Flick Knives》のついて解説します。

《Flick Knives》
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ターンごとに1回、アタックリアクション – 0: あなたがコントロールするアクティブなチェーンリンク上にないターゲットのダガーは、ターゲットのヒーローに1ダメージを与える。この方法でダメージが与えられた場合、ダガーはヒットしたことになる。そのダガーを破壊する。
Blade Break

この装備により、アタックリアクションのタイミングでダガーを相手に投擲することが出来ます。見た目以上に強く、リーサルや立ち回りに大きく貢献します。投擲したダガーは破壊されもう振ることは出来ませんが、そのターン中ダガーが持つデバフ効果を与えることが出来ます。この能力を起動する主なタイミングは以下です。

①相手のライフが1
見た目勝ちます。ですが、慢心はせず出来るだけのアクションを行った上で投擲しましょう。

②相手のライフが3
このタイミングで1本投擲することで、次ターン以降のもう1本のダガーアタックがマストブロックになります。(テイクすると1になり、もう1本投擲で敗北なため)

③タイトな局面で《Flick Knives》をブロックに差し出しそうなとき
ライフがタイトなときは《Flick Knives》をブロックに差し出すことにもなります。投擲をせずブロックに差し出すとあまりにも弱い装備となってしまうので、最低1本は投擲し役割を全うさせましょう。

④相手のライフが少なく、次に《Death Touch》などの強いアクションを行う
この状況では強いプレッシャーを与えてより多くのカードをブロックに使わせイニシアチブを継続することが大切です。ですので、強いアタックを行う前にgoagain持ちのアタックをして《Spider’s Bite》を投擲しデバフを掛けて《Death Touch》などの強いアクションを行いましょう。

⑤相手のDefense Reactionプレイに合わせる
《Leave No Witnesses》《Surgical Extraction》4点に対し、相手が4点のディフェンスリアクションをプレイしてきた場合、そのディフェンスリアクションがレイヤーにある状態で、《Flick Knives》を起動し《Nerve Scalpel》を投擲することで、そディフェンスリアクションのを下げてヒットさせることが出来ます。但し、序盤でこの動きをしてしまうと以降ダガー1本で戦う事になってしまうため、そのディフェンスリアクションが3枚目のところに使用することをおすすめします。3枚目の場合、以降《Nerve Scalpel》の役割も見込めないからです。

⑥相手の場にAngelがいるとき
「word」を持つAngelは必ずダメージに反応するので、《Flick Knives》の能力で破壊することが出来ます。本来4点を軽減するはずが、リアクションひとつで破壊できるので大変破格です。

小技|Tips

覚えておいて損はない小技を紹介します。

①《Uzuri》の能力をブラフに使用する
プレイしていると、しばしばこういった手札になることもあります。

この手札はバリューカードが無く変身先が無い状態です。
しかし《Uzuri》の能力は、『手札のカードを裏向きで追放し~』なので、《Shred》でダガーを振ってから、《Sedate》をプレイし、《Uzuri》の能力を起動→《Frailty Trap》を裏向きで追放するといったプレイをすることが出来ます。もし相手がディフェンスリアクションを持っていた場合、《Uzuri》の能力を起動:裏向きで追放→してからの解決前に、ディフェンスリアクションをプレイされる可能性が高いです。何故かというと、相手目線ではその裏向きに追放したカードが《Command and Conquer》だった場合に、解決した後だとディフェンスリアクションをプレイ出来なくなってしまうからです。こうすることで、見た目何も出来ない手札で、相手の強いディフェンスリアクションを釣り出すことが出来ます。次ターンの本命アタックが通りやすくなるので大切なプレイングです。

《Shake Down》を素プレイする前のターンは、《Blacktek Whisperers》をブロックに使う

《Shake Down》はとても強い効果を持っていますが、アタックリアクションをしていないとアクティブになりません。《Uzuri》の能力で使用する場合は勝手にアクティブになるので問題ないのですが、もしアーセナルからプレイする場合はバニラ6点になります。なので、《Blacktek Whisperers》を使用し能力をアクティブにする必要があります。《Blacktek Whisperers》が持つⒹ1点がもったいないのでブロックに使用しておきましょう。こうすることで、バニラ6点にブロック強制力を持たせることが出来ます。

《Shred》を変身前に使用する
《Shred》はAssassinカードにしか対応していないカードですが、《Uzuri》の能力を利用することでGenericカードにも恩恵を与えることができます。もし、《Isolate》《Shred》《Command and Conquer》の手札を持っていた場合は、《Isolate》をプレイ→相手がブロック→《Shred》をブロックカードに使用→《Uzuri》の能力起動→《Command and Conquer》へ変身。こうプレイすることで、《Shred》のデバフ能力はそのまま引き継がれるのでGenericカードにも恩恵を与える事ができます。

④ピッチを赤のカードから行うことでを浮かせる
例えば以下のような手札で墓地に《Command and Conquer》が存在するとします。

《Spider’s Bite》を振ってから《Codex of Frailty》をプレイして《Command and Conquer》まで繋げたい手札ですね。しかし、この時に《Sedate》をピッチして《Spider’s Bite》を振ってしまうと、浮きが1となってしまいこのまま《Codex of Frailty》をプレイしても《Shred》をディスカードしてしまうので《Command and Conquer》をプレイ出来ません。浮き1と合わせて《Shred》をピッチしてもう一本のダガーを振ると今度は浮きが無くなってしまいます。こんな時に行うのが『赤のカードからピッチする』です。《Spider’s Bite》を振る時に要求されるⓇⓇに対して《Shred》を先にピッチしてから《Sedate》をピッチします。(《Shred》を下に敷きながら一緒にピッチゾーン置くイメージです)こうすることで、浮き2を確保しながら手札0の状態で《Codex of Frailty》をプレイし《Command and Conquer》まで繋げることが出来ます。

さいごに

以上です。まとめると、筆者が大事にしているポイントは、
①60枚に近い枚数で戦う
②組み合わせで付加価値を高める
③②を実行するために常に受け入れを考えて戦う

となります。

サイドボードプランをここに書くには余白が狭すぎるので、Fabraryのデッキリンクをご用意しました。「マッチアップ」機能内に各サイドボードを登録していますので、そちらで確認頂けます。

筆者は《Uzuri》を完璧にプレイできているとはまだ言えませんし、上記でお伝えしたことが正解なのかはわかりませんが、《Uzuri》をプレイするプレイヤーの助力になれば良いと思います。そして、この内容に興味を持って《Uzuri》プレイヤーが増えればとてもグッドです!
TCG Shop Go Againでは買ってすぐプレイできる《Uzuri》のオリジナルBlitzデッキを販売しています。興味があれば是非チェックしてみて下さい!

※クリックすると販売ページに遷移します

それでは皆さん、良きFaBライフを!
ご拝読頂きありがとうございました。


ギロチンカッター @guillotine_mito
お気に入りヒーロー:《Uzuri》,《Ira》
お気に入りカード:《Codex of Frailty
ホームショップ:TCG Shop Go Again
犬が好き。



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