良いブロックのやり方を学ぼう!ブロックパターン例題集①

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今回は「Flesh and Blood」(以降FaB)の重大な要素である、「ブロック」についての記事になります。自分のターンにアタックし、相手のターンにブロックする。ブロックにカードを使うほどライフを守ることができるが、そうすると自分のターンの返しのアタックが弱くなる…というジレンマがFaBの面白さの根幹です。これは逆に言うと、「適切なブロックで相手のアタックをやり過ごし、温存した手札でアタックするほど有利になるゲーム」とも言えます。なので、今回はその「適切なブロック」の話です。問題集形式で、色んなシチュエーション毎に見ていきましょう。

ブロック例題集① 次のターンを想定してのブロック

状況:
・使用ヒーロー≪Bravo≫
・ライフ20:20
・相手の手札は2枚
・自分の手札は4枚
・相手のターン

相手が手札の青をピッチして《Raging Onslaught》のプレイを宣言。相手の手札とリソースはなくなり、7点のアタックとなりあなたのブロックの選択になりました。あなたの手札は《Crippling Crush》《Command and Conquer》《Spinal Crush》《Cranial Crush》です。どうブロックするべきでしょうか?

A:《Crippling Crush》《Spinal Crush》でブロックし、1点のダメージを受ける。

FaBにおけるブロックの基礎は「次の自分のターンどう動くかをイメージしてブロックする」です。この手札の場合、青いカードが《Cranial Crush》1枚なので、コスト7の《Crippling Crush》はプレイできません。また、コスト5の《Spinal Crush》は他の手札3枚すべてをピッチしなければプレイできず非常に効率が悪いです。なので、コスト2の《Command and Conquer》と、そのプレイ用の(リソース)となる《Cranial Crush》のみを残し、他はブロックに回すのが良い選択になります。ライフに余裕はある上、《Raging Onslaught》は特に効果を持たない為、ライフで受けても問題ありませんが、この状況ではブロックをせず、手札を温存したからといってこちらが返しに強いアタックができる手札ではありません。手札2枚は返しのアタックに使う、なので、余る残り2枚をブロックに使用してライフを守るのが一番良い手札の使い方になります。自分のターンが来たら《Command and Conquer》をプレイするも良し、武器の≪Anothos≫で攻撃してアーセナルに《Command and Conquer》を残すも良しです。

また、同じ状況でも、《Spinal Crush》と、《Command and Conquer》がもし青いカードで、《Crippling Crush》をBravoのヒーロー能力を起動してからプレイできるような状況ならノーブロックで7点のダメージを受けても良いでしょう。この場合、次のターン強いアタックをすることができるので、ブロックに手札を使用しないことに価値があります。

ブロック例題集② 次の相手のアタックを考えてブロックする

状況:
・使用ヒーロー《Kayo》
・対戦相手《Fai》
・ライフ20:20
・相手の手札は4枚
・自分の手札は4枚
・相手のターン

相手が手札から《Ronin Renegade》のプレイを宣言。相手の手札は残り3枚、浮きリソースは無し。3点go againのアタックとなりあなたのブロックの選択になりました。あなたの手札は《Bare Fangs》Savage FeastPound TownAssault and Batteryです。どうブロックするべきでしょうか?

A:ブロックしない。
この手札で問1.同様、返しの自分ターンでのアタックをイメージした場合、青いカード1枚《Bare Fangs》の2枚を残して反撃するのが一番良い選択肢になります。次点は《Bare Fangs》以外の3枚でブロックして《Bare Fangs》をアーセナルに置いてエンドでしょうか。なので、逆に言うと、残り2枚はブロックに回したい手札になるのですが…ここで注意すべきは相手のアタックはgo againを持ち、残り手札は3枚あること。つまり、まだまだ相手のアタックが控えています。次のアタックがHit時の能力を持っていた場合、ブロック用のカードを残しておくべきだったと後悔するかもしれません。その為、ここはブロックにカードを使いません。相手の手札が減ってきて、そろそろアタックが終わりそうだな、というタイミングでブロックにカードを使用できるのが理想的です。逆にブロック用のカードを温存しすぎてしまうと、相手がアーセナルにカードを置いてターンエンドしてしまったり、最後のアタックが弱くてブロックするのがもったいなかったりする展開もありえるので、連続攻撃の中盤を止めるイメージが良いです。

以下、《Ronin Renegade》の後の展開例を書きます。次にHit時効果を持つRising Resentmentで相手が3点 go againのアタックをしてきたので、それを手札1枚を使用してブロック。その後、青いカードをピッチして武器≪Searing Emberblade≫で3点 go againのアタック。この時点で相手の手札は残り1枚なので、アーセナルにカードを置いて終了される可能性を考慮して手札を1枚ブロックに使用。その後、Faiの能力でPhoenix Flameを回収しアタックし、相手はアーセナルにカードを置いてターンエンドとなる例です。

上記の例では、自分は4点のダメージを受けて相手はアーセナルにカードを温存。返しに自分は《Bare Fangs》8点(高確率で…)のアタックをしかけることができます。相手がアーセナルに置いたカードが3点go againだった場合、相手は4点のダメージをこちらに与えて3点を将来に温存=7点稼いで、こちらは8点+Kayoの能力のMightトークンで将来の1点=9点分出せたわけなので、ライフ2点分有利となる理想的な展開になります。また、このようなブロックができると、《Fai》がよく使う頭防具である《Mask of Momentum》のドロー条件を防ぎやすくなるのも良いですね。

まとめ

今回の大きなポイントは、
①次の自分のターンどう動くかをイメージしてブロックする
②次の相手のアタックを考えてブロックする

になります。

これらを意識してブロックするようにすると、”良いブロック”が出来るはずです!
実践で試してみてください。

また、最後にあった下記の文章は「表現価値」というキーワードで定義されています。こちらも攻略記事のコーナーで解説予定ですので、ご期待下さい(露骨な伏線)

相手がアーセナルに置いたカードが3点go againだった場合、相手は4点のダメージをこちらに与えて3点を将来に温存=7点稼いで、こちらは8点+Kayoの能力のMightトークンで将来の1点=9点分出せたわけなので、ライフ2点分の有利となる理想的な展開になります


第二回以降のブロック例題集ではより慣れているプレイヤー向けに「Katsuの攻撃の止め方」や≪Command and Conquer≫を巡る攻防なども書ければ、と考えています。お楽しみに!

ご拝読ありがとうございました。


どくいろ @dokuiro_mtg
お気に入りヒーロー:《Lexi》,《Fai》
お気に入りカード:《Art of War》
ホームショップ:TableGameCafe’Shuffle、TCG Shop Go Again
史上初の日本選手権で優勝。日本屈指の強豪プレイヤー。手数、打点を読む洞察力が強み。アグロデッキが得意。

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