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はじめに

FaBを始めたての初心者の方からの質問で、
「デッキ内の赤黄青のバランスはどれくらいが良いのでしょう？」というものをしばしば見かけます。マナシステムのある他TCGでのマナバランスのようなものですね。
マナシステム系のTCGではある程度セオリーが決まっていますが、FaBではヒーロー毎に適切なカラーバランスが異なるため、結構回答に困るプレイヤーもいるのではないでしょうか。
なので、そんな質問にある程度の答えとなるような記事を書こう！
というのが今回の趣旨となります。

青いカードとは？

今回のテーマである青いカードについて、最初に触れておきます。
「Flesh and Blood」では、一部のカードを除いてそれぞれ赤黄青の同じカードが存在します。赤いカードは、Ⓟ(パワー値)やⒹ(ディフェンス値)が高いが生み出せるⓇ(リソース)が少なく、青いカードは、ⓅやⒹは低いが生み出せるⓇが多いです。黄色いカードはその平均ですね。

赤いカードほどⓅが高いが生成するⓇが少なく、青いカードほどⓅが低いが生成するⓇが多い

赤いカードほどⒹが高いが生成するⓇが少なく、青いカードⒹが低いが生成するⓇが多い

つまり、赤いカードばかり来てしまうと、Ⓟは高いがⓇが無くカードがプレイ出来ない出力不足という状況になり、青いカードばかり来てしまうと、ⓇはあるがⓅが出ない威力不足という状況になります。

デッキの基盤！青いカードの枚数基準について

デッキを構築する上で特に重要なのは、主にピッチか防御札として運用することが多い青カードの枚数についてでしょう。青いカードが引けないと出力は下がりますし、逆に手札が青4枚だと基本的に強い行動ができません。

まず基本的な考え方として、「手札に何枚青いカードが欲しいか」という点から逆算してデッキ内の青いカードの枚数を決めることができます。

デッキが60枚のCCで、手札に青いカードが1枚欲しいなら単純計算で60の1/4=15枚の青いカードを入れるのが適性となります。Blitzなら40の1/4=10枚ですね。

この「青いカードが何枚欲しいか」の部分が、ヒーローやアーキタイプにより変動します。

★ヒーローごとの考え方について★
《Bravo》なら手札は赤いカード1枚、青いカード3枚が理想なので、青いカードをざっくり40/60枚要求する形になります。

《Katsu》のようなアグロヒーローでは青いカードは手札に1枚が理想、つまり15/60枚が基本となり、そこに「《Katsu》のヒーロー能力で余った青いカードを捨てることができることを加味」して+2~3枚されることが多いです。

《Fai》はデッキ内に0コストのカードが多く採用されるので、赤いカードが4枚でも割とスムーズに動けます。青いカードの枚数は12枚や15枚まで絞られます。

このように、それぞれのヒーローで理想とする手札から青いカードの採用枚数を検討しましょう。

リミテッドへの応用

これらの考え方はリミテッドにも応用できます。
たとえば「Bright Lights」環境のリミテッドでは、基本的にデッキを35~40枚で組みますが、《Maxx》と《Dash I/O》はデッキに青いカードを10枚ほど採用したく、《Teklovossen》は青いカードを15枚以上は採用したいというのが定説です。

《Maxx》と《Dash I/O》は手札に青いカードが1枚、赤いカードが3枚のバランスで攻めて立ち回りたいヒーローです。

《Teklovossen》は「ヒーロー能力を起動しながらEVO装備に支払うⓇが欲しい」ことから、手札に青いカードが2枚以上は欲しいです。前提として《Teklovossen》は防御的に立ち回ることが多く、青いカードが過多でも防御に使用すれば良いという点も大きいです。

「Monarch」環境のリミテッドでも、武器の起動やヒーロー能力などに要求Ⓡが多い《Prism》はデッキの半分くらいが青いカードであるべきと言われていました。

まとめ

要点としては以下となります。
①そのヒーローの「理想の動き」をするために必要な手札の色バランスを把握しよう
②その色バランスをデッキ枚数÷4の数字を出してみよう
③②の数字に各種事情「青は重なっても良いけど0枚だと困るからもう1~2枚足そう」「サイドインして64枚や70枚で戦う時を考えてもう1枚足そう」等の事情を加味しながら微調整しよう
④実戦で試して調整しましょう！

大まかなデッキ構築時の考え方は①と②です。あとは対戦でのフィードバックを元に調整したり、大会で結果を残しているリストを参考にするのも良いかと思います。

ご拝読頂きありがとうございました。